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その10 今回の依頼人はいつもと違っていた。

僕は動物に人気の自然派弁護士。今回の依頼人はいつもと違っていた。
「戸籍が欲しいんです。結婚したいんです。ちょっと見た目が人と違うだけなのに」
 泣き崩れるろくろ首さん。妖怪に人権が認めれるかなんて、新人には荷が重い。
 とりあえず首、縮めてください、怖いです。

その11「俺がその首を縮めてやるよ!」

「俺に任せろ!」
 僕とろくろ首さんが話しているところに現れたのは外科医の友人。
「俺がその首を縮めてやるよ! これでもう人間だ」
 そんな簡単なことじゃねーし、大体上手く行くのかよ、とは思ったけど、ろくろ首さんが泣いて喜ぶからなにも言えない。
 僕はおしのよわい自然派弁護士。

その12「 そうして我々を次から次に勝手に生み出しておいて、放置するんです!」

 僕は動物に人気の自然派弁護士。
「人間達はですね! 説明のつかないことはなんでも私達妖怪のせいにするんですよ! そうして我々を次から次に勝手に生み出しておいて、放置するんです! 忘れるんです!」
 吠えるのは妖怪の権利を守る会の会長さん。
 ええっと、これはどこに訴えれば……?

その13 動物でもなく、所謂グレイタイプのあれ。

 僕は動物に人気の自然派弁護士。8割以上動物同士の紛争を解決している。
 今日も狸さんに借りている洞窟の事務所に依頼人。
 そこにはまた人間以外のものがいた。動物でもなく、所謂グレイタイプのあれ。

 そうか、宇宙人まできたか……。僕もグローバルになったものだな……。

その14 彼女はあひる口を開くと言った。

 彼女はあひる口を開くと言った。
「最近あひる口あひる口っていうじゃないですか? でも本家である私には言わせれば偽物ばかり。あんなのにあひる口なんて、私の名前をつけられて心に傷を負いました。どうにかできません?」
 僕は動物に人気の自然派弁護士。
 あひるもあひる口も好きです

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