目次
政治ブログの限界:ママさんブログを見直す(1) - 2012.02.20 Mon
ママ・ブログの潜在力(2):“ふりかけ”ブログも充実 - 2012.02.20 Mon
大晦日にブログを書くバカ、読むバカ - 2011.12.31 Sat
転生記念新春特別プレゼント1/2 - 2012.01.04 Wed
私が貰ったお年玉:東大にもお分け - 2012.01.05 Thu
転生記念新春特別プレゼント2/2 - 2012.01.06 Fri
福袋:新春特別プレゼント追加 - 2012.01.07 Sat
「食べログ」が訴えるって?何を? - 2012.01.08 Sun
アメリカの地震と津波への同情は終わり:American sympathy on Earthquake and Tsunami is over - 2012.01.09 Mon
大人力って何だ? - 2012.01.09 Mon
外交の武器とは?:無機の強さ - 2012.01.10 Tue
石原慎太郎:預言者に転生? - 2012.01.11 Wed
米大統領選どうなる:竹中平蔵、大田弘子の敵は赤ちゃん - 2012.01.14 Sat
転生石原都知事に捧げる:Reincarnated Extremely Dangerous - 2012.01.15 Sun
外交力とインナー・サークル:東大にルートは? - 2012.01.16 Mon
“知らんぷり”と社会劣化:Social deterioration by ignorance  - 2012.01.18 Wed
稲田朋美氏の正論を題材にしたメンタル・モデル分析演習 - 2012.01.19 Thu
無礼をお許しください、芳賀先生:産経新聞に感謝 - 2012.01.20 Fri
トヨタいじめ:大前研一氏のOp-Ed分析 - 2012.01.22 Sun
Ms. Dowd, you will lose your friends:ダウドさん、友達失くしますよ - 2012.01.23 Mon
空の目(JALの目):野球の話 - 2012.01.24 Tue
マスゴミの正体:恐怖と不安 - 2012.01.26 Thu
石原新党、党名決まる:AKBが応援歌 - 2012.01.28 Sat
アメリカにはやられっぱなしだ:稲田朋美の「正論」続編 - 2012.01.31 Tue
岩下俊三の転生 - 2012.01.31 Tue
東大が30位?:秋入学はどうなった - 2012.02.01 Wed
戦いの時を失した:尖閣問題 - 2012.02.02 Thu
分水嶺を越えた:まっさかさまに何処へ? - 2012.02.04 Sat
本当は怖い裸のバンビ:Hard ass bambi from Chicago - 2012.02.05 Sun
香山リカの橋下論:メンタル・モデル分析 - 2012.02.06 Mon
橋下「維新会」の戦略立案力:浪花節分析 - 2012.02.07 Tue
どうするプラウ?:米失業率低下と対日圧力 - 2012.02.08 Wed
Obambi背水の陣:背筋を凍らせて笑いましょう - 2012.02.10 Fri
政府紙幣って何ですか?:aHoo質問箱 - 2012.02.13 Mon
歴史に思いを馳せる場所:石原新党のお粗末な歴史認識 - 2012.02.13 Mon
狙われるブロガー - 2012.02.14 Tue
美味しい”ふりかけ”:ジャーナリストのメンタル・モデルの読み方 - 2012.02.21 Tue
お金を払って読むジャーナリストのメンタル・モデル:あっ、この顔は - 2012.02.22 Wed
誰を連想しました?:戦略家たちパート2緊急出版 - 2012.02.23 Thu
Blood, Sweat and Tears(プラウ分析);酒と涙と男と女 - 2012.02.26 Sun
前原さんが悪い。しかし、それだけではない:産経記者締め出し事件 - 2012.02.27 Mon
潜在力とは何か?;中田宏ブログから - 2012.02.29 Wed
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美味しい”ふりかけ”:ジャーナリストのメンタル・モデルの読み方 - 2012.02.21 Tue

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つい2ー3日前、Facebookで友達申請をいただいた。承認するとメールがあった。
そこに、「豪雪→融雪→ペルチェ→特許→渡辺さんのつながりで検索しました。」とある。この連想はすごいなと驚いた。
それでもお名前に記憶がない。勤め先が帝国データバンクとある。
それで、思い出した。論文の謝辞にある株式会社サーモボニック(ペルチェ素子製造)時代のことだ。
とにかくお金がないから、開発した製品を事業化するパートナー探しの連続。技術に興味を持った潜在パートナーは、調査会社に依頼してこちらの経営状態を調べる。嘘は極力言わないようにするが、都合の悪い真実はけっして言わない。調査員の中には感じの良い人もいれば、そうでない人もいる。その中に、根掘り葉掘り聞き出そうという態度はまったくないのだが、何となくこっちの心が解けて報告書が書きやすいように話そうとした若い調査員がいた。それが彼なのだ。
彼を思い出した私の連想は、「調査員→真実を言わない→心が解けた人がいた→彼」である。
彼の連想の「豪雪→融雪→ペルチェ」という部分は、峠道に熱線を埋めて凍結防止などの話をしたからだろうと思う。しかし、彼がそのように連想するのは、他人にはわからない。逆に、私の連想も他人にはわからない。

一週間前の産経新聞の[From Editor]というコラムに「じっと見ていると思い出す」というのがあった。Yahooの配信から以下をまず読んでください。

数十年ぶりに会った人でも顔を見ているうちに、誰であったかを思い出すことがある。随分と体形は変わったし、髪の毛の色も量も違う。肝心の顔自体が長い年月を物語るように別人だ。女性なら化粧という強敵もいる。それでもだんだんと昔の顔と結びつき「あの人だ」と分かる。もっともこういう時は、相手もこちらの変わりように驚いているようだが。

