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誰かのせいにしてみよう

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想ひ出は尽きず



聞け かの海の果ての響き 弾け飛ぶ黄銅色の釦
互いを見る事も無く 唯 我武者羅な叫び声
青空は見てゐた 森の奥手の疲弊した命
生き永らえた奇跡を祝う八月

想ひ出は尽きず 本土に泣いてゐた
あの娘も今は空を見上げて
何を回顧してゐるのやら
あの時の言葉 忘れられやうか
君のためだけならば戦えるだらう
君となら玉砕しても構はない

行け 青空を越えて光る 飛行機は平和を運んでゐる
救援物資はいつも いつでも足りぬものだから
薄ぼけたラヂオの あの悲しみと安堵した心
唯ひたぶるに己を責めた時代の

想ひ出は尽きず 群雲立ち上がる
心残りを一人ごちつつ
懐かしさ故に 涙 墜つ
あの時の言葉 その一つだけが
闇雲な時の中送られていった
唯一の勇気の支えだった事

混乱と貧困と不安と迷走
発展と開発と平和と瞑想
今は昔の物語 風の便りに聞く所
遠くて生きてゐたとのみ 後の行方も知れず

想ひ出は尽きず 本土に泣いてゐた
あの娘も今は空を見上げて
何を回顧してゐるのやら
あの時の言葉 忘れられやうか
君のためだけならば戦えるだらう
君となら玉砕しても構はない

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憧れの異人館通り



海ぞいの道行けば夢が鳴る 道折れ煉瓦の大通り
山高帽かぶった異人さん きれいな瞳のお嬢さん
今ひとたび歩めば思い出す 靴音かたかた石畳
いつかはるか昔の懐かしさ 聞こえてくるのは鐘の音

穏やかな日曜 楽しげな日常
今日はぼくらも仲間入り 憧れの異人館通り

波止場から吹く風は潮の味 微かに聞こえるざわめきよ
おいしい匂いのする市場から チャイナ服を着たコックさん
いろんな人たちが歩いていく のんびり気分の交差点
季節風に吹かれる亜細亜にも 不思議な世界が築かれる

穏やかな太陽 楽しげに生きよう
今日はぼくらも仲間入り憧れの異人館通り

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助手席



内緒の日曜日 わがまま言って
ふたり出かける 海まで二時間 ドライブ
助手席 君の顔 久しぶりだね
慣れた道でも 今日は楽しそうに見える

青春の続きが 終わり始めるこの頃
でも 泣いたことも 笑ったことも
景色のように流れてきた

季節を過ぎた 海辺の空高く
きっと ふたりは また 恋を繰り返す
夕空晴れて 宵闇延びてゆく
迷子になる前に手をつなごう

ふたつの人生が 重なったその日から
今 年を取って 振り返って
つらかったこともあったけれど

今日のふたりが いつかの夢だった
そしてこのまま ずっと 恋を続けてく
ヘッドライトが まっすぐ照らすのは
ほら ふたりがいつも笑える場所

いつでも助手席は きみのものだから
そこにはきっと 愛のかたちが残ってる
車を停めたら ドアを開ける前に
少し待って欲しい 渡したいものがあるんだ

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空色



きのうの夜はむらさき
おとといの朝はきまぐれ
そのまえのは… えっと,忘れた
瞳閉じて きっと 思い出せたなら
ただ 誰かに
届くあてのない口笛を吹く

ただいま ごきげんいかが
いくつもの世界を越えて
ぼくは今でも 歌っているよ
風の吹く丘で ひとりぼっち

あしたの昼はみずいろ
あさっての朝はうららか
そのさきには ちょっとかすれた
夢のなごり そっと 拾い集めたら
また 静かに
見えるはずのないきみに手を振る

やさしい水の流れは
いくつもの雪解け越えて
君の町にも 花を咲かすよ
ぼくもまた ここで笑ってるから

さよなら 手を振りながら
いくつもの時代を越えて
また会う日まで 歌っているよ
風の吹く丘で ひとりぼっち

風の吹く丘で 待っているよ

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虹をくぐって



今かすかに 雲が切れた 大きな荷物を脇に抱えて
暗い空が 明るくなる もうすぐぼくらの夢も晴れるさ
支えるもの守るもの信じたいもの
ここまで来れたならば それでうれしいよ

そうだね やまない雨はないって
あなたの歌で知ったよ ああ 今思い出した
まるで ぼくらの夢は虹のよう
たどりつけはしないけど ふっと 現われて消える

あの空へ

かたちのない ものでさえも 信じることができる ぼくらの強さ
昨日までの そのすべてが 確かな光になってゆくのさ
苦しいことつらいことわからないこと
いろいろあるけれども 今は楽しいよ

そうだね 雨が降らない場所には
虹が立つこともないのだと あなたは笑った
ほらね ぼくらの夢にもいつか
羽根が生えて飛び立つよ ああ 気づかないうちに 青空の上へ

走り出すぼくらはいつのまにか
安らぎながら輝きながら 進め

そうだね やまない雨はないって
あなたの歌で知ったよ ああ なにか懐かしい
まるで ぼくらの夢は虹のよう
たどりつけはしないけど ふっと 現われて消える

あの空へ 見えなくなるまで それでも揺るがない希望をめざして
新しい 約束をしよう 踏み出した今から虹をくぐり抜けて

あの空へ