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作品をつくろう

作品をつくろう

 

会場とテーマは決まったものの、気がつけばあまり日数もなく、通常の仕事は平行しながらとなると、できることは限られてくるのですが、やってみたいことはいくらでもありました。

 

まず何より絵を飾らなければはじまりませんが、今回こだわったのは、仕事ではなかなか描けない手描きの作品を飾ること。折角印刷物でなく原画をみていただける機会なので、ここは妥協せずにがんばろうと思いました。

水彩をつかったカラー作品と、昨年から少しずつ描いている、シャープペンシルによるモノクロの作品。

どちらも頭をこんもりと盛った姫です。サイズもいつもより少し大きめに描こうと思います。

 

さらにイラストは、原画だけでなく、雑貨やアクセサリー、バッグなどに展開して、姫イラストの可能性をもっともっと感じてもらえるようにしたい。できればバッグは、既製品にプリントなどで済ませず、ちゃんと作家さんに頼んで、それ自体が作品として力を持つものにしたいところです。

 

それから、とにかく来場してくださった方が楽しめる場所がほしいので、前から「欲しい」といって頂いていたぬりえを作って、実際に塗ってもらえるコーナーを作ろう。

もし余裕があれば、イラストのスタンプも用意して、好みのエコバッグなんかも作ってもらえるようにしたい。

 

いっそ来てくれた人自身が展示の一部になってしまう、そんなしかけがあっても楽しいかもしれない。舞踏会のような仮面を作って、会場にいる人はみんなつけてもらうのはどうだろう?

 

イベントごとでは、おみやげにちょっとした買い物もできるといいから、物販コーナーもほしい。これまでにも時々作ったようなメモ帳や、ノート、バッジのような、子供のお小遣いでも買えるもの。

 

惚れ込んだカフェコーナーにはお菓子、それもどうせならこの姫展用にこしらえた特製のお菓子がほしい。おみやげにもできて、その場で食べることもできて、絵をみながらお茶でひとやすみできたらいいな。

 

考えれば考えるほど、アイデアは沸いてくるものの、いったいこれがどこまで実現可能なのか。まともにスケジュール表やリストにおとしこむと、あまりの無謀さにやる気がうせてしまいそうで、結局まっさらなノートに思いつくままメモだけ書きなぐって、なし崩しに作品作りがはじまりました。


最終更新日 : 2010-09-08 09:45:24

ひたすら描くのみ

 

何はさておき、展示できるイラストがなければはじまりません。モノクロの作品は数点あるのでこのまま増やしていくとして、カラーで満足できるものはなく、一から描いていかなくては。それができてからDMやフライヤーをつくることになるので、のんびりもしていられません。

 

後々メインとしてつかうことになる写真のイラストが、一番はじめに着手したものですが、この段階の日付をみると6月10日。配布物などは1ヶ月前にはできていてほしいことを考えると、まったく余裕も何もないなと、今ふりかえってギョッとします。でもこのころはまだそこまで切羽詰っておらず、久々の水彩が楽しくて、でもなかなか思うようにしあがらなくて、毎日少しずつ描き進めていきました。


最終更新日 : 2010-09-08 09:51:37

お姫様なバッグ

肝心のイラスト着手はかなりギリギリでしたが、自分でやること以外はもう少しはやくはじめていました。

 

イラストをつかったコラボレーションバッグ。

 

もともと自分のイラストをつかったバッグが欲しくて、業者に依頼してプリントした革のトートなどがあったのですが、今回はテーマの世界観にあわせて、完全にオリジナルな作品が欲しいと思いました。

でも、バッグ作家さんに知り合いはいないし…と考えたところ、いえ、幸いなことに私にもいました。この方に依頼してみたい、そしてまったく知らない仲ではない、という人が。

 

西荻窪に、いわゆるレンタルボックスの発祥の地である「ニヒル牛」「ニヒル牛2」というお店があるのですが、ご縁があって数年前からそちらにちょっとした小物をおいたり、イベントをさせていただいたりしていたのです。その店にはいわゆる手芸品の域をこえた、個性的で高い技術をもつ、いろいろな作家さんがいて、カフェの常連でもある私は知らないうちにかなりの方と顔見知りになっていました。

 

今回、バッグの製作を頼んでみたいと思った青山由華理さんも、人気のバッグ作家さん。彼女の作るバッグは主に布製で、A4くらいのものは楽に入るとか、肩掛けができるとか、芯がしっかりはいっていてつかいやすいとか、個人的に「こんなバッグが欲しいな」というポイントをクリアしつつ、とてもかわいいので、前から気になっていました。

 

今回バッグを作るなら、いかにも姫が持ちそうなパーティーバッグではなく、普段使いにつかえるような実用性がありながら、でもちゃんと姫!という、あまりなさそうなバッグがいいなと思ったのです。あんなつかいやすいバッグを作っている青山さんなら、きっとわかってくれる。でも、他人のイラストと世界観を表現するようなものを、彼女がひきうけてくれるでしょうか?