なぜ容貌が激変しても思い出すことができるのか。脳科学者の池谷裕二さんによると秘密は「脳の『曖昧さ』にある」という(「進化しすぎた脳」講談社)。 脳は写真に写したように人の姿を正確に覚えているわけではなく、無意識に特徴を大ざっぱにつかんでいるだけだそうだ。寸分たがわず記億してしまうと、次に 会ったときに、髪形が変わり服が違うだけでも、誰であるかを判別できなくなってしまう。完璧な記憶は基本的に役に立たず、曖昧でいいかげんであることが人間の応用力につながっているという。鳥などは写真のように覚えるが、まったく融通が利かないそうだ。

警視庁本部に出頭してきたオウム真理教の元幹部、平田信容疑者を門前払いした一件。平田容疑者は整形もしておらず、特徴や体形はほとんど変わっていなかったという。警備をしていた機動隊員は「髪が長く茶色で、顔もふっくらしているように見えた。手配書の平田容疑者とは別人と思った」と話している。対応 としては問題があったが、記憶ということでは同情すべき点があるように思う。

この隊員は職務に怠慢ということではなく、手配書をしっかりと頭の中に刻みこんでいたのではないだろうか。そのため深夜に現れた髪の長い男と、髪形の違う写真の男が結びつかなかったのでは。髪形などは無視してもっと曖昧に記憶しておけば、門前払いをすることもなかったかもしれない。

入試真っ盛りの2月、受験生にとって曖昧な記憶は大変な困りモノだろうが、それは人間の証拠なのだ。少しも励ましにならないかもしれないが、一生懸命に勉強した数学の公式や漢字を試験場で思い出さなくても、悲観する必要はない。

池谷さんによると脳は曖昧であるが、完全に忘れているわけではないそうだ。外見は違うがじっと問題を見ていると、過去に解いた問題と結びつくかもしれない。簡単に分からないように“変装”をしている可能性もある。試験では脳をフル回転させ最後まであきらめないで。(校閲部長 深山茂)


深山さんという方を知っている訳でも、思うところがある訳でもない。メンタル・モデルは思考のパターンと知識という定義をしており、書いたものにはそれが表れると言ってきた。
その分析は無機である。
感情などの有機的なものが入る余地がないことも強調してきた。


最初と第2パラグラフは、読者が「何を書くのだろう?」と期待を持たせるキャッチである。ジャーナリストの書く文章の典型的なアプローチであると“文章の書き方”(著者ジャーナリスト)に書いてあった。その通りの導入部である。

第3、第4パラグラフは、導入部の(専門家の)脳の話を最近話題になった事件と結びつけて、読者になるほどと思わせる手法で、これもベテラン・ジャーナリストのパターンである。基にしているのは専門家の学術的なものですよという(客観的な)根拠を明らかにして書くものに信憑性を与えようとするものだ。

そして、第5、第6パラグラフが、受験生に自信を持たせようとする結びになっている。

一読して、深山さんという方に脳に対する知識が殆どないことがまず気になる

脳の記憶は曖昧であることはその通りらしいが、視覚が記憶にいたる過程は、まだ科学的に解明されている訳ではない。
“らしい”と書いたのも今の主流の考え方であるというだけに過ぎない。脳の記憶は海馬にあると長年言われてきたが、海馬でなくとも記憶が起こるのはつい7−8年前に解明されたばかりだ。
その理由はたんぱく質形成にあるらしい。
脳科学者のたった一冊の単行本を基に“曖昧”だけを理由に機動隊員を擁護しているのか責めているのかわからない深山さんの分析を読むと恐ろしくなる。

そして、受験生に対する激励(?)である。
ここには、二つの問題がある。
一つは、前述と同じことだが、“曖昧”と同時に“忘れていないかもしれない”という根拠のまったくない推測を基に“脳をフル回転させよ”と脳科学者の話を持ち出す必要もないことを述べている点である。
単に、「似たような問題を解いたことがあるかもしれないから、それを思い出すように冷静になってがんばりなさい」と書けば済む。

二つ目は、特に氏がジャーナリストであるだけに問題なのだが、受験に重点を置く現在の教育そのものの問題、暗記と想像力・創造力の課題を知ってか知らずかの文章に留まっていることである。
Facebookの話で連想という言葉を用いた。これが、想像力・創造力と関係がある。ある事実、定理でも公式でも良いが、それを学んだ生徒がそれから何かを発想する。その発想がさらに発想を産んで展開する。脳内での発展の仕方(脳の発火)は先生にもわからない。応用問題ではカバーしきれない自由な思考の発展である。その過程には定理と異なる別の情報も加わる。現在の答えがある問題を解く教育システムでは個々の生徒が持つ(持たない生徒もいるだろうが)創造性につながる自由な想像力を育むことが難しい。判定方法もないと言った方が良いだろう。
メンタル・モデルの論文で認知科学や心理学と教育の関係に触れているのは、これと関係するのだ。批判的思考(critical thinking)に言及しているのもそのためである。

