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その2「事務員として雇ってくれませんか?」

 すっかり自然派弁護士として動物達におなじみになった僕の元に、ある日、一人の美女がやってきました。「事務員として雇ってくれませんか?」
 動物からの依頼で忙しくなっていたところなので、喜んで雇いました。美人だし。

 先日助けた鶴が恩返しに来てくれたことを、あとで知りました。

その3「先生、ダイビングって出来ますか?」

「先生、ダイビングって出来ますか?」
 と事務員の鶴さんが言った。
 なお、鶴さんは本当に鳥の鶴である。自然派弁護士として動物に人気の僕の、かつての依頼人だ。
「出来ないなー」
「じゃあ、練習してください。スナメリさんからのご依頼です。土地の権利関係の」
 僕、金槌なんですけど。

その4「あの泥棒猫っ!」

「聞いてくださいよ、先生! 女、人の旦那を寝取ったんですよっあの泥棒猫!」
 依頼人の猫さんが言う。
 僕は自然派弁護士、動物に大人気。
「はい、相談料」
 差し出される包み。
「これは?」
「鼠です。いい感じに脂がのってますよぅ」
 隙間からしっぽが見えた。
「持って帰ってくださいっ」 

その5「自然派弁護士は貴方だけとお思い?」

「すみません、相手方の犬さんの代理人になったので。双方代理が禁止されてる以上、猿さんの依頼は……」
「んま、ゼロワン地域の弊害ね!」

「その依頼、私が受けますわ」
 現れた美女。胸元の弁護士バッジ。
自然派弁護士は貴方だけとお思い?」
 は僕だけだと思ってた。なんか嫌だ。

その6「先生、これで我々同じ穴の狢ですね」

 お金にならない事件ばかり引き受けていたら、家賃の支払が厳しくなった。
「先生、私が格安で貸しますよ」
 と僕を自然派弁護士に導いた狸さんが言った。
「ここです」
 案内された洞穴。
「あ、こっち私が住んでるんですけど。先生、これで我々同じ穴の狢ですね」
 狢言いたいだけだろ。

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