 

不安と期待を抱えつつ、彼女の連絡先を教えてもらおうとむかったある日のニヒル牛で、バッタリその本人と遭遇、これは幸先のいい偶然です。それからメールでやりとりをし、思った以上に快く彼女が引き受けてくれ、最初の打ち合わせを吉祥寺のカフェ(写真、カフェゼノン)でおこなったのが5月の上旬。

 

打ち合わせで「こうしたい、ああしたい」と私がいうのを、青山さんが的確に理解してくれて、二人でどんどん話がふくらんでいき、時間も忘れて話し込んだ高揚感がありありとよみがえってきます。その後、布をお渡ししたり、一緒にピンとくる材料や素材を買出ししたりするたびに、今まで一人で作ろうと思っていた世界が、言葉のやりとりからどんどん明確になり、さらに広がり、生き生き色づいていくのは、本当に嬉しい経験でした。

 

とはいえ肝心の製作は青山さんに丸ごとお願いするしかありません。デザインもふくめ、まるっきりおまかせしてしまった私は、彼女の苦労もしらずに「これで安心」と、できあがりまでひたすらワクワクして待つことになりました。


最終更新日 : 2010-09-08 13:07:34

お姫様なお菓子

もうひとつの、そして自分では作れない目玉となる「姫展のお菓子」。これもどうしようかと悩んだのですが、そうそう、ニヒル牛にはお菓子やさんたちも出入りしているのです。

 

オーナーの石川あるさんに、「実は個展でお菓子を作ってもらう人を探していて」と相談したところ、彼女が即答してくれたのは「大人カフェさんに頼んでみたら」ということでした。

これもまた、実は私が「できたらこの人に頼めないかな」と思っていた人なので、やはり判断は間違っていないと一人でほくそ笑みます。

「大人カフェ」さんというのは、二人のユニットで、ニヒル牛のイベントなどにかわいいクッキーやケーキを納品してくれる人気のお菓子やさん。ニヒル牛以外では、Patisserie chimmie (パティシエ珍味) さんという屋号で活動しています。ユニットのおひとり、銀作家のTさん(なぜお菓子屋さんと銀作家さんがユニットなのかはいまだに知らないのですが、とてもよいコンビ)につなぎをつけていただき、Chimmieさんからご快諾いただくことができました。彼女のホームグラウンド宇都宮で、中国茶をのみながら「はじめまして」のご挨拶と打ち合わせをしたのが5月の半ば。

 

このときも、ぼんやりとしたイメージでしかなかった私の話から、Chimmieさんがどんどんアイデアをふくらませてくれて、またしても大興奮。イベント慣れしている彼女は、お茶の出し方やセレクト、お菓子の飾り方や販売方法、そしてアイテムの選定など、どんどん意見を出してくれました。なんと心強い人に頼んだんだろう!

 

中でも予想外だったのは、「せっかくだからイラストをプリントしたお菓子をつくってみましょうよ」という提案。そこまで大量に作れるわけではなし、個人でそんなことができるの?(以前、菓子会社の企画部にいたことがあるので、小ロットのオリジナル品をつくるのは結構高くつくという感覚がしみついているのです)とピンとこないでいる私に彼女が提案してくれたのは、「ステンシルシートのようなものをつかって、アイシングでクッキーに絵を描く」というもの。

 

そんなことができたら素敵すぎる!ちょうど、思い切って小型カッティングマシンを購入していたので、試行錯誤しつつステンシルシートの試作をつくり、彼女に送ることができたのは、6月にはいってからでした。

 

その後のChimmieさんはさまざまな問題と格闘しつつ、怒涛の仕込みに入っていくのですが、これもまた私は「まかせたからには安心」とばかり、その苦労もしらずに自分の作業に没頭するのでした・・・。