勿論、あの短文のコラムで、このようなことまで触れることができないが、脳の話を持ち出したばっかりに氏のジャーナリストとしての教育問題に関する見識まで(私に)疑われることになる。
あれで受験生が激励されたのなら幸いであるが、このコラム自体は物書きのプロとしては失格と思う。
私の指摘は、深山さんの脳科学の知識が足りないということである。そして、足りないことに気付いていないのかもしれないとも思う。もっと言えば、機動隊員のうっかりミスに対する”曖昧”以外の要素を考える思慮深さ(他の想像シナリオとそれらの検証)がない。そして教育に関する見識の疑問。このような疑問は、文章の底に流れる彼のメンタル・モデル(知識と思考パターン)を読み、自分のメンタル・モデルと照らし合わせることから生まれたものである。
文章を書くのは勇気がいる。書き手のメンタル・モデルと読み手のメンタル・モデルが戦う材料になるからだ。それは、知識と知恵の戦いと言ってもよい。

現在、メディアは大変な時期を迎えている。購読しているニューヨークタイムズの課金方法がどんどん複雑になっている。日本では既に朝日の電子版もお金を払わなければ読めない。
記事ごとに課金する方向に向かうだろうが、深山さんのようなコラムにお金を払うつもりは私にはない。記事やコラムを書くジャーナリストのメンタル・モデルの質がメディアの生き残り条件になると思う。
ママ・ブログの衛星ブログとして、このようなジャーナリストのメンタル・モデルを解明するのも役割の一つだろうと考えている。
メディアの影響力は依然として大きいことに加え、このメンタル・モデルでプロの仕事です、ベテランの仕事ですでは、部下(人材)も育たないし、コミュニケーションを学ぶ学生にも益にならないと懸念するからである。

単行本ほど容易じゃないが、冒頭の本でも読んでみたらいかがかと思う次第である。

尚、脳に関して以前ブログしたことがある。
ここには、それ以前の記事も紹介している。日時をアーカイブすれば読める。
そうするだけで、あなたも深山さんのコラムに対して同じような見方になる筈だ。

お金を払って読むジャーナリストのメンタル・モデル:あっ、この顔は - 2012.02.22 Wed

こんな写真とリンクがあるブログにママは来ないよなぁ〜と思いつつ・・・



右のサイトに、こんな文章があります。沖縄も発祥みたいなものですね。
Have you ever wanted to add some power to your punch? Do you feel threatened because of your lack of strength when it comes to defending yourself? Then it's time to finally get the edge you need over your attacker with a cheap pair of one of our real brass knuckles for sale, a reinforced piece of metal, gripped in the fist to increase the damage of normal unarmed attacks. Also sometimes called "knucks" or "knuckle dusters" or "punch rings", and a similar weapon the "tekko" is one of the traditional weapons of kobudo, a martial art from Okinawa, Japan.

そして、突然変わる。

Dear New York Times,

I am a subscriber of Times Reader and a blogger and researcher for strategy and mental model.
Yesterday, I analyzed the mental model, which I define as “the combination of thought process and knowledge”, of a Japanese columnist and I concluded that I don’t want to pay for that kind of article.
My blog is non-commercial and its purpose is to enlighten and urge anonymous readers to be able to filter worth-reading articles and information.

As the article (written material) is the reflection of a writer’s mental model, its analysis is an “inorganic” process without emotional detachment to the theme, up-to-date or obsolete, or writer, famous or unknown, for the filtering.
At this particular blog I am going to introduce an antithetical example I found in the front page of your February 20 issue.
Since some readers do not subscribe and may not have access to the article, I would like you to allow me to copy and paste it on this blog. I do hope that you should take this as part of your sales promotion.

The article is;
「From Knife Seller to the President’s Hard Edge」(By MARK LEIBOVICH Published: February 20, 2012)
URL is;
http://www.nytimes.com/2012/02/20/us/politics/plouffe-obama-aide-lends-firm-hand-to-campaign.html?scp=1&sq=daivid%20plouffe&st=cse

Thank you very much,

ということで、お許しを貰えるかどうか知りませんが、続きにある英語を読んでください。早い者勝ち!
知らない単語もたくさんあって辞書を引き引き読んだことを白状します。私のレベルはそんな程度です。
何度もブログに書いてきた大統領上級アドバイザーのプラウ(David Plouffe)に関するものですが、プラフ、またはプラッフ(Pluff)と呼ぶのが正しいそうです。はい、知りませんでした。でもこれまで通りプラウと書くことにします。

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記事を続きに載せます。今回は、そこまでです。
それにしても、このプラウの顔、凄いですね
誰かを連想しませんか?
それとBrass knuckleと何の関係があるのか、下手なシャレのつもりなんです。

そのあたりは、次回にしますが・・・・

David Plouffe is not a hugger, crier or someone who gets all gaga every time he walks into his West Wing office, just a few feet from that of the president. He disdains doomsayers as “bed-wetters,” press hordes as “jackals” and the political noise machine as a profanity that begins with “cluster.”

Fiercely data-driven, Mr. Plouffe revels in the company of spreadsheets, lists, maps and the Baseball Almanac. Fiercely competitive, he once decked a colleague in a friendly touch football game for taunting him. Fiercely unsentimental, he expends zero amazement over his career climb from selling knives door to door to a first-among-equals status in the White House’s closed circle.

