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はじめに

 本書は、我が高弟のために、また将来の弟子達のために、さらに遠い未来の弟子達のために記す。

 本書には、覚りの真実についてその核心を書いた。この核心と言うのは別に秘密ではない。したがって、本書はいわゆる奥義書の類ではない。しかしながら、本書には、一般の人々(衆生)には理解し難いことがらが多く含まれている。我が高弟だけが、その真意を知ることができるだろう。もちろん、本書に書いたことは、健全で、ためになることであり、怪しげなものではなく、道の歩みの糧となるものである。

 なお、表現についても簡潔を旨として、一切説明せずにそれぞれの核心のみを記した。つまり、分かる人には分かるだろうという書き方であり、したがって分からない人には極めて難解なものとなっているだろう。この点は、本書の主旨によるものとして了解していただきたい。


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最終更新日 : 2013-05-11 01:24:56

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覚りは虚妄ならざるもの

 覚りは、虚妄ならざるものである。すべての覚った人々は、そのことを如実に知っている。そして、修行者が覚るのは、「覚りが虚妄ならざるもの」であることを信じるゆえのことなのである。

 すなわち、人が覚りの虚妄ならざることを信じるゆえに覚りを生じる。もし人が覚りが虚ろなものであると考え、見なすならば、彼が覚ることはついにない。

 我が弟子は、このことを信じよ。このことを信じる人は、我が弟子である。このことを心から信じる人だけが覚りに達する。このことを信じることが出来た人は、今世で覚るであろう。今世で覚ることが出来なかった人は、このことをついに信じることが出来なかったのである。


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覚りの道の全貌

 覚りの道は、広大で平らか、危険もない。そして、この道は実は二歩で目的地に達する道である。

 一歩目は発心である。二歩目は覚りの因縁を生じることである。これで、人はこの円かなやすらぎ(=ニルヴァーナ)へと到達する。これが覚りの道の全貌である。

 人が覚らないのは、発心しないからである。すでに発心した人が解脱しないのは覚りの因縁を生じなかったからである。そして、どちらも善知識によって喚起されることがらである。すなわち、修行者は第一の善知識と出会って発心し、第二の善知識との邂逅を果たして解脱しなければならない。善知識と出会うことのない人が覚ることはない。

 善き人には善き人が集う。これは不滅の真理である。つまり、自分が善き人であるゆえに善知識との出会いがある。修行者は、善き人でなければならない。この意味において、悪人が覚ることはついにない。

 道が広大であると言うのは、どの方角に向かっても覚りに達し得るという意味である。明知ある人は、道を踏み外すことがないと説かれるのはこのことに立脚している。

 道が平らかであると言うのは、道の歩みには労苦が無いという意味である。いとも聡明な人は、楽しみとともに道を軽やかに歩むのである。

 道に危険がないと言うのは、危険を避けて歩めばそれが正しい道そのものであることを意味している。健康な人が、不味い料理を避けて、美味しい料理を食べながら、それでいて健康であるようなものである。


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あとがきに代えて

 仏道の真実について、分かり易く書くこともできるだろう。しかしながら、それだけではすべてを書き尽くすことはできない。何となれば、この一なる道をすでに歩んでいる高弟でなければ説明しても分からないことがらがあるからである。本書は、そのようなことがらを説明する目的で敢えて高弟向けと言う副題を付して著したものである。

 本書に書いたことは、私(=SRKWブッダ)という仏に縁のある修行者が道を歩む確かな糧となるであろう。その一方で、私に縁の無い修行者には役立たないかも知れない。こころある人は、仏道の核心を知って、今世において正しい理解にもとづく解脱を果たしてほしい。


    2012年11月23日 著者記す                  

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奥付



『仏道の真実』


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著者 : SRKWブッダ
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『覚りの境地』 』 『 『感興句』 』 『 『観』 』 『 『功徳』 』 『 『一円の公案』 』 『 『信仰』 』 『 『解脱(げだつ)』 』 『 覚りの境地(2019改訂版) 』 を購入した方は 2,500円(税込)

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