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書庫をつくろう

ギャラリールデコの1階には、素敵なラックがあります。作品パネルや本、ポストカードなどを展示するのにぴったりで、入り口から近くて背中にスチール棚もあるため、ちょっと落ち着いたスペースでもあります。

そこに、最近の掲載誌をおいて、自分の仕事と一緒に雑誌も閲覧できる書庫をつくったらどうだろうと思いました。やはりイラストだけをみるより、実際に雑誌や本になったものを見てもらったほうが、次の仕事にもつながりやすいし、ちょっとひとやすみしたいときにとりあえず雑誌があると、時間つぶしにもいいでしょう。

これまでの掲載誌のなかで今回のテーマに会うイラストをつかっているもの、自分で気に入っているものをセレクトしました。今までなら「これも、これも…」と、つい違うタッチのものも入れたくなりますが、今回だけはぐっとこらえて「姫」のイラストだけ選定しなくてはいけません。

 

それでも、一番最近の仕事である、背景の立体イラストを手がけた絵本だけは、「子供が退屈しないから」と理由をつけて加えることにしてしまったのは、ご愛嬌ということで・・・。


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最終更新日 : 2010-09-09 05:36:56

告知しよう

開催1ヶ月前にはフライヤーと告知用のwebを、2週間前にはダイレクトメールが届いているようにしよう。

 

そんな予定を、立てるには立てていたのです。ニヒル牛の石川さんはじめ、「フライヤーができたら置いてあげるよ」と言ってくれた方々に、「まだできないの?」とせっつかれることしばし。とにかく今ある素材ですぐできるものを、と突貫工事でwebに告知サイトをつくったのがギリギリ1ヶ月前の7月14日。1日仕上げです。それでもwebは、すぐにアップできるのでいいのですが、ここからフライヤーをつくるには時間的にもあまり意味がなさそうです。

 

結局、ダイレクトメールを大きいサイズにして大量につくり、フライヤーとしても利用することにしました。この大判サイズにするというのは、イラストレーター進藤やす子さんのアドバイスだったのですが、結果として大変好評でした。進藤さんにはこのほかにも大変親身に相談にのっていただき、本当にありがたかったです。

 

ダイレクトメールのデザインは、もしや家族以上のつきあいでは、と自分でも疑う同業の阪本純代さんにお願いしました。はじめは自分でなんとかするつもりだったのですが、それでは間に合わない!とあきらめ(ようやくいろいろな事にあきらめがつきはじめた頃ではありました)、あわてて依頼したところ、自分の仕事も忙しいのに頼もしく引き受けてくれました。その頃には撮影データもできていたので、大判サイズを利用していろいろ盛り込むつもりでいましたが、メインのイラストをみた彼女は「これはイラストを生かして、全面につかったほうが絶対いいよ」と主張。デザインについてはおまかせと思っていたので、そのまま仕上げてもらったところ、とてもインパクトのあるハガキが完成しました。これは本当に、自分では思いつかなかったので、ありがたいことでした。このDMの威力は、発送時だけでなく、開催期間中も遺憾なく発揮されることになるのです。


さて、1日でつくった告知用サイトですが、それまでもやもやと頭の中にあったものを一気にはきだしたために、自分でも思いがけない言葉が組みあがっていくのは面白いと思いました。とはいえ読み返してみると、特に訂正する必要もなく、今の思いを過不足なく表現できている気がしました。

そして、折角なので英訳したものも欲しいなとmixiでつぶやいてみたところ、海外にいる友達が英訳メールを送ってくれたのです。この期におよんで人にちゃんとものを頼めない自分に、こうやって黙って手をかしてくれる友人がいることに、またしても涙腺がゆるみました。しかもその後、「ネイティブチェックをしてもらってね」といわれても「ネイティブの友人がいないし」と放置していた私に「一応友達にみてもらったよ」とチェック後の文章まで送ってくれた彼女には、もうなんとお礼を言っていいのかわかりません。

・・・こう書いてみると、どうも私はいろいろな方面から甘やかされすぎていますね…。


告知といえば、もうひとつ、今回はニュースリリースというものを流してみようと思っていました。どれくらい効果があるものか知りたかったのと、あぐるさんに「個人でも利用しやすい料金のサイトがあるよ」と教えていただいたからです。リリースを流してみた印象としては、私の個展については「口コミ力にかなうものなし」ですが、リリース自体は後々自分のサイトのSEOなどに影響してくるだろうという目論見もあるので、これはこれでよしと思っています。

それにしても、このリリースを出した頃にはまだいろいろなものが完成していなかったので、内心は相当冷や汗ものでした。


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最終更新日 : 2010-09-08 21:08:17

搬入直前

いよいよ切羽詰ってきた日、友達のSさんが我が家に助っ人としてやって来ました。「ちょうど夏休みだから手伝いできるよ」と言ってもらったものの、折角のお休みを私の手伝いでつぶすのは・・・と思っていたのですが、そんなことも言っていられなくなり、お言葉に甘えることにしたのです。そんなことならはじめから頼んでおけばよかったのですが、そのあたりについてはもう後でまとめて反省することにします。

実はまだまだ片付いていないことが多く、作品につけるキャプションやPOPなどをパネルにはりつけてもらったり、仮面を増産してもらったり、芳名帳を飾ってもらったり、かなりこきつかうことになってしまいました。

 

