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根拠

誰のためでもなく

私は恋に落ちた

あなたのためでも

私のためでもなく

 

誰に見せるためでもなく

私は恋をした

映画を見て

食事をして

ドライブをして

手を振ってさよなら

 

今のためでも

未来のためでもなく

私は恋をしている

その恋の向こうに

幸せがなくても

あなたがいれば

想わずにいられない


置く

あなたはあなたを置いていく

ぬかるんだ土の上に置いていく

たおやかな風の中に置いていく

僕の底に置いていく

 

あなたは代わりに何を拾い

去っていったのか

窓の向こうで吹いている

あなたを含んだ風が

 

僕はあなたが置いていった

あなたを捨てられないでいる

あなたの影をよぎらせている

あなたと関わりのない場所にも


隣り

確固たる意志はない

でも一歩一歩を

確かめながら歩いてた

 

時折見せる

深みのある微笑みに

誘われて

 

夜の暗闇から

微かにこぼれる光を

追うように

 

君の隣に居続けようとして

僕はここまでやって来たんだ


どこかへ

僕が僕である限り

僕はいつもここにいる

 

君が君である限り

君はいつもどこにでも行ける

 

他人が羨ましく見えるのは

僕が僕に飽きているから

 

僕はどこかへ行きたくて

違う自分を想像する

今日も君と待ち合わせる


距離

離れてしまって

どれくらいになる

日々が長い

一日が短い

 

言いたいことが多すぎて

本当の言葉に

たどり着けない

 

この場所から

僕が何を叫んだとしても

遠くにいる君には

「さよなら」としか聞こえないね



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