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絵画

真っ白なキャンバスに

色を塗りたくって

見えてくるものを知りたかった

 

あらゆるメッセージを描くことで

あらゆるメッセージを打ち消して

それでも見えてくるものを


堤防

寸前で

こらえている

押し寄せてくる気持ちに

流されないように

安定した自分を

供給するために

 

いっそ壊れてしまった方が

楽なのかもしれないな

新しい流れが

待っているのかもしれないな

そう思いながら

今日も堤防は

守られている


台詞

心を分かってあげようと

覚えたはずの言葉なのに

 

増えすぎた言葉が

心を分からなくしている

 

自分の口から出た台詞に

首をかしげる


台所

何も違わない毎日だからこそ

増していく違和感

 

日々の戸惑いをまとめて

千切りしていく包丁

 

積み重ねては引っ張り出す

棚の中の皿の重み


さなぎ

芋虫みたく

さなぎになれない僕は

自分で壁を

作らなくちゃいけない

 

破り捨てた勢いで

羽ばたいていけるように

頑丈な殻を

作らなくちゃいけない



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