Mr. Plouffe, 44, who managed President Obama’s campaign in the relatively dewy-eyed days of 2008, rejoined his team last year after a lucrative hiatus. Since then, he has asserted himself as the main orchestrator of the White House message, political strategy and day-to-day presentation of the candidate.
If the campaign of four years ago sold Mr. Obama as a force for what Mr. Plouffe called “a politics of unity, hope and common purpose,” this one is rooted firmly in the grind-it-out imperatives of re-election. Today, Mr. Obama seems every bit primed for “brass-knuckle time,” as Mr. Plouffe once termed campaign brawling, with Mr. Plouffe leading an effort that has shown every sign of doing whatever it takes to succeed.


This month, with Mr. Plouffe’s support, Mr. Obama ditched his long opposition to directing his campaign donors to “super PACs” ― outside groups whose bankrolling of negative advertising against his Republican rivals has done much to change politics, and not in a “unity, hope and common purpose” kind of way.
Mr. Plouffe (pronounced Pluff) has also pushed for a more combative White House stance toward Congressional Republicans and an aggressive early tack against former Gov. Mitt Romney of Massachusetts, whom the Obama team still views as its most likely and most formidable opponent in November. It was Mr. Plouffe who declared on “Meet the Press” last fall that Mr. Romney had “no core.”

Intense and self-contained, Mr. Plouffe, who declined to be interviewed for this article, is a temperament alter ego to a president who has always been drawn to loyal fixer types. Mr. Obama, whose favorite movie is “The Godfather,” has compared Mr. Plouffe to a character ― a relentless cop played by Mark Wahlberg ― in the more recent mob film “The Departed.”


Mr. Obama’s aides are hesitant about discussing the frequency of Mr. Plouffe’s dealings with the re-election effort led by Jim Messina in Chicago, presumably not wanting to suggest he is running the campaign from the White House. Likewise, they are reluctant to characterize Mr. Plouffe’s relationship with the president as special, or suggest that it trumps that of other top lieutenants, particularly Jacob J. Lew, the new chief of staff (Mr. Plouffe is a stickler for hierarchy).
But people inside Mr. Obama’s political apparatus say Mr. Plouffe is most in tune with the president’s thinking in terms of his unsparing focus on the middle class and his abandonment of the bipartisan bridge-building efforts that have mostly failed through his first term.

“The president probably took David’s opinion with more certitude than he did anybody else’s,” said William M. Daley, who left as chief of staff last month after a year in the White House. “If David said X, I think the president would more often believe X than challenge it.” Mr. Daley added that Mr. Obama would be more likely to heed Mr. Plouffe’s advice than his or that of other longtime confidants, the senior advisers Valerie Jarrett and Pete Rouse.


Mr. Plouffe’s history with the president ensures him a rarified place in any Obama endeavor. He became a folk hero within the grass-roots network in 2008, his sleep-deprived face and deadpan delivery evoking urgency (and twiggy frame crying out for cheeseburgers). Mr. Plouffe approaches campaigns with a tribal sense of good-vs.-evil, rarely seeing much humanity in opponents. (He assumed that Hillary Rodham Clinton’s crying episode before the New Hampshire primary in 2008 was “deviously contrived and staged,” he wrote in his campaign memoir, “The Audacity to Win.”)
In keeping with the high-minded rhetoric of 2008, Mr. Plouffe railed against the corrosive political culture in Washington, even though he has worked there for years. Mr. Obama himself would talk about those who entered politics for “the right reasons” and those who wanted to make money. And Mr. Plouffe, in his memoir, denigrated Republicans as “a party led by people who foment anger and controversy to make a name for themselves and to make a buck.”


After Mr. Plouffe made a name for himself in the campaign, he made a buck. He signed on with the Washington lawyer Robert Barnett, a longtime Clinton loyalist whom Mr. Plouffe had privately denigrated during the campaign as a consummate Washington insider, according to several campaign aides.
Considered the prime facilitator in Washington for those seeking to “monetize” their political service, Mr. Barnett negotiated a reported seven-figure book advance for Mr. Plouffe and set him up for speaking gigs. Mr. Plouffe earned $1.5 million in 2010, according to White House disclosure statements, which included management consulting work for Boeing and General Electric, and close to $500,000 for speeches around the world, including $100,000 from MTN Nigeria, an African telecommunications firm.

In early 2009, Mr. Plouffe agreed to speak in Baku, the capital of Azerbaijan, for $50,000 without realizing that the event’s sponsor had ties to the authoritarian government there. After complaints from human rights groups, Mr. Plouffe donated his fee to the National Democratic Institute, a pro-democracy nonprofit organization partly financed by the American government.


Speculation about Mr. Plouffe’s status in the White House is precisely the kind of Kremlinology that the Obama team abhors ― none more than the No Drama archetype himself, Mr. Plouffe, who lives in Northwest Washington with his wife, Olivia Morgan, and their young son and daughter. He occupies the same role previously filled by David Axelrod, his former business partner, who remains a main adviser to the campaign in Chicago.
Mr. Axelrod, who compares his yin-yang with Mr. Plouffe to that of Oscar and Felix in the Odd Couple, is the expansive slob to Mr. Plouffe’s fastidious detail man. At a going-away party for Mr. Axelrod last year that was attended by numerous White House officials (including the president) and Axelrod pals (including the jackals), Mr. Plouffe looked as if he would rather be cleaning a litter box. He slipped out early.
The skills and sensibilities of the two Davids appeal to Mr. Obama for distinct reasons. Mr. Axelrod, a former journalist known as “Axe,” is an idealist inspired by Robert F. Kennedy who helped fulfill Mr. Obama’s ambition for lofty messages and oratorical sweep. Strategic and unemotional, Mr. Plouffe comports with Mr. Obama’s exacting style and natural reserve (“very, very, very, very, very, very private,” Mr. Daley said of Mr. Plouffe and Mr. Obama ― six verys).