最終更新日 : 2010-09-09 14:17:57

アクセサリーをつくろう


さて、イラストと平行してこまごましたもの、時間がかかりそうなものを作り始めます。女子はお菓子やバッグと同じくらいアクセサリーも好き、ということでイラストを加工したアクセサリー。樹脂のパーツ作りは落ち着いてやらないといけないので、はやめに着手しました・・・といっても大して余裕はありませんが。

 

カラフルでキッチュなアクセサリーもいいのですが、今回のイメージではモノクロのイラストをつかって、できるだけ白やシルバー、金古美カラーでまとめることに。

最近雑誌やショップでも「姫系」というジャンルがありますが、そのイメージがどうしても白とピンク、黒とピンクなどガーリーに寄り勝ちで自分にはちょっと近寄れなかったので、シックな感じに仕上げられたらいいなと思うのです。が、技術が追いつくかどうか、肝心のそこが不安です。


 

 

 

 
 


最終更新日 : 2010-09-09 04:53:21

小物をつくろう

 

 

 

イラストをつかった小物は、アクセサリーのほかにもいろいろ作りたいと思っていました。小さな家具や化粧品のボトル、インテリアフレームにクッション、羽根ペン。

「こんなものが自分の部屋にあったらいいな」と思ってもらえたらいいし、もう一方では雑誌の小物撮影などのスタイリングにオリジナル雑貨をつかったりすれば、特集のイメージにあったページをより表現しやすい、というようなことも考えました。

 

そこまで伝えられる展示になるかどうかは、ここのがんばりにかかっているのですが・・・こまごました作業は意外と進みが遅く、ほんの洒落のつもりだった羽ペンをこしらえるのにも3日かかってしまう始末。


 

 

 

 

 

それでもなんとか少しずつ、既製品なども使用しながら、私の狭いリビングはできあがった小物たちであふれていきました。

作っているものは華やかでも、作業している場所はまるっきり倉庫です。朝起きて、リボンやシール、粘土などが散乱している部屋をみてはうんざりする日が続きました。アトリエが欲しいなんてことを考えたのははじめてかもしれません。


最終更新日 : 2010-09-09 04:54:21

仮面をつくろう

見に来てくださった人も巻き込める展示、そんなことを考えたときに思いついたのは「舞踏会のような仮面をつくって、入り口でこれを配り、みんな仮面をつけながら展示を鑑賞する」でした。

最終的にその形態は変わるのですが、とにかく仮面をつくるというのは姫というテーマにも合うし、なにより自分が作りたいというので、ネットで仮面のベースを探し、カスタマイズすることにしました。

 

イラストレーターの展示なのですから、ここでもイラストを使用したい。でもいちいち仮面にイラストを描いている時間はなさそうです。ちょうど春先に行ったホビーショーなどのことを思い出し、自分のイラストをちぎって張子のように仮面に張るという方法を思いつきました。

 

やってみると、この作業が思いのほか楽しい。もしかして、この仮面作りだけでも楽しいワークショップがひとつできるかも。そんなことを考えながら作る仮面は、ちょっとほかの作業の息抜きにもなってなかなかのできばえになりました。こういうのをまさに自画自賛というのですが。


最終更新日 : 2010-09-08 13:37:36

ドレスを着よう

さて、実は、展示の内容を考えているうちにはやい段階で思いついてしまったこと、それは「自分が姫のドレスを着て期間中ずっといる」というものでした。

 

なにしろ予想外に広い会場を借りてしまったので、できるだけ大きな展示物が欲しい。

折角10年に一度の、初の個展をするので、できれば在廊し続けて、見に来てくれる人全員と会いたい。

姫のイラストで認知してもらうなら、自分のキャラクターももっとたてたほうがいいのではないか。

 

というような問題を一気にクリアする妙案、だとは思うものの、これはかなり思い切りの必要な選択でした。

 

自分語りになりますが(あ、全部か)、これまで本名も顔もできるだけふせてやってきたのは、自分をさらけだして少しでも傷つくのが怖かったためです。仕事をはじめてしばらくは、親戚や友達にも自分のペンネームをしらせなかったりしました。もちろんホームページに顔写真などのせるのはもってのほか。ウェブは怖い、という刷り込みもありました。

