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特養ホームの入所判定会議とは

特養ホームの入所待ち、いわゆる待機者は数百人、中には千人近くいることはかなり知られています。これはどこの特養ホームもほぼ同じ状況でして、申し込みをしても実際には入れるのが何年先になるのか分からないというのが実情です。

では、施設側はどのようにして入所者を決定しているのでしょうか。結論から言えば申し込み順です。入所できるかどうかを決定する重要な会議のことを入所判定会議と呼んでいます。これは入所が近い待機者の方のデータを元に相談室、介護課、栄養課、リハビリ課の責任者が集まって入所可能かどうかを判定する会議のことです。分かりやすく言えば施設が判定会議に上がってきた入所候補者を受け入れることが可能かどうかを各部署の観点から総合的に判断する場です。


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待機者が多い

特養は利用料が所得によって軽減されているので、申込者が非常に多いです。申し込めばすぐに入れることはまずありません。600人~900人待ちはざらです。ただしこの数字には少しからくりがあって、600人の中には他の施設に申し込んでいる人が多いので他の施設に入居が決まったり、待機している間にお亡くなりになる方もかなり出てくるので想像していたよりは早く順番が近づいてくるかも知れません

なぜこんなにも待機者が多いのでしょうか。答えは単純。利用料が安いから。有料老人ホームだと入居金に何百万円もかかり特養より利用料が高いのが普通です。経営母体も株式会社なので利益を最優先するわけです。

一方、特養も介護保険制度が出来てからはそれまでの措置時代とは異なり、それなりに競争原理が働いていますが経営母体が地方自治体であったり、社会福祉法人だったるするので、もともと儲からない体質になっているわけです


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猛暑日の送迎

私は、介護福祉施設の総務部門で働いています。総務と言っても大きな会社の総務のように誰が何をやるかと担当があらかじめ決まっているわけではないです。初めにやった人間が担当になるのです。そのような状況で私は毎日車の運転を担当しています。午前中のショートステイのお迎え、お昼過ぎの入居者の受診、夕方のショートステイの送りと毎日、高齢者の方を乗せて車を運転しています。おかげで地域の道はほぼ覚えてしまいました。50代も半ばを迎えた今若いころはなんでもなかったことができなくなってくるのを感じるこの頃です。施設の中でも20代~30代の世代が中心で組織を動かしています。彼らの動きを見ていると自分にはできないことが多いことを痛切に感じます。そのうえ抗うつ薬を飲みながらの生活であす。普通の健康な人が何なくできることが私には大きな壁のように写ります。しかし、ここまできたら、誰に何を言われようが適当にやるより方法がありません。根をつめてやることがいちばんいけない困った病気なのです。とにかく生きていくしかないのです


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生計困難者、生活保護者負担軽減策

特養ホームが有料老人ホームと違うのは入居時に一時金がかからないだけではない。

社会福祉の観点から生計困難者、生活保護者レベルの人の自己負担割合を軽減しているのである。介護保険では通常施設でその人がかかった費用の1割を自己負担としているが、生計困難者や生活保護者はさらにこの1割から減額された費用を支払えばよいことになっている。

一つの特養ホームに入居待ち、いわゆる待機者が何百人にもなってしまうのは、このような社会福祉的な面がたぶんに影響しているのだ。


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