お昼は、一人ではなかなか食べることのないデリバリーピザ。おもたせのデザートもいただいて、作業ははかどるわ楽しいわ、「間に合わないかもしれない!」とかなり不安定だった気持ちがおかげで大分落ち着きました。

「初日も手伝いに行くからね」と言ってくれた彼女、そんなに何日も来て貰うわけには・・・と思いましたが、「楽しいからいいんだよー」と。

 

何で皆こんなに気前がいいんだろう。自分はこんなに気持ちよく人を手伝ったりできているだろうか?反省しきり、いやそれはあとまわしにするのでした。これだけたくさんの人たちの力をかりているのだから、なんとしてもいい展示にしなくては!ラストスパート、気合をいれなおします。


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最終更新日 : 2010-09-08 22:42:57

顔はめをつくろう

 搬、搬入日まであと数日。会場レイアウトを考えようとルデコを訪れました。ちょうどグループ展が開催されていて、その作品量に圧倒され、やはり「顔はめ」を作ることを、急遽決意。

 

実は当初、通りからガラスごしに見える立地を生かして、お姫様になれる顔はめを置くことを考えてはいました。ただ、そのあと敬愛する高橋真琴さんの展示でも同様の顔はめがあったことを知り、真似をしているようなのでやめよう・・・と思ったのです。でも、会場がスカスカでは困るし、背に腹はかえられない!いまさら真似したといって、そもそもこの画風が高橋先生はじめ先人の真似なわけで。こだわってもしょうがない、とあっさり判断を翻し、顔はめ用イラストを描き始めたのは、またしても搬入日の前日でした。一日で仕上げてくれる、リーズナブルな業者さんをみつけられたのも幸運でした。自分でもあきれるほどのギリギリペースでデータを入稿、バタバタと搬入の梱包もしつつ、あっという間に日付は変わっていき、なんとか準備が整ったのは、大げさでもなんでもなく、赤帽さんが来る直前でした。


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最終更新日 : 2010-09-09 05:32:46

いよいよ搬入日

 

 

とうとう搬入の日、荷物と共に赤帽の車に乗り込み(いえ荷台ではなく助手席です)、渋谷のギャラリーにむかいます。搬入は、高校時代からの友人のYさんFさん、カメラマンの野呂さん、そしてバッグ作家の青山さんが手伝ってくださるのです。

作品のことで頭がいっぱいで、搬入はまあなんとかなるか、頼める相手も思いつかないし、とぼんやりしていた私にYさんがメールをくれて、「搬入とか手伝うよ」といってくれたときにはびっくりしました。考えてみたら一人ではどうしようもないのです。青山さんも「搬入ははじめから手伝うつもりだから」と、作品づくりでへとへとなのはきいていたので申し訳ないと思っていながら、ここでもまた結局皆の好意に甘えることにしました。

ルデコのオーナー島中さんも、必要な什器を揃えていてくれます。

荷物のおろしは赤帽のドライバーさんがあっという間にやってくれ、「荷おろしのあいだに設置について考えよう」などとのんきにしていた私は、すぐにまわりから「それで、何をどうすればいいの?」とせっつかれることになりました。・・・ああ、我ながらどれだけつかえないんだ。

 

 

 

それでも「ここをこうしたい」「あれをああしたい」と、指示ではなく希望をつたえると、その方法は各人が考えてくれるという、素晴らしい環境の中、少しずつ会場はできあがっていきました。もし私が会社の社長だったらこういう社員は金の下駄をはいてでも探す(…?)と、心底思います。でもこれは仕事ではないからこそもらえるギフトのようなものなのだ、ということは、設営中もひたひたと胸に染みていました。そういえばYさんやFさんには、高校の剣道部で一緒だったころから、文化祭だの何だのでいろいろ一緒に巻き込まれてもらっていたなあ。

 

作業に疲れたところで、Fさんの差し入れの手作りおにぎりやマフィンでひとやすみです。一番働いていない(今ふりかえってもこれは確かです)自分が一番疲れていて、ごはんの後はもうほとんど日本語にならない言葉を発しているのをみかねて、皆がどんどん作業をしてくれるのが本当にありがたかったです。青山さんには、小物のディスプレイまでまかせてしまいました。「とりあえず、並べるだけは並べるから、ちゃんと後で自分の好きなように直してね!」といわれたはずなのですが、多分当日ごらんいただいたのは、彼女の並べたほぼそのままです。

・・・私はこれを自分の個展だなどといっていいんでしょうか・・・。

 

なにはともあれ、皆でああでもないこうでもないと相談しながらやるうちに、会場は思ったよりもずっといい感じになってきました。コラボレーションバッグは、モチーフとなったイラストと一緒に展示。ぬりえコーナーも、エコバッグのコーナーも、物販コーナーもできました。顔はめも堂々とそびえ立っています。ガラスには透明なシートにプリントしたイラストをのれんのように吊るしました。仮面は結局、入り口近くの棚にかざり、顔はめといっしょに「ご自由に試着(?)できます」の撮影コーナーにしました。どうしようと迷っていたお人形のついた傘はピアノの上に。書庫は、やはり青山さんの鶴の一声で、「表紙ではなくイラストのページを表に出す」陳列方法に。芳名帳は羽ペンと一緒に、期間中「懺悔部屋」とよばれる小さなスペースに、ミニテーブルと椅子と共に設置しました。

 

これで明日、Chimmieさんがカフェスペースを整えてくれれば、「真夏の昼の姫展」はいよいよ開幕です!


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最終更新日 : 2010-09-10 20:20:09


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