でもここ数年で、自分というものを正面にだして、その責任をすべて引き受けている人たち(たいていの人がそうですが)を見て、もし自分がもっと先に進みたいなら、いつまでも奥にひきこもっていてはだめだなあと思い始めました。そして昨年、はじめて白ふくろう舎として顔写真とプロフィールなどを某専門家サイトにアップして思ったことは、この程度の露出では何の問題もないし、話題にもならないということ。

 

また、同業の方でも、知名度のある人は多くが、外見にも特徴をつくって人に覚えてもらいやすくするなどの努力をしていることも気がつきました。そういうことも全部ふくめて、営業努力なのだなと。これまでは、「きちんとした身なりで、相手に信頼してもらう」などの、社会人としての意識はありましたが、少し方向性を変えるべきなのかと思い始めました。

 

いっそ姫の格好ならば、着ぐるみのようなもので、むしろ堂々とふるまえるかもしれないし。

出たいのか出たくないのか、甚だ往生際の悪い心境ながら、ドレス探しがはじまりました。

 

裁縫のできない私はドレスを1から作ることなど考えもつかず、かといってこんなものをオーダーすればいったいいくらになるのか見当もつかないとなると、既製品をうまくアレンジするのが最良に思われます。となると頼りはオークション。幸い、貸衣装の払い下げなどが思ったより安く出品されています。イメージにあうもの、カスタムしやすそうなもの。オークション以外のサイトやコスプレ用の商品も相当検索しました。気づけば、このドレス探しに一番時間をかけていたような・・・。しかしその甲斐あって、かなりイメージに近いドレスを格安で落札することができました。

 

カツラやレース、アクセサリー類も準備しなくては。ついには宝塚の好きな友達に「タカラジェンヌはどこでカツラを入手しているのか」などという相談までもちかける始末です。この友達には、ぬりえなどの印刷についても相談して、非常に役に立つアドバイスを頂きました。持つべきものは、よき友です。

 

いよいよドレスのカスタマイズに着手したのは、撮影(後述します)の直前。しかもやはり自分では間に合いそうもなく、急遽実家に泣きついて母の手を借りることに。実は「母の手を借りる」ということを思いついたのも、別の同業者さんが個展をするときに「家族も総動員した」という話をきいたからでした。・・・本当に、周りのひとがいなかったらどうなっていたのかわかりません。

 

なにはともあれ、ドレスとカツラもなんとか完成しました。


最終更新日 : 2010-09-09 05:06:32

ぬりえを作ろう

お姫様、少女漫画といえばやはり「ぬりえ」。以前から友達に、「イラストのぬりえが欲しい」と言われていたこともあり、今回はぬりえの体験コーナーと、持ち帰ることのできる販売用ぬりえもつくることにしました。

 

ぬりえには少々こだわりがあります。仕上がったイラストをDTPソフトで「主線抽出」などしただけでは、塗る側にとってはとても不親切なものになってしまいます。それに自分が子供のころ、「塗りたいもの」と「そうでないもの」は厳然とあって、背景の山だの海だの、ただ広い面積のところはつまらないとか、どこで区切っていいかわからないものは塗りにくいなどの不満もありました。あの頃の自分が喜んで塗りたくなるようなもの。子供にも簡単で、大人にはアレンジする要素があるもの。あまり高くなるのは嫌なので、そこそこまとまった数の発注をかけないと。でもこれまで自費出版や同人誌などの経験はないので、いざ印刷所に頼むのに勝手がわかりません。カツラの件を相談した友達にSOSし、彼女が利用する印刷所なども教えてもらいました。そして気がついたのです、私の個展の時期は、ちょうど同人誌界隈でも最大の祭りと重なるのだと!

 

この期間、印刷会社のスケジュールは一気に前倒しになるのです。あわてて原稿をつくりはじめたものの、結局1-2日で完成させなくてはならず、それでもなんとかギリギリ、個展の初日にはぬりえが並べられることになりました。それにしても、納期やコストも含め、ずいぶんと個人で印刷会社を利用しやすくなったものです。本当に、よい環境にいるなとかみ締めたことでした。


最終更新日 : 2010-09-09 14:32:17

写真を撮ろう

(撮影 野呂英成)

「真夏の昼の姫展」は、展示の名前通り真夏、お盆明けの開催です。たくさんの方に来ていただきたいものの、この時期、お休みをとって帰省される方も多いはず。それにもともと東京から離れている人は、わざわざここまで足はのばせないでしょう。そしてなにより、自分が一番この展示を味わうひまがないだろうと思われます。

