目次
はじめに
ドキュメンタリー
DEEP BLUE(2003/イギリス・ドイツ) 
WATARIDORI(2001/フランス)
六月の勝利の歌を忘れない(2002/日本)
ライフ -いのちをつなぐ物語-(2011/イギリス)
コメディ
笑の大学(2004/日本)
ザ・マジックアワー(2008/日本) 喜劇王(2000/香港)
UDON(2006/日本)
ミラクル7号(2008/香港)
インスタント沼(2009/日本)
ジャージの二人(2008/日本)
ステキな金縛り(2011/日本)
リトル・ミス・サンシャイン(2006/アメリカ)
つむじ風食堂の夜(2009/日本)
アニメーション
あらしのよるに(2005/日本)
ぼのぼの(1993/日本)
おもひでぽろぽろ(1991/日本)
秒速5センチメートル(2007/日本)
MAJOR ~友情の一球~(2009/日本)
サマーウォーズ(2009/日本)
豆腐小僧(2011/日本)
星を追う子ども(2011/日本)
コクリコ坂から(2011/日本)
Friends もののけ島のナキ(2011/日本)
ももへの手紙(2012/日本)
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ! オラと宇宙のプリンセス (2012/日本)
おおかみこどもの雨と雪(2012/日本)
ドラマ
人生は、奇蹟の詩(2005/イタリア)
ライフ・イズ・ビューティフル(1997/イタリア)
天国はまだ遠く(2008/日本)
最高の人生の見つけ方(2007/アメリカ)
いけちゃんとぼく(2009/日本)
南極料理人(2009/日本)
ビッグ・フィッシュ(2003/アメリカ)
フィッシュストーリー(2009/日本)
青い鳥(2008/日本)
英国王のスピーチ(2010/イギリス)
アブラクサスの祭(2011/日本)
はやぶさ/HAYABUSA(2011/日本)
幸せの教室(2011/アメリカ)
阪急電車 片道15分の奇跡(2011/日本)
サヨナラCOLOR(2005/日本)
ポテチ(2012/日本)
任侠ヘルパー(2012/日本)
まほろ駅前多田便利軒(2011/日本)
モリー先生との火曜日(1999/アメリカ)
Flowers(2010/日本)
神様のカルテ(2011/日本)
ラブストーリー
Presents~合い鍵~(2006/日本)
エターナル・サンシャイン(2004/アメリカ)
吉祥寺の朝日奈くん(2011/日本)
しあわせのパン(2012/日本)
ダーリンは外国人(2010/日本)
青春
幸福な食卓(2007/日本)
リンダリンダリンダ(2005/日本)
時をかける少女(2010/日本)
おっぱいバレー(2008/日本) ぼくたちと駐在さんの700日戦争(2008/日本)
神様のパズル(2008/日本)
ハチミツとクローバー(2006/日本)
傘(2008/日本)
すべてには海になる(2010/日本)
今度の日曜日に(2009/日本)
モーターサイクル・ダイアリーズ(アメリカ・イギリスetc)
君に届け(2010/日本)
僕たちは世界を変えることができない。(2011/日本
桐島、部活やめるってよ
ミステリー
ゴールデンスランバー(2009/日本)
スポーツ
フライング☆ラビッツ(2008/日本)
スクール・ウォーズ HERO(2004/日本)
ひゃくはち(2008/日本)
国家代表!?(2009/韓国)
サスペンス
となり町戦争(2006/日本)
時代劇
武士の家計簿(2010/日本)
ファンタジー
かいじゅうたちのいるところ(2009/アメリカ)
きつねと私の12ヶ月(2007/フランス)
奥付
奥付

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はじめに

「読書カルテ」につづき、映画カルテを作りました。
読書カルテと同じように、「レビュー」だと思って読まないように。

本も映画もそうですが、いつ出会うかによって、印象がずいぶんと変わっていくものです。
「今」出会えた、と思えたなら、それはとても素敵なことで、
それが心の一部を作っていくことにもなったりします。

そんな出会いを期待して、本や映画に触れるのでしょう。

人は、どうでしょうか。
「今」出会えたと思って、きらきらすることがあります。
でも、残念ながら、人は同じではいられなくなります。

その変化を受け止め、自分も同じように変わっていくことが、
お互いの求めるものであったなら、永遠を感じることができるのかもしれません。

そしてときどき、「今」を思い出して、
優しくなることができるのなら、それは、とても幸せなのだと思います。

そんな記憶とともに、映画もまた、寄り添っているような気がします。

では、処方箋をお渡します。

効果は未知数。

けれど、あなたの心に、「何か」が加わることでしょう。

DEEP BLUE(2003/イギリス・ドイツ) 