“If Axe is the person most in tune with the president’s voice,” said Dan Pfeiffer, the White House communications director, “Plouffe is the one most in tune with the president’s personality.”
Mr. Plouffe grew up in Wilmington, Del., the third of five children. His father worked on the factory floor at DuPont and eventually moved into marketing. David joked in his high school yearbook that he planned to “join the mob” but instead enrolled at the University of Delaware.
He dabbled in beer pong and earned tuition money by selling kitchen knives and sweeping chimneys. He studied political science but craved a real-world exposure to campaigns that led him to bolt in his senior year for a career as a political gym rat. He worked on dozens of campaigns, including Senator Tom Harkin’s presidential run in 1992 and Mr. Obama’s Senate race in 2004. (He completed his college credits online in 2010.)
“He walked out of his job interview and I said, ‘He’s too nice,’ ” said former Senator Robert Torricelli, a New Jersey Democrat who hired Mr. Plouffe to run his 1996 Senate campaign against Representative Dick Zimmer, a Republican. “I thought he was going to be eaten alive.”
He hired him anyway, and Mr. Plouffe was not eaten alive: the Torricelli-Zimmer race is recalled as carnivorous ― “unrestricted chemical warfare,” as a Rutgers political scientist, Ross Baker, put it. It featured charges of race-baiting, mob dealing, terrorist ties and even accusations (never proved) that Mr. Zimmer’s campaign had rummaged through Mr. Torricelli’s trash. Hope and change, not so much.


Stories of Mr. Plouffe’s competitiveness abound ― like when a former business partner, John Del Cecato, scored in a touch football game, talked trash at Mr. Plouffe and got thrown to the ground next time he got the ball. After a doctor told Mr. Plouffe he could not run a marathon because of a knee injury, Mr. Plouffe did so anyway, and wound up on crutches.

If Mr. Plouffe has an ideological bent, other than being a Democrat, it is not evident. “I don’t know that he has a passion for the middle class, or the environment, or whatever it is,” said Steve Elmendorf, a Democratic lobbyist and close friend. “He has a passion for winning and a passion for putting together the operation to do so.”
In his memoir, Mr. Plouffe recounts what sounds like an ideal evening for himself ― alone with his laptop in a hotel room in Decorah, Iowa, running election scenarios in 2008. What if the turnout of voters under 30 was 17 percent of the electorate? What if it was 22 percent? “I ran through these exercises frequently,” he wrote, “sometimes at 4:00 a.m., according to my wife, while flailing in my sleep. Often it gave me comfort.”


誰を連想しました?:戦略家たちパート2緊急出版 - 2012.02.23 Thu

         
           ブログ用320パート2表紙.jpg緊急アップ

2008年4月15日から18日にかけて「だれにでもできる英語力向上の秘訣」を7回書いた時には、一日最高2700のアクセスがあった。2010年に「英語公用語賛成20%」を書いた時には最高2400で、この記事は継続して読まれた。リンクに15000突破とあるが、もっといっただろう。

今回が、これだ。
ガックリきた。



転生してから、英語と戦略やりたい人だけを対象にしようと決めてアクセスなど気にもしなかった。
それが、これだ。

みんな植草さんを書けばアクセス上がるの知っていて、リンク貼ったり応援してる振りしているだけか・・・。

この方が余程大事なのに、これで上がることはない。すばらしい!!!

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この二つは、ブログ歴7年間でやっとたどり着いた結論だ。
政治ブログの限界:ママさんブログを見直す(1)」(2012年2月20日)
ママ・ブログの潜在力(2):“ふりかけ”ブログも充実」(2012年2月20日)

今思うと当たり前のことだが、自分が、自分がと思っていた頃には思いもよらなかったことだ。

前回紹介したプラウの記事だが、英文読んでいる最中の人もいるだろうから、改めて書くが、プラウとオバマ大統領の波長の関係がオバマアメリカを面白くしている。日本の政治がつまらない一番の理由が、戦略の戦いが見られないからだ。
グループ志向の合議重視で個人の突出を嫌うからだろうが、20年前まではそれで通用しても、世界が狭くなった今、それは通用しない。この記事は、日本の政治を考える上で多くのことを考えさせられる。実は、記事の中にあまり知らない人の名前も出てくるので、今年の関係ブログを「オバマ大統領を支える戦略家たち:パート2」としてまとめた。パート1、2を読めば、記事の理解が一層進むかもしれないとの余計なお世話だ。
また、プラウに対する私の見方とこの記事の見方を対比するのもメンタル・モデルの訓練になると思う。これは、大事

ところで、プラウの顔を見て連想した日本の政治家いますか?

