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条件反射の組み合わせ



パブロフがベルを鳴らして餌を食べさせると犬がよだれをたらす。

犬がよだれをたらして餌を食べるとパブロフがベルを鳴らす。
犬がベルを鳴らすと餌を食べさせるパブロフがよだれをたらす。
パブロフがよだれをたらすと犬が鳴いてベルに餌を食べさせる。
パブロフがよだれをたらして犬と餌を食べるとベルが鳴る。
餌がよだれをたらすと犬がベルを鳴らすパブロフを食べる。
パブロフがベルを食べるとよだれをたらす犬が餌を鳴らす。
パブロフが餌を鳴らすと犬がよだれをたらしてベルを食べる。
犬がパブロフに餌を食べさせるとよだれをたらすベルが鳴る。
パブロフがよだれを食べるとベルが鳴って犬が餌をたらす。
パブロフにベルを鳴らして餌を食べさせると犬のよだれをたらす。

パブロフ氏の実験室では研究のために
常人の理解を超えた奇態な実験が
日毎行われていたらしい。

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あさっての方向へ進路を取れ



生きるのが怖ろしくて
うつむいてばかりだった
あなたへ。

あさっての方向を向きなさい。

明日の訪れをおびえないで。

あさってを過ごす準備をしよう、
それならきっと怖くない。

顔を上げて。
前だけを見る必要はないんだ。
もっともっと腕を伸ばして、
その先で笑えたらいいね。

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想ひ出は尽きず



聞け かの海の果ての響き 弾け飛ぶ黄銅色の釦
互いを見る事も無く 唯 我武者羅な叫び声
青空は見てゐた 森の奥手の疲弊した命
生き永らえた奇跡を祝う八月

想ひ出は尽きず 本土に泣いてゐた
あの娘も今は空を見上げて
何を回顧してゐるのやら
あの時の言葉 忘れられやうか
君のためだけならば戦えるだらう
君となら玉砕しても構はない

行け 青空を越えて光る 飛行機は平和を運んでゐる
救援物資はいつも いつでも足りぬものだから
薄ぼけたラヂオの あの悲しみと安堵した心
唯ひたぶるに己を責めた時代の

想ひ出は尽きず 群雲立ち上がる
心残りを一人ごちつつ
懐かしさ故に 涙 墜つ
あの時の言葉 その一つだけが
闇雲な時の中送られていった
唯一の勇気の支えだった事

混乱と貧困と不安と迷走
発展と開発と平和と瞑想
今は昔の物語 風の便りに聞く所
遠くて生きてゐたとのみ 後の行方も知れず

想ひ出は尽きず 本土に泣いてゐた
あの娘も今は空を見上げて
何を回顧してゐるのやら
あの時の言葉 忘れられやうか
君のためだけならば戦えるだらう
君となら玉砕しても構はない

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憧れの異人館通り



海ぞいの道行けば夢が鳴る 道折れ煉瓦の大通り
山高帽かぶった異人さん きれいな瞳のお嬢さん
今ひとたび歩めば思い出す 靴音かたかた石畳
いつかはるか昔の懐かしさ 聞こえてくるのは鐘の音

穏やかな日曜 楽しげな日常
今日はぼくらも仲間入り 憧れの異人館通り

波止場から吹く風は潮の味 微かに聞こえるざわめきよ
おいしい匂いのする市場から チャイナ服を着たコックさん
いろんな人たちが歩いていく のんびり気分の交差点
季節風に吹かれる亜細亜にも 不思議な世界が築かれる

