閉じる


<<最初から読む

14 / 50ページ

材料

太陽の光と

適度な雨

肥沃な土や

きれいな空気

長い時間に

一粒の種

 

どこからともなく

自然が持ち寄った材料で

生まれた名もない花

どこからともなく

疲れた人がやって来て

その香りの中で寝そべる


言葉の重み

無責任に言葉は

どこからともなく

浮かんでくるのに

 

口にすると

もれなく

ついてくる重圧

 

自分の言葉で

自分を追い込んでしまった

ぎりぎりまで

 

ごまかせなくても

ここは

笑うしかない


日曜日の朝

朝食を作る

希望もない

 

ガラスを砕く

怒りもない

 

ただ ぼんやりと

=(イコール)している

日曜日の朝

 

めくり忘れた

カレンダーに気付く


減速

夕闇の中に

紛れ込めないでいる

得体の知れない感情

 

僕が昨日まで

悲しみと

呼べていた感情

 

帰りを急ぐ

車の慌ただしさの

すぐ傍で

 

僕の足取りは

あまりの軽さに

沈んでいる


笑いすぎて

笑いすぎて

涙が出る

悲しすぎて

可笑しくなる

 

分かりすぎて

分からなくなる

疲れすぎて

眠れなくなる

 

何でもありすぎて

何もない

何もないから

何かある気がして

おそるおそるカーテンを開く



読者登録

udaudaさんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について