 

そのため、早い段階で、写真で記録を残しておきたいと考えていました。自分でスナップを撮るのは限度があるので、写真は別の人に頼もう。こういうとき、やはり頼りにするのは友人知人。何かとお世話になっているプロカメラマン、スタジオ茶華の野呂英成氏におそるおそる電話してみました。個展の開催中、1日だけ、作品と会場の様子を記録におさめていただきたい。個人の依頼は受けないのが普通だろうけれども、友人のよしみで、特別に仕事として依頼させてもらえないかと。

 

野呂さんは即答で「そういうことなら、仕事でなくていいですよ」と快諾してくださったのですが、さすがにそういう訳にもいきません。ではせめて友達価格で・・・などのやりとりをしつつ、展示の話をしていくうち、彼は「それなら当日のスナップだけではもったいない。事前に作品だけでもスタジオ撮りするべきだ」と言ってくださったのです。

曰く、最近の不況で、自分の周囲では暗い話ばかりだと。そういう中で、わざわざ大枚をはたいて、自分にとっては無理と思える会場を借りて、新しいことに挑戦するという話だけでも気持ちが明るくなる。どうせやるなら、作品も見栄えのよい形で残しておけば、後々まで利用することができる。最低限の経費だけ申請するから(そのほうが私も気が楽だろうから)、できるかぎりのものを写真で残しておきましょうと。

 

予想以上の好意にさすがに胸がつまりました。それに、きちんと作品撮りができれば、コラボレーションを依頼しているChimmieさんや青山さんにとっても、いいチャンスになると思い、感激しつつ撮影をお願いすることにしました。

 

とはいえ、撮影をするならはやいうちでないと、DMにも使えないしwebで事前告知することもできません。あわてて撮影用の小物を仕上げ、青山さんとCimmieさんにはスタジオ撮影してもらえること、間に合えば作品を送って欲しいことを伝え、当日に備えました。


最終更新日 : 2010-09-09 05:15:56

写真を撮ろう2

(撮影 野呂英成)

 

備えました、などと書いたものの、予想通り、作品をなんとかそこそこの数だけそろえられたのは当日の朝。Chimmeさんからは前日に撮影用のお菓子が届いています。青山さんはさすがに間に合わなかったとのことで、これは残念ですがそもそも無茶なスケジュールで頼んでいることなので仕方がありません。

 

さて、スタジオ撮影といっても、なんとなく私は野呂さんがスタイリングなどはしてくださるのではと甘い期待をもっておりました。もちろん、そんなはずもなく「そこから自分でしないと、勉強にならないでしょ」との有難くも断固とした言葉に、超苦手なセッティングをはじめます。このあたりの苦労を延々話してもつまらないので割愛しますが、結果、最初の仮面の写真をとるだけで半日以上がつぶれてしまいました。

 

それでもなんとかお菓子や小物の撮影もしていただき、さらには「ドレスまでつくったのなら絶対その写真もとるべきだ!」という野呂さんの強い意見をありがたく頂戴し、次回のスタジオ撮りまで約束してもらうという高待遇を得て、第一回目の撮影は終了しました。


最終更新日 : 2010-09-09 14:31:17

写真を撮ろう3

ドレスの写真撮り。これをすることになったために母の助力を仰ぐことになったわけですが、これは恐らく自分史上1,2を争う貴重で面白い経験でした。何しろ被写体になること自体が普段ならありえないことな上に、着ているものは結婚式でも着ないようなドレス。イラストでは散々描いているドレスもパニエも、身に着けるとなると全く勝手が違います。テーマパークで扮装写真をするようなものと思っていたら大間違いでした…。

折角プロにとって頂くなら少しでも見栄えよくしておかなくては、とつけなれないつけまつげ(こんなことならギャル雑誌で連載していた頃に、読者モデルの子たちに習っておくのでした)と格闘したり、付け爪を貼ったり。化粧もどこまで濃くすればいいのかわかりません。でも宝塚好きと吹聴している以上、がんばらなくては、とよくわからない理由で自分を鼓舞してみます。

モデルの撮影現場には立ち会うこともありますが、所詮他人事。自分でいざポーズをとろうとすると、野呂さんが困り果てるほどカチコチになってしまい、ずいぶんと時間をかけさせてしまいました。