ディープ・ブルー スペシャル・エディション [DVD]


監督 : アラステア・フォザーギル  アンディ・バイヤット 
出演 : ドキュメンタリー映画 
制作 : アラステア・フォザーギル  アンディ・バイヤット 






200ヶ所というロケ地で7年かけて撮影され、「生きる」ことの意味を強く心に焼き付ける海洋ドキュメンタリー。(「Oricon」データベースより)









の中の生き物の生態を追ったドキュメンタリー映画。



迫力がハンパない!


それにしてもなんで深海にいる生物は、
あんなにスケルトンなのだろう。
そして七色に光っている。
自分を光らせることで、暗闇に光を灯してるようだ。
あの色はほんときれいだ。

海の中の弱肉強食は、すごくスピード感がある。


「スイミー」では小さな魚たちが束になって大きな魚に立ち向かうけど、
ほんとの海は、その束に大きな魚が襲ってくる。
小さな魚は束になりながら、ものすごい速さで逃げる。
追う魚も追われる魚も、とてつもないスピードだ。

きっと新幹線レベルだろう。

シャチは6時間もクジラを追っていた。
ストーカー並の執着心。

僕が海の生物なら、すぐに弱肉強食の中で、
真っ先に死んでしまうキャラなんだろうな。

だから、優秀なオスを探しているメスにまで、
たどり着かないと思う。


なのに、そんなサバイバルの中で、
海に住む生物たちも、ひと時の優雅な時間を楽しんでいたりする。

その時間を楽しめたなら、いいのかな。

人間であってもそれは同じかもしれない。
生存競争は絶えずあるけど、
ひと時の優雅な時間を逃さないでいたいものだな。


WATARIDORI(2001/フランス)

WATARIDORI [DVD]

監督 : ジャック・ペラン 


それは“必ず戻ってくる”という約束の物語。誰もが果たせなかった<鳥になる夢>。3年に及ぶ撮影期間で世界20ヶ国をロケし、100種類を超える渡り鳥の壮大なる旅の軌跡を収録した作品。(「Oricon」データベースより)



が自由なわけじゃない。

渋滞に巻き込まれているとき、
あぁ、この車が飛べたらなぁ、なんてことを考える。

それはおそらくみんなが考えていて、
もしもみんな飛んだとしたら、今度は空が渋滞する。

そしたら今度は下を見て、
やっぱり地上がいいなぁと、考える。

空に浮かんだ車によって、
鳥はとんだ迷惑だ。

人はいつだって、足りないもののことばかり考えている。


この「WATARIDORI」、”渡り鳥”のドキュメンタリーに、
ペンギンも登場する。
飛べないけれど、ペンギンも<鳥類>だ。

むかし、「にこにこぷん」でペンギンのピッコロが、
空を飛ぼうと頑張って羽をバタバタさせてるのを、
じゃじゃまるとポロリがバカにするという、お約束のシーンがあった。

それはやっぱり「足りないもの」に憧れる人間が考えることだ。

だけど映画の中でも、ヒナを鳥に狙われ、抵抗するも奪われてしまい、
それを嘆くかのように大きな声で親ペンギンは鳴いていた。

もしかしたら、親ペンギンは「飛べたら」と思ったのではないか、
そんなことをぼくは考えた。

いきものは足りないもののために、命を落とすこともある。

「善悪」ではなく、「事実」があって、
それでも生き延びるために、鳥は飛び続け、ペンギンは飛ぶのをやめた。

人は、いつだって、足りないもののことを考えている。

空が自由なのではなくて、
空を飛びたいと思う気持ちに、羽が生えているのだ。

だからこの映画が、存在するのだろう。

六月の勝利の歌を忘れない(2002/日本)

