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夜光

無理矢理

越えようとした

夜が

あったけど

 

自分で

はい上がらなくても

朝日は

やってくる

 

心を

焚き付けて

火のないところから

煙を立たそうとしたけれど

 

自分で

輝こうとしなくても

帰り道は

見つかる

 

車や

ビルが捨てて行った

光をつなげて

家まで


遠く

雲を突き破り

そびえる山々が

地上の僕には

安らげる景色

 

あらゆる固体を

焼き尽くす星の炎も

地球の僕には

かわいい光

 

ふっと風に消えそうな

僕らの炎も

遠くからあんなに

美しかったら

 

眩さに

導かれ

静かな輝きに

願いを差し出す


心を食べる

心をほおばると

笑顔になる

 

心を噛み砕くと

涙になる

 

心を飲み込むと

苦しくなる

 

心を栄養にして

元気になる

 

心を空っぽにして

今日はごちそうさま

 

心を平らげて

一日が満ちる


肉体

世界中の悲しみを

独り占めできると思っていた

たった一つの肉体が知る

 

僕が僕であることの

絶望 希望

 

一人の人と

向かい合い吐息


寝起き

目を開く

目を閉じる

この世界にピント合わせて

 

止まっていた心が

体に流れてくるまで

もう少しぼうっとしていよう

 

古びたトースターから

引き出される

新しい朝食

 

匂いに釣られて

やって来た

今日という日に


この本の内容は以上です。


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