しかし、当日実際に私をご覧になった方はおわかりかと思いますが、仕上がった写真は「詐欺か」と思うようなできばえ、これでレタッチなしです。撮影者によってここまで人間かわるのか、と感動です。

「でもなんだか”姫”というかわいらしさがでない」と不満げな野呂さんに、「でも私の描く姫は皆にどこか凛々しいとか、強そうとか言われるから、自分としては気に入っている」と伝えたところ、「なんだ、それならこれでいいね!」ということになり、めでたく撮影は終了しました。


最終更新日 : 2010-09-09 05:33:09

図録をつくろう


折角撮っていただいた写真があるならば、図録を作って残しておこうと思いました。

個人の展示で「図録」なんて、ずいぶんと大仰なことですが、営業ファイルを作ると思えばちょうどいい機会でもあります。とはいえ、ここにも締め切りとロットの壁が。開催に間に合うよう、そしてそれなりの値段に抑えられるようにと考えると、のせられる作品は限られます。撮影してもらった小物、お菓子、そしてイラストのデータ。その時点では一番おおきなカラー作品は間に合いそうもなく、それでもぎりぎりまで粘った結果、冊子のレイアウトをしたのは結局また一晩だけという超特急でした。データにミスがあって納期が遅れたらどうしよう、とんでもない誤植などあったらどうしよう・・・そんなことにおびえつつ、とにかくすべりこみでデータ入稿しました。

 

(撮影 野呂英成)



最終更新日 : 2010-09-09 05:36:10

書庫をつくろう

ギャラリールデコの1階には、素敵なラックがあります。作品パネルや本、ポストカードなどを展示するのにぴったりで、入り口から近くて背中にスチール棚もあるため、ちょっと落ち着いたスペースでもあります。

そこに、最近の掲載誌をおいて、自分の仕事と一緒に雑誌も閲覧できる書庫をつくったらどうだろうと思いました。やはりイラストだけをみるより、実際に雑誌や本になったものを見てもらったほうが、次の仕事にもつながりやすいし、ちょっとひとやすみしたいときにとりあえず雑誌があると、時間つぶしにもいいでしょう。

これまでの掲載誌のなかで今回のテーマに会うイラストをつかっているもの、自分で気に入っているものをセレクトしました。今までなら「これも、これも…」と、つい違うタッチのものも入れたくなりますが、今回だけはぐっとこらえて「姫」のイラストだけ選定しなくてはいけません。

 

それでも、一番最近の仕事である、背景の立体イラストを手がけた絵本だけは、「子供が退屈しないから」と理由をつけて加えることにしてしまったのは、ご愛嬌ということで・・・。


最終更新日 : 2010-09-09 05:36:56

告知しよう

開催1ヶ月前にはフライヤーと告知用のwebを、2週間前にはダイレクトメールが届いているようにしよう。

 

そんな予定を、立てるには立てていたのです。ニヒル牛の石川さんはじめ、「フライヤーができたら置いてあげるよ」と言ってくれた方々に、「まだできないの?」とせっつかれることしばし。とにかく今ある素材ですぐできるものを、と突貫工事でwebに告知サイトをつくったのがギリギリ1ヶ月前の7月14日。1日仕上げです。それでもwebは、すぐにアップできるのでいいのですが、ここからフライヤーをつくるには時間的にもあまり意味がなさそうです。

 

結局、ダイレクトメールを大きいサイズにして大量につくり、フライヤーとしても利用することにしました。この大判サイズにするというのは、イラストレーター進藤やす子さんのアドバイスだったのですが、結果として大変好評でした。進藤さんにはこのほかにも大変親身に相談にのっていただき、本当にありがたかったです。

 

ダイレクトメールのデザインは、もしや家族以上のつきあいでは、と自分でも疑う同業の阪本純代さんにお願いしました。はじめは自分でなんとかするつもりだったのですが、それでは間に合わない!とあきらめ(ようやくいろいろな事にあきらめがつきはじめた頃ではありました)、あわてて依頼したところ、自分の仕事も忙しいのに頼もしく引き受けてくれました。その頃には撮影データもできていたので、大判サイズを利用していろいろ盛り込むつもりでいましたが、メインのイラストをみた彼女は「これはイラストを生かして、全面につかったほうが絶対いいよ」と主張。デザインについてはおまかせと思っていたので、そのまま仕上げてもらったところ、とてもインパクトのあるハガキが完成しました。これは本当に、自分では思いつかなかったので、ありがたいことでした。このDMの威力は、発送時だけでなく、開催期間中も遺憾なく発揮されることになるのです。


