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最後の宴

最終日、クロージングパーティーです。この日のみ、入場料1000円(予約不要)。chimmieさん特製お菓子に軽いおつまみ、ドリンクがつきます。実は直前になって、「1000円だと少し物足りないかも・・・半額にしますか?」といわれていたのですが、うーんそれじゃあchimmieさんの人件費もでないでしょう…。というわけで急遽、「300円で販売している図録をお土産にもっていっていただく」というおまけつきに。前日つくったパスがわりのシールも用意して、パーティー準備開始です。

本日は総力をあげてとりくむということで、DMをデザインしてくれた阪本さんがメイドとして参加!だれのといって私のテンションが一気にあがっています。chimmieさんの相棒Tさんも厨房ヘルプとして到着。二人で手際よく仕込みをしていきます。そしてすでに専属スタッフのようになってしまった友人Sさん、撮影をお願いしているカメラマンの野呂さんもスタンバイ。この方、あまりに態度がカジュアルすぎて、一部のお客さんに「写真が趣味のアキバ系の人」と思われていたといううわさも…ち、違います!メジャーな仕事をいっぱいしてらっしゃるプロカメラマンさんです!スナップをとりまくっているのは大サービスなのです!

 

今日は有料だしね、と比較的のんびり構えていたのですが、午前中からお客様はぞくぞくご来場。朝一番に来てくださった宝塚仲間のKさんたちには、「あの、私たち華道部だから、お花を少し生けかえましょうか?」といっていただき…はい、お察しの通りお言葉に甘えて、6日目で大分くたびれてきていたお花をかなりきれいに整えなおしていただきました。こんなに毎日親切にされていると、もう庶民の暮らしに戻れなくなるのではと心配です。

 

最終日は日曜ということもあって、結局それなりの人数がお越しくださり、一番知り合いも多かった日のため、かなり多くのかたと十分お話できないまま終わってしまったのが心残りです。特に夜になってのご来場も多く、最後はほとんどかけあしのようなご挨拶になってしまいました。それでも、皆様それぞれが本当にお互いうちとけて楽しく交流してくださっていたのがとても幸せな光景で、このままパーティーが終わらなければいいのに!と思ったほどです。

 

chimmieさんの仕事さばき、接客も見事で、ホテル仕込みの立ち居振る舞いはほれぼれする美しさ。焼き菓子やおつまみの他、冷菓も出してくださり、さらには「しろぐるめ(私のレシピブログです。←宣伝)」のレシピ、某コンテストでグランプリをとった(←自慢)アボカドポタージュまでメニューに加えるという大盤振る舞い。

会場には、姫展のパーティーだからと、コスプレというかドレスアップしてくださった友達もちらほらいて、非常に華やかかつあやしい雰囲気です。少量ですがお酒もあって、カウンターで話し込む人、テーブルでくつろぐ人、展示を見て回る人、やはり塗りえや顔はめも人気で、どなたかが言ってくださいましたが、賑やかなのに本当に「ピースフルな空間」のまま、閉場時間をむかえることができました。

 

 

・・・さて、ここで大団円としたいところですが、この後の展開が個人的に大変感動的でした。閉場時間になってもなかなか帰らない友人たちに、(ああ、打ち上げとか、ゆっくり話せる時間を待ってくれているのかな…でも私は荷物と一緒に赤帽トラックに乗らないといけないから…)と、その旨伝えようとすると、皆がそれぞれ「いや、搬出を手伝おうと思って残っているよ」と。

さすがにこのときは泣けそうになりました。搬出にも、青山さんや阪本さんのご友人が手伝いにきてくれることになっていて、少し手は足りないかもしれないけれど十分なんとかなるだろうと思っていたのです。

いざ扉をしめると、皆がすごい勢いで働きはじめてくれ、梱包された品々は次々とダンボールにつめこまれ、私がドレスを着替え終わった頃にはあらかた片付いているという手際のよさでした。

実はこのパーティーのあともギャラリーには次の予定がはいっていて、あまり時間がなかったのですが、最後は皆でいただいたお菓子や、飲み物でひといきついてトラックを待つほどの時間がありました。

 

ここまでしてもらったのに、この時点で頭の飽和していた私は、ちゃんと会計もできずにとにかくやってきたトラックに乗り込み、皆に見送られながら渋谷の、幻のお城をあとにしたのでした。

 


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最終更新日 : 2010-09-10 20:33:07

宴のあと(おわりに)

文字通り真夏の白昼夢のような個展は終わりました。

 

あれから一ヶ月近くたつ今、魔法のとけたシンデレラ状態の私はたまっていた仕事を仕上げつつ、いまだに広がっているダンボールを少しずつ片付けているところです。

新しいダンボールを開くたびに、丁寧につつまれた品物がでてきて、あの忙しい中で「大事なものだから」とひとつひとつ気持ちをこめて梱包してくれた人の手を思って、いまだに涙腺がゆるんでしまいます。

 

個展をひらこうと思ったときに掲げた目標は、どれだけ達成できたのかというと、実はちょっとわかりません。

もしまた10年後に個展をするならば、今後は絵だけをみにきてもらっても十分満足してもらえるような作品が描けたらいいなと思いもしますが、これもどなたかが言ってくださった「展示だと思ったら小さなテーマパークだった」ような今回のスタイルは、自分にとってもとても楽しく、やった甲斐のあるものでした。

暑い中、忙しい時間をやりくりして立ち寄ってくださったひとたちが、「あの夏はあんなところに行ったな、結構楽しかったな」と思い出してくれたら、とても幸せだと思います。

 

内弁慶で、人付き合いが下手なうえに転校や引越しも多かった子供のころの自分が、いつも絵に助けられて友達をつくってきたように、今回もまたイラストを通じてこれだけのご縁が広がっていたんだなあと、今しみじみかみ締めています。

備忘録のつもりで書き始めたこの日記(日記といいつつ3日で書いていますが)も、本人以外にはあまり面白いところもなく、ここまで読んでくださった皆様には申し訳なくも感謝でいっぱいですが、もし「こんなイラストもいいな」「面白いことをするな」と興味をもってくださったら、また新しいご縁になればとても嬉しいことです。

 

あらためて、イラストレーターという仕事を続けていられること、支えてくださっている皆様に感謝いたします。

どうもありがとうございました。

 

 

*当日の様子をレポートして下さった皆様のブログ記事リンクをこちらに作りました。よろしかったら是非。

2010.9.9 白ふくろう舎

 


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最終更新日 : 2011-09-03 09:28:15

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最終更新日 : 2011-09-03 09:26:42

この本の内容は以上です。


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