穏やかな太陽 楽しげに生きよう
今日はぼくらも仲間入り憧れの異人館通り

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助手席



内緒の日曜日 わがまま言って
ふたり出かける 海まで二時間 ドライブ
助手席 君の顔 久しぶりだね
慣れた道でも 今日は楽しそうに見える

青春の続きが 終わり始めるこの頃
でも 泣いたことも 笑ったことも
景色のように流れてきた

季節を過ぎた 海辺の空高く
きっと ふたりは また 恋を繰り返す
夕空晴れて 宵闇延びてゆく
迷子になる前に手をつなごう

ふたつの人生が 重なったその日から
今 年を取って 振り返って
つらかったこともあったけれど

今日のふたりが いつかの夢だった
そしてこのまま ずっと 恋を続けてく
ヘッドライトが まっすぐ照らすのは
ほら ふたりがいつも笑える場所

いつでも助手席は きみのものだから
そこにはきっと 愛のかたちが残ってる
車を停めたら ドアを開ける前に
少し待って欲しい 渡したいものがあるんだ

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空色



きのうの夜はむらさき
おとといの朝はきまぐれ
そのまえのは… えっと,忘れた
瞳閉じて きっと 思い出せたなら
ただ 誰かに
届くあてのない口笛を吹く

ただいま ごきげんいかが
いくつもの世界を越えて
ぼくは今でも 歌っているよ
風の吹く丘で ひとりぼっち

あしたの昼はみずいろ
あさっての朝はうららか
そのさきには ちょっとかすれた
夢のなごり そっと 拾い集めたら
また 静かに
見えるはずのないきみに手を振る

やさしい水の流れは
いくつもの雪解け越えて
君の町にも 花を咲かすよ
ぼくもまた ここで笑ってるから

さよなら 手を振りながら
いくつもの時代を越えて
また会う日まで 歌っているよ
風の吹く丘で ひとりぼっち

風の吹く丘で 待っているよ

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虹をくぐって



今かすかに 雲が切れた 大きな荷物を脇に抱えて
暗い空が 明るくなる もうすぐぼくらの夢も晴れるさ
支えるもの守るもの信じたいもの
ここまで来れたならば それでうれしいよ

そうだね やまない雨はないって
あなたの歌で知ったよ ああ 今思い出した
まるで ぼくらの夢は虹のよう
たどりつけはしないけど ふっと 現われて消える

あの空へ

かたちのない ものでさえも 信じることができる ぼくらの強さ
昨日までの そのすべてが 確かな光になってゆくのさ
苦しいことつらいことわからないこと
いろいろあるけれども 今は楽しいよ

そうだね 雨が降らない場所には
虹が立つこともないのだと あなたは笑った
ほらね ぼくらの夢にもいつか
羽根が生えて飛び立つよ ああ 気づかないうちに 青空の上へ

走り出すぼくらはいつのまにか
安らぎながら輝きながら 進め

そうだね やまない雨はないって
あなたの歌で知ったよ ああ なにか懐かしい
まるで ぼくらの夢は虹のよう
たどりつけはしないけど ふっと 現われて消える

あの空へ 見えなくなるまで それでも揺るがない希望をめざして
新しい 約束をしよう 踏み出した今から虹をくぐり抜けて

あの空へ

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何もなかったように



傷ついたのは誰の心
癒されたのは誰の心
何もなかったように

騙されたのは誰の心
許されたのは誰の心
何もなかったように

何もなかったように
何もなかったように
還りゆくものだから

いつかは心やすらぎ
しあわせになれるよ
何もなかったように

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Hallucination #64



世界の悪いところいやなところがうじうじと蟲のように這い出てきて
この体を顔を腕を腹を首を指を爪を足を膝を脛をたぐるように嘗める
吐き気を催しながら喉を開けばどろどろとしたこの世界への嫌悪感が
はっきりと形になって心を蝕みさらに奥深く広がって離れられないで
ねっとりと責める重い空気が肺の中にまで押し入ってきて息苦しくて
身悶えしながらこの先まだ生きなくてはいけないというつもりですか
内蔵をえぐりえぐりかき混ぜられるようなもったりとした不安の中で
みんなみんな大嫌い不快感を押しつけて流れゆく世界がみんな大嫌い
この命の不気味さそして目から流れでる涙の生暖かさが気持ち悪くて

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でたらめの街



彼は頚を縊る瞬間
目を閉じたのだろうか
彼をさいなむ世界の総てを
見ずにすむようになったのだろうか

彼女は身を投げた時
口を開けたのだろうか
彼女の中に澱んで行った
心を全部吐き出せたのだろうか

君も家に帰り着けば
耳を塞ぐのだろうか
言葉も意志も空も水も嘘つきで
でたらめの街は時間だけが正しく過ぎて

ぼくは無機質な雑踏の中
誰にも届かないSOSの口笛を吹く
ぼくらが何も変えられないのなら
誰か代わりに生きてくれないかな

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Hallucination #68



目を閉じても目を開けても変わらない世界
暗くても明るくてもぼくはもう気にしない
ため息をつく胸の動きだけで広がっていく頭痛
薬や食事やラベル付きの時間が過ぎるのを待つ

決められたことを決められたようにやれない人びと
笑いたいように笑えないままに笑われていく
神様は見守ってくれる君だけの神様だけど
願いは妄想になってこの部屋の空気を満たす

から元気の看護婦たちは物のような人としてぼくらを扱い
少しずつぼくらは人のような物になっていく
閉じられた扉の隙間から吹くひんやりとした風だけが
この部屋に許された最後の世界へのあいさつ

はめ殺しの窓から空を飛ぶ空想をする
そんなことを話せば医者はまた困った顔をする

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