閉じる


試し読みできます
 
 
 
 
 
 
 
二人の出会い

試し読みできます

出会いは、突然に

「いいことないかな?」
口癖のように言っていた頃は、いいことなんかなかった
それでも、みな、口をそろえて
「いいことないかな?」
あいさつのように言っていた

偶然、立ち寄った店に
同じ目をした君を見つけた
いつもなら、消極的な私なのに
何故か、その日は…

再会を約束して
さようならをしたけど
去っていく君のやけに大きな背中が
あまりにも哀しかった

もう 二度と会えないような
そんな気がしたから

おかしいよね

たった 一度 会っただけなのに


試し読みできます

あと2日

君との約束まであと2日
今日はひとりで過ごす

誰も私を理解することなんてできないと
泣いてばかりいた夜
大勢の中にいればいるほど
孤独が深くなっていくから

もしも 君が私を好きになってくれたら
そんな淡い期待を繰り返しノートに綴っては
ため息ばかりついている

もう 誰も好きにならないと
固く誓ったばかりなのに
これ以上傷付いたら壊れてしまいそうなほど
深く傷つけあった恋だったから

好きになりすぎるのは
やめにしたい

君との約束まであと2日
来ていく洋服をどうしようか
思案するだけでも楽しく思える

試し読みできます

ドキドキ

どうしよう
さっき 電話したばかりなのに
またかけたら きっと嫌われる
しつこい女だと思われる

明日の3時に
あの喫茶店で待ち合わせをする

電話の君は 優しい声

明日が早く来るように
明日がすぐに来るように
なんども時計を見て
なんども荷物をチェックする

どうしよう
さっき 電話したばかりなのに
また 君の声が聞きたくなってしまった


試し読みできます

恋のかけひき

待ち合わせよりも
早い時間に到着するか
それとも遅く待たせるか
それは 大きな問題だ

あまりにも早すぎても
気持ちを見透かされているみたいで
なんとなく嫌な気がする

待たせると
時間にルーズだと思われそう

かといってぴったりな時間だと
几帳面過ぎる奴だと思われたら嫌だ

考え過ぎなんだろうな
とりあえず明日
いよいよ 明日

それにしても なんでこんなに
君を考えてしまうんだろう


読者登録

佐藤祐実さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について