さて、1日でつくった告知用サイトですが、それまでもやもやと頭の中にあったものを一気にはきだしたために、自分でも思いがけない言葉が組みあがっていくのは面白いと思いました。とはいえ読み返してみると、特に訂正する必要もなく、今の思いを過不足なく表現できている気がしました。

そして、折角なので英訳したものも欲しいなとmixiでつぶやいてみたところ、海外にいる友達が英訳メールを送ってくれたのです。この期におよんで人にちゃんとものを頼めない自分に、こうやって黙って手をかしてくれる友人がいることに、またしても涙腺がゆるみました。しかもその後、「ネイティブチェックをしてもらってね」といわれても「ネイティブの友人がいないし」と放置していた私に「一応友達にみてもらったよ」とチェック後の文章まで送ってくれた彼女には、もうなんとお礼を言っていいのかわかりません。

・・・こう書いてみると、どうも私はいろいろな方面から甘やかされすぎていますね…。


告知といえば、もうひとつ、今回はニュースリリースというものを流してみようと思っていました。どれくらい効果があるものか知りたかったのと、あぐるさんに「個人でも利用しやすい料金のサイトがあるよ」と教えていただいたからです。リリースを流してみた印象としては、私の個展については「口コミ力にかなうものなし」ですが、リリース自体は後々自分のサイトのSEOなどに影響してくるだろうという目論見もあるので、これはこれでよしと思っています。

それにしても、このリリースを出した頃にはまだいろいろなものが完成していなかったので、内心は相当冷や汗ものでした。


最終更新日 : 2010-09-08 21:08:17

搬入直前

いよいよ切羽詰ってきた日、友達のSさんが我が家に助っ人としてやって来ました。「ちょうど夏休みだから手伝いできるよ」と言ってもらったものの、折角のお休みを私の手伝いでつぶすのは・・・と思っていたのですが、そんなことも言っていられなくなり、お言葉に甘えることにしたのです。そんなことならはじめから頼んでおけばよかったのですが、そのあたりについてはもう後でまとめて反省することにします。

実はまだまだ片付いていないことが多く、作品につけるキャプションやPOPなどをパネルにはりつけてもらったり、仮面を増産してもらったり、芳名帳を飾ってもらったり、かなりこきつかうことになってしまいました。

 

お昼は、一人ではなかなか食べることのないデリバリーピザ。おもたせのデザートもいただいて、作業ははかどるわ楽しいわ、「間に合わないかもしれない!」とかなり不安定だった気持ちがおかげで大分落ち着きました。

「初日も手伝いに行くからね」と言ってくれた彼女、そんなに何日も来て貰うわけには・・・と思いましたが、「楽しいからいいんだよー」と。

 

何で皆こんなに気前がいいんだろう。自分はこんなに気持ちよく人を手伝ったりできているだろうか?反省しきり、いやそれはあとまわしにするのでした。これだけたくさんの人たちの力をかりているのだから、なんとしてもいい展示にしなくては!ラストスパート、気合をいれなおします。


最終更新日 : 2010-09-08 22:42:57

顔はめをつくろう

 搬、搬入日まであと数日。会場レイアウトを考えようとルデコを訪れました。ちょうどグループ展が開催されていて、その作品量に圧倒され、やはり「顔はめ」を作ることを、急遽決意。

 

実は当初、通りからガラスごしに見える立地を生かして、お姫様になれる顔はめを置くことを考えてはいました。ただ、そのあと敬愛する高橋真琴さんの展示でも同様の顔はめがあったことを知り、真似をしているようなのでやめよう・・・と思ったのです。でも、会場がスカスカでは困るし、背に腹はかえられない!いまさら真似したといって、そもそもこの画風が高橋先生はじめ先人の真似なわけで。こだわってもしょうがない、とあっさり判断を翻し、顔はめ用イラストを描き始めたのは、またしても搬入日の前日でした。一日で仕上げてくれる、リーズナブルな業者さんをみつけられたのも幸運でした。自分でもあきれるほどのギリギリペースでデータを入稿、バタバタと搬入の梱包もしつつ、あっという間に日付は変わっていき、なんとか準備が整ったのは、大げさでもなんでもなく、赤帽さんが来る直前でした。


最終更新日 : 2010-09-09 05:32:46