私は、何故かこの方を思い浮かべました。

                 

プラウは、外目からは中田さんのように熱くはないと思います。
何故でしょうかね〜。

どことなく二人ともやくざっぽくと言えば失礼ですが、”無頼”感を感じるのですが・・・。

私、この本を読みました
中田さんもいろいろ取り沙汰される方ですが、ホームページを読む限り、今後も注目しなければならない有望な政治家のひとりと思います。
総理大臣甲子園にエントリーしていただきましょう。
そのうち取り上げます。
橋下さんのところで働くことについて気に掛かっていることもありますので。

Blood, Sweat and Tears(プラウ分析);酒と涙と男と女 - 2012.02.26 Sun

2月22日のプラウ分析記事の続きである。

追加(2012年2月27日 11.47 AM):
このLEIBOVICH氏の記事は、ジャーナリストによる政治家、或いは戦略家の思考と行動様式(つまり、メンタル・モデル)分析としてすばらしいものである。“ジャーナリストの”と断っているのは次の理由による。
私は、メンタル・モデルと戦略の関係を長年調べてきた。したがって、私の場合、既に行っている分析に加えて、氏の記事から新たな情報・視点を得て、あくまでも “オバマ大統領二期目の選挙を勝ち抜くために、プラウがどんな戦略を採るのか”ということに主眼を置いている。
この違いがあるために、氏の記事に私が求める直接の答えはない。しかし、それがないからといって氏の記事を低く見る訳ではない。
私たちがメディア情報に触れる時、自分がそこから何を得ようとしているのかの心構えがなければ、記事の評価もジャーナリストの評価も難しいと思う。多くの報道は、ごみ情報である。それは、まさしくプラウの言う大衆の受けを狙うビジネスとしてのpolitical noise machineだからだ。しかし、マスゴミと罵る前に、自分がどんな客観的視点を持っているのかを厳しく見つめることが必要ではないだろうか。それが、メディアの質を少しでも高める読者や視聴者の役割と思う。
このブログは、メディアの読み方と英語の学び方について、ある意味私の考え方の集大成になったと考えている。ここには触れなかった日本の政治状況との比較は次のエントリーで行う。



愛想良く誰とでもハグするタイプじゃない。自己主張のために泣き喚くタイプでもない。事務所で特別目立つタイプでもない。
(どんな人を想像しますか?)
そういう人が、
弱気なことを言う奴を寝小便たれと一刀両断し、報道陣をハイエナ(英文jackal)と呼び、(Foxニュースなどの)テレビなどを群れなければ何にもできないののしり屋共と言い放つ。
(こいつ、どんな奴だと思いますね。)

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Fiercelyを三度も使っているが日本語に直すと全部辞書にはない言葉が妥当になる。英検やTOEICでは足りないと言っていることだ。
日本語は難しくて英語は単純と言う人が多いが、何度も言っているように私には英語だって難しい。

Fiercely data-driven 
大リーグの歴史年間データを隅から隅まで知っている奴がいたら、「あぁ、あいつは統計数字に対してほとんど偏執的だからな」となる。
戦略家たちパート1の第4回、バイデン副大統領候補指名演説を屋外でやるのを決めたオバマとプラウの会話・・・・・「100年間の天候を調べたが、雨だったのはたった一度。」
本当に調べたかどうか今でも疑問だが、凄いと思った。

Fiercely competitive
「えっ?あいつゲームで負けぐらいで相手を殴り倒したのか?」となれば負けず嫌いどころじゃない。ほとんど異常だ。そして、医者に止められてもマラソンやっちゃって松葉杖の世話になれば、ほとんどバカだ。

Fiercely unsentimental
一軒、一軒まわって包丁を売って学費を稼いで、今はホワイトハウスでは大統領を除いて実質NO.1の地位になっても、「それがどうしたの」って感じが無感動ですか?

記事を書いたMARK LEIBOVICH氏は、プラウの、そしてオバマ大統領のメンタル・モデルに迫ろうとしているのだ。それは、わかりますね。

そういう視点でこの記事を読めば、このfiercely unsentimentalが重要なポイントと私は思う。

しかし、LEIBOVICH氏はこの記事で、一体何を言いたいのだろうか?

共和党下院とパンチ・リングを嵌めて殴り合いみたいな選挙をするのは、3年前に言っていた“a politics of unity, hope and common purpose”と違うではないか、支持者自身の発案と費用で共和党に対してネガティブキャンペーン広告するのを認めるのも、これまで言っていたことと違うではないか、金儲けのために政治家になるのはけしからんと言ったって、プラウは一昨年1億5000万円も稼いだではないか。」と取り様によっては反オバマ、反プラウみたいに聞こえるが、そういうことでもない。

オバマ大統領も参加したアクセルロッドの送別パーティーで、ゴミ箱の掃除をしたみたいに途中でさっさと帰ってしまったという文章がある。上手い表現をするものと感心したが、その通りと思う。
というのは、いつかのブログに書いたと思うが、プラウが「(オバマ大統領が)バレリー・ジャレットと”うだうだ”と相談ばかりして・・・」と言ったことがある。共和党と妥協に妥協を重ねても一向に政策が前に進まない頃のことだ。
自分は、講演旅行に忙しくしながらも、共和党との駆け引きでのホワイトハウスの弱腰にイライラを募らせていたに違いない。
ジャレットやアクセルロッドの性格を知り尽くすプラウにとっては、アクセルロッドに代わって自分が入ることで対共和党対策、さらに(当時から見れば)2年後の選挙対策に万全を期すことができると考えたのだろう。ゴミ箱掃除そのものだ。これを冷たい奴と見るかどうかは、別の検討が必要である。

前の首席補佐官ダーレイーがveryを6回も使ってプラウとオバマの関係がprivateと言ったことで、私には二人の関係の謎が解けたように思う。
このprivateという言葉は、他の人には立ち入れない間柄という意味だ。

その間柄とは何だろうか?
ど素人のプラウが食いちぎられるに違いないと思った人がいたという“人種絡み、暴力団・テロリスト絡み、ゴミ漁りまでして相手の秘密を探り出す中傷合戦の泥仕合選挙”を生き残ったプラウである。包丁売りと煙突掃除で学費を稼いだ36歳の青年だ。裕福な生活で育ったのではない。プラウがここまできたのは自分の身体に鞭打った血と汗の結果だ。
一人の時には涙を流したかもしれない。しかし、人前ではけっして泣かなかったろう。異常なまでの負けず嫌いだから。

彼は、昨年11月、ロムニーにはcoreがないと言ったという。Coreは芯だ。
しかし、プラウにとっての芯とは何だろう?

