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平凡

悲劇というほど

様にならない人生

喜劇というほど

オチのない人生

 

毎日を生きやすくするために

少しずつ夢を準備する

絶望に引き出されなくても

希望は持っておきたい


位置

「あったかい」と言える位置に

太陽があり

僕はのんびり昼寝ができる

 

「僕たちの」と言える位置に

地球があり

僕はぴんと背筋を伸ばす

 

「あのさあ」と呼ばれる位置に

君がいて

僕はどきっと後ろを振り向く


呼吸

言葉を放つとき

誰もがきっと息を吐く

だけど人は吸い込みたい

言葉で呼吸がしてみたい

 

心を決めるとき

誰もがきっと息をのむ

だけど人は吐き出したい

心で呼吸がしてみたい


目に見えないもの

目に見えないものを

僕は上手に使えない

投げたい時に掴みきれず

使いたい時に取り出し切れず

 

目に見えないものは

僕を上手に振り回す

目に見えるものに乗り移って

僕の心に引っ掛かるのを待っている

 

目に見えないものを

僕は上手に確認できない

明日へ連れて行けない

目を覚ました朝の

ぼんやりとした空の中から

一つずつ探り当てていくしかない


春一番

心がざわめく

一本の木と同じように

冬が引き裂かれていく

痛みの音がする

 

時が掘り起こす命

命がもたらす温もり

風が作った隙間に春

 

激しい情熱をもって

訪れる季節を

窓越しに眺めながら

するするとお茶を飲む



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