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はじめに

この電子書籍はブログ「きれいづくし」のアーカイブとして作りました。とはいえ、ネット上では、2012年度の一年間を読み返して、ほとんどの舞台や美術館の感想は残してあります。

逆に言えば、「他者の表現」でないものはこちらのアーカイブにまとめてあるということです。
私の場合は、ほとんどが詩になりますね。今回のアーカイブは5つの詩をまとめました。

毎年きれいなものが、奇麗な言葉が少しずつ溜まっていく生き方を此れからも続けたいです。
どうぞ、たのしんでくださいね!




江倉しおり

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雲の回廊

雲の峰より私は臨む
よろこび歌うコロラトゥーラ
光る川面をはるかに眺め
風の仕組みを寿いで


濁るひとみの傭兵たちに
心ざわめく言葉を降らす


夕焼けは雲の下でも
うつくしく
大地の上でも
うつくしい



雲の峰より私は臨む
青い剣で切り裂くあわい
ア・プリオリもアプレゲールも
霧のミルクになりかわる


乾くこころの亡霊たちに
こころ安らぐ祈りを送る


悲壮などまやかしに似た
うつくしさ
理想など雛罌粟に似た
嘘づくし


夜は来る
風は吹く
雲の峰はぐすぐすと
晩夏の風にとけゆけば
足場を失い飛びたつからこそ
風の仕組みになりかわり



鳴る。

(おわり)

試し読みはここまでです。続きは購入後にお読みいただけます。

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販売価格500円(税込)

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