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えみちゃんは、今、でぇれぇゆううつなんじゃ。

なんでって明日、歯医者さんに行かにゃぁおえんから。

えみちゃんは、毎年、学校の歯科検診で虫歯がみつかって、

治療してきなさいゆう紙をもらうんじゃ。

毎朝、毎晩、歯磨きはしょんのに、どうして虫歯になるんか、えみちゃんは、納得できんのんじゃけど、右の奥歯が、ずきんとするたび、泣きそうになる。歯医者さんにいくと、あのウィーンゆうて削られる機械の音が、きょうとうて、えみちゃんは、思い出しただけで、ぞっとするんじゃ。

でも、とうとう歯医者さんに行く日になった。歯医者さんは、大きなマスクをして、目しか見えん。

「はい、大きい口あけて。」

こわごわ口をあける。あの嫌な機械が目に入る。

ぎゅっと体に力が入る。

「あー、肩の力をぬいてよぉ。」

と先生に言われる。そんなん無理じゃ、えみちゃんは、思うけど、

仕方のう力をぬく。

痛いっと思うたけど、思うたより治療がはようすんだ。

先生が、「よぉ、がんばったなぁ。」ゆうて、ほめてくれた。

もう絶対、虫歯にならんように、歯磨きを丁寧にするぞ、と、えみちゃんは

今年も思うのでした。


この本の内容は以上です。


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