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その7 もう一人の自然派弁護士はヤメ検らしい。

 鶴さん情報によると、もう一人の自然派弁護士はヤメ検らしい。ってか、特捜にいたらしい。
「幼少期を過ごした山が開発で失われ、友達の動物がいなくなったそうです」
 それは、悲しい。
「あと、遺産で働かなくても平気だそうです。だから、この仕事できるんですね」
 やっぱりなんか嫌だ。

その8 木の葉とかどんぐりとか鼠とかじゃなく日本通貨なだけましだろ。

「刑事事件やりたくて弁護士になったけど、国選はさぁ、しんどいなー。懐的に」
 と、修習同期が言った。
 木の葉とかどんぐりとか鼠とかじゃなく日本通貨なだけましだろ。
 言いたいところをぐっと堪える。僕は自然派弁護士。動物業界で大人気だ。
 最近、この仕事が楽しくて困っている。

その9 「私だって念仏の意味ぐらいわかりますよ!」

「私だって念仏の意味ぐらいわかりますよ!」
「私が真珠もったら駄目なんですか!」
「私の小判だって!」
 口々に訴える馬さん豚さん猫さん。
 彼らを落ちつかせながら、諺作った人ってもういないよなーなんて思う。
 僕は動物界で人気の自然派弁護士。
 これも訴訟にはならないな。懐寂しい。

その10 今回の依頼人はいつもと違っていた。

僕は動物に人気の自然派弁護士。今回の依頼人はいつもと違っていた。
「戸籍が欲しいんです。結婚したいんです。ちょっと見た目が人と違うだけなのに」
 泣き崩れるろくろ首さん。妖怪に人権が認めれるかなんて、新人には荷が重い。
 とりあえず首、縮めてください、怖いです。

その11「俺がその首を縮めてやるよ!」

「俺に任せろ!」
 僕とろくろ首さんが話しているところに現れたのは外科医の友人。
「俺がその首を縮めてやるよ! これでもう人間だ」
 そんな簡単なことじゃねーし、大体上手く行くのかよ、とは思ったけど、ろくろ首さんが泣いて喜ぶからなにも言えない。
 僕はおしのよわい自然派弁護士。

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