六月の勝利の歌を忘れない 日本代表、真実の30日間ドキュメント DVD-BOX

制作 : 岩井俊二  茂野直樹 

日韓共同開催となった、2002年のワールドカップTMを戦い抜いたサッカー日本代表に密着した長編ドキュメンタリー。




今更ながらこのドキュメンタリーを見ようと思ったのは、
松田の元気な姿が映っているから、だけではない。

再確認したかったのだ、自分の心を。

ここに書くのは、せつない感じの小説だったり、
まじめな感じの文章だったりする。

それゆえに、きまじめな草食系という
イメージを持たれているんじゃないか、
と、勝手に思っている。

そんなイメージではないよー、
という人もいると思うけど、
その人がどんなイメージを持っていても、
それは、ぼくの一つの側面でしかないわけだ。

人は誰しも、めちゃくちゃ悪くもないし、
めちゃくちゃ良い性格でもないはず。

けれど、めちゃくちゃとがってる部分もあれば、
めちゃくちゃ暖かい想いも、隠し持っていたりする。

自分はこんな人間です、
そうやって紹介できたとしても、
それ以外の自分が、ひょっこり出てくる時もある。

目に見える部分だけで、できてはいない。

だからこそ、人には人が必要なのだろう。

ひょっこり出てきた自分も含めて、
人がそれを教えてくれたりもするのだから。

そして、再確認の結果。
やっぱりいまも、心は震える。

そういう感覚を持っていらるなら、だいじょうぶだ。

そう思った。

ライフ -いのちをつなぐ物語-(2011/イギリス)

ライフ -いのちをつなぐ物語- DVD スタンダード・エディション

監督 : マイク・ガントン、マーサ・ホームズ

製作期間6年、総製作費35億円を掛けて地球上の全大陸でロケを敢行したネイチャードキュメンタリー・プロジェクト“ライフ”の劇場版。動物と同じ目線で捉えられた驚きの世界が展開。日本語版ナレーターとして松本幸四郎、松たか子が案内人を務める。(「キネマ旬報社データベースより)




生まれて、食べて、学んで、求愛して、交尾して、次の命をつないで。
そして、死ぬ。

生き物のサイクルはそれでできていて、
そこに、迷いはない。

同じ生き物の人間も、
そのサイクルの中に組み込まれている。

けれど、人間は、死ぬことを恐れるし、
次の命をつなげない生き方もする。

意味を見つけることに躍起になるのは、
人間がいつも「迷い」の中にいるからなのか。

と思いつつ、それでも、生き物だって、
実は「迷い」を抱えてるのかもしれない、とも思う。

たとえば、サルが温泉につかりながら、
恍惚の表情を浮かべているとき、
「ここから出たくないな」と本気で思っているかもしれない。

温泉に入れるのは力の強いサルだけで、
弱いサルはそこに憎しみを覚えているかもしれない。

たとえば沼地にはまった子像を助けようとした、母像が、
逆に子像を沼地に追いやるふうになってしまっているとき、
「神様、どうかこの子を助けてください」と、
心の中で、拝み続けているかもしれない。

どうもそんなふうな表情に見えてしまうのは、
人間の勝手な思い込みなのだろうか。

いいや、きっと「本能」以外に、
心をつかさどるものが、あるのだ。

と、腕組をしながら観ているなか、
素敵なコント師に笑わせられることになった。

そいつは、クワガタ。

そのクワガタは、木の上のメスのもとまで、
木の下からはいあがって、求愛しにいくのだ。

そのメスは、いわば「お姫さま」。

途中には同じように、お姫さまに求愛にいくライバルのクワガタがいて、
そいつと戦い、投げ飛ばして、上を目指して行く。

その戦いは幾度にもわたり、
なんどもなんども、ライバルたちを投げ飛ばして、下に落としては、
やっと、「お姫さま」のもとへと、辿りつく。

お姫さまは、勝ち残ったそのオスと交尾をする。
オスは興奮したのか、つい、そのメスをさっきまでのライバルと同じように、
投げ飛ばしてしまうのだ。

投げちゃうんかいっ!

と、思わずつっこんでしまうくらいの、投げっぷり。

そのあと、足を広げて勇ましい勝利?のポーズ。

それは、果して正解なのか。

メスクジラがオスをたちを戦わせて、
勝者にだけデート権を与えるように、
生き物の世界(人間を含む)は、女が男を選んでいる。

メスクワガタも、強いオスを選んだはずなのに、
いささか、そのオスは強すぎた。

ということか。

こんなこと考えている、人間と言う名のぼくは、
やはり、無駄なことばかりしている存在にも思える。

それでも、動物的なときがあり、
そのときに、やっぱり「いきもの」だと自覚したりする。

生まれて、食べて、学んで、求愛して、交尾して、次の命をつないで。

あー、いや、まだ、命をつないでいないけれど。


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