“死ぬなら死ぬまでのこと”なのではなかろうか?
ここまで人生を開き直っていると考えると、相手が尊敬する大統領であろうが、人を人とも思わないかのようなプラウの言動のすべてに理解の線が引ける。

オバマ大統領だって同じことだ。
エリートの道を歩いた分だけ、人種も含め“生まれ”の苦労は生半可なものではなかったのは誰にでもわかる。
人前で泣いたら、それまでの人だ。

だから日本はこうなった:外交」に書いたコペンハーゲンでの温家宝首相との“ほとんど殴りあい的”な駆け引きは、プラウに見る開き直りの強さと同じものだと今さらながら合点がいく。

fiercely unsentimentalと書いたLEIBOVICH氏の念頭には、恐らくベーナー(Boehner)下院議長があったと思う。ベーナー氏も豊かでない家に生まれ育った。下院議長になった就任演説で涙を流した。恵まれない境遇に負けずにこの地位にたどり着いたという感無量の涙である。これが、sentimentalである。
サーモボニックの社長であった時、従業員に京セラ出身者が二名いた。彼らから聞いた話だが、稲盛社長が挨拶の終わりに、「うさぎ追いし、かの山〜」と故郷の鹿児島を偲んで歌ったそうだ。彼らは感激したと言う。
歌うのも感激するのも、それがsentimental。
それをクサイと言う者もいる。”ふんっ”てなもんだ。

オバマもプラウもクサイと言うだろう。
血と汗は誰もが流す。流して当たり前。しかし、人前で涙を流すな。人の涙を誘うな。苦労して相応の地位に着いたからといって、それが何だというんだ。
これが、fiercely unsentimentalの意味だ。

他人には入り込む余地のないprivateな関係というのは、これだ。

酒と涙と男と女”をカラオケする私もあなたもプラウになれない。プラウに似ている中田宏さん、あなたは歌わないだろうね?

そこで、ゴミ箱掃除なのだが、記事に、“I don’t know that he has a passion for the middle class, or the environment, or whatever it is,” said Steve Elmendorf, a Democratic lobbyist and close friend. “He has a passion for winning and a passion for putting together the operation to do so.”とある。
これが、アクセルロッドとプラウの最も違うところだ。
Middle classや環境に関する“情熱”というのは、いわゆる“信念”とか“理念”というやつだ。アメリカの復活はmiddle classの再構築にあり、中国などの新興諸国と経済競争には環境問題で優位に立つことが必要なのだから、それは勝つための手段(手法)であって信念と理念に合致していればそれでいい。何も、信念だ、理念だと喚く必要もない。
そして手段だから、勝つためにはputting together the operation to do soになるのだ。

プラウが冷たい性格かどうか私は知らない。
しかし、私の言う“無機”の部分を重視する性格であることは確かだ。
オバマ大統領にもその傾向はある。
コペンハーゲン(2009年)で、炭酸ガス排出の数値目標を定めないと決めたら、一丁上がりだ。2010年のメキシコIPCCでも2011年の南アIPCCでもその通りになった。アメリカ国内でも話題にもならなくなってしまった。そして、EPA(アメリカ環境庁)の規制だけはどんどん厳しくなっている。共和党がいくら文句言おうがお構いなしだ。一丁上がりまでは慎重に、慎重にやるが決めたらけっして後戻りしない。
”無機”の部分を冷たいというかどうかは好み(?)の問題だと思う。いずれにしても”無機”がなければ物事の進歩などあり得ない。

LEIBOVICH氏の記事を私は大変興味深く読んだ。これだけ傍証を豊富に引用して人を描く記事にはめったにお目にかかれない。

氏は、このような結論を書いていないが、私は、プラウはこの3年間の共和党のやってきたことをあらゆる角度から分析して殴り合いをやれば勝てると考えたのだと思う。
こんなこともとっくに視野に入っていたのだろう。
Auto Workers Tap Network for Obama」(February 24, 2012)

STEVEN RATTNERは、G.M.とクライスラー救済チームのリーダーだった。ロムニーの2008年当時の救済反対論を幻想と切り捨てるOp-Edである。
Delusions About the Detroit Bailout」(By STEVEN RATTNER: February 23, 2012)

「2月22日のエントリー後、四日間、約60時間かけて練りに練った渾身のブログです。」と書いたら、それはsentimental。
何時間かけようと読む人には何の関係もない。「60時間の割にはつまんないブログだな。」と言われてそれまで。

前原さんが悪い。しかし、それだけではない:産経記者締め出し事件 - 2012.02.27 Mon

「日本の政治家は戦略立案グループを持っていない」と思ったのは前原さんが民主党代表であった時の偽メール事件だ。
秘書団ともブレーンと呼ばれる学者などのことではない。
大統領になる前のオバマ上院議員に対するアクセルロッドやプラウに相当する人たちのことである。

偽メール事件は6年前、2006年2月のことである。
それ以後数年間の下記ブログを読み返すと前原さんの思考回路にほとんど変化はないようである。

「日本の代議士は戦略立案グループを持っていない」と思ったのは前原さんが民主党代表であった時の偽メール事件だ。
秘書団ともブレーンと呼ばれる学者などのことではない。
大統領になる前のオバマ上院議員に対するアクセルロッドやプラウに相当する人たちのことである。

偽メール事件は6年前、2006年2月のことである。
それ以後数年間の下記ブログを読み返すと前原さんの思考回路にほとんど変化はないようである。

ロジカルシンキング・セミナー案内状が必要な民主党」(2006.02.22)
http://stratpreneur.chalaza.net/?eid=33
小泉首相の“ガセネタ”と前原代表の“ぶら下がり”」(2006.02.26)
http://stratpreneur.chalaza.net/?eid=36
可哀そうな永田議員」(2006.03.11)
http://stratpreneur.chalaza.net/?eid=45
和を持って、尊しとなす」(2006.03.15)
http://stratpreneur.chalaza.net/?eid=48
前原さん、腹を据えてください」(2009.03.27)
http://stratpreneur.chalaza.net/?eid=374
八ッ場ダム中止か続行か;どう判断しますか?」(2009.09.24)
http://stratpreneur.chalaza.net/?eid=443
政権移行演習内閣の後」(2009.12.14)
http://stratpreneur.chalaza.net/?eid=474

今回の産経新聞締め出し発言を聞いてもまたかという程度で驚くことはない。
京都大学を出ようが松下政経塾を出ようが、この人の思考回路はまともではない。

情報処理ができないのだ。

これは、“自分世界が完結”している人の特徴である。
何かに疑問を感じても全部自分世界が答えを出す。
自分世界(にいる他人を含めて)外の人の考えを聞く必要もない。

論文「メンタル・モデル」にある図で示すとこの赤で囲った部分が自分世界なのである。

自分世界で完結情報処理.jpg

政治家になった人は、元々かなり異質な人たちと考えなければならない。
お金のためであろうが他の人々のためであろうが、当選するには大変な努力が必要である。お金も掛かる。自分には上に立つ資格がある、つまり人より優秀と思わなければやれないことだ。
ここに、最初っから“上から目線”になる原因がある。
多くの政治家にとって有権者は愚民なのだ。

オバマ大統領にしても、そのような“自分世界”を持っている。
プラウが引き受ける時の会話(戦略家たちパート1)を思い出して欲しい。
プラウは、「あなたは何も決められない。車の運転もできない。資金調達だけに専心できるか?」と問いかけた時、オバマは、「大抵のことをやらせれば自分が一番できる。」と答えている。
オバマの偉いところは、「それでも、そうするよう心がけよう。」と言い、実際にそうしたことだ。
如何に優秀であろうが、政治家一人だけで大したことはできない。
“自分世界”を解き放ち、“他人世界”と融合しなければならないのだ。
前原さんにそうすることはできないと思う。
しかし、彼だけでなく他の政治家にもそれができるかどうか疑問である。

これが日本の政治家と政治状況の課題の一つと思う。

問題が二つある。
一つは、政治家が“自分世界”を解き放つことができるかということ。
これは、個人の問題なので政治家次第だ。

もう一つがより大きな問題。

アクセルロッドやプラウ的な戦略家を雇うには多額の資金が必要になる。本当に優秀な戦略家を雇うなら年収2000万円程度は必要だ。コンサルタントやシンクタンクなどの頭でっかちでなく、民間企業で新規プロジェクトを立ち上げるような人材だ。安い給料などで雇えない。3人雇えば6000万円だ。さらに、そのような人材を見抜く目がなければならない。
一昨年、“たちあがれ日本”結党前に平沼氏とコンタクト(メールのみ)したことがあるが、やっぱり戦略家を持っていない。単なる秘書だけだ。平沼氏は資金力がありそうだが、やっぱり石原都知事とか他の“自分世界”政治家の小さな枠の中に生きているに過ぎないと思う。
マーケティング・センスがないと何度か書いたが、結局、そういう人材を持っていないのだ。

民主党になって官僚出身の補佐官的な人を持つようになったが、官僚そのものが“自分世界”の住人である。官庁からの出向者で固めるのでは官僚と対峙することなどできない。

前原さんは2009年の衆議院選挙の京都府第2区で10万票以上を獲得してトップ当選した。2006年に資質として問題のあることがわかったが、メンタル・モデルまで分析していない。
メンタル・モデル分析は、前原さんという人の批判のようだがそうではない。メンタル・モデルを批判しているのである。
メンタル・モデルを構築し直すのは前原さんしかできない。構築し直せない場合は前原さんを批判することになる。

総理大臣甲子園は、愚民でない証拠を突き付ける行動であるが、前原さん的なメンタル・モデルを持つ人にお引取り願うこともしなければならない。できるだけ早い機会に地元有権者が気付かなければ税金の無駄遣いになる。国会議員の歳費は何も地元民が払っている訳ではないからだ。
6年後の今もこの調子なら、お辞めになった方が氏のためにも有権者のためにもなると思う。

産経新聞の「主張」をブログした中に、民主党議員のメンタル・モデル分析的なものがある。なるほどなぁと感心する内容である。記述を読むとこの方のような人が戦略家的な人だ。民間企業には必ずそういう人がいる。

衛星ブログとして注目すべきものと思う。


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