閉じる


<<最初から読む

20 / 30ページ

試し読みできます

あとがきに代えて

 解脱の瞬間に起こることは、解脱した人だけしか知らないことである。しかし、それゆえに解脱していないのに、解脱したと吹聴する者が現れても、それを一笑に付す手段が一般の人々には存在しないことになる。
 
 解脱についての誤った情報は、解脱することに対して恐怖心を植え付ける怖れがある。それは、愚かなことである。解脱は、何の恐ろしいこともないからである。
 
 本書は、解脱の真実についてそのすべてを記した。こころある人は、解脱の真実とその真相を知って、正しい理解にもとづく解脱を果たしてほしい。解脱によって、苦の輪廻を脱すると説かれるからである。
 
 例によって、この本は必要があれば適宜拡充して行くつもりである。コメントやメールなどで読者の感想や意見があれば歓迎したい。
 
    2012年2月15日 著者記す        

試し読みできます

三つの解脱

 解脱には、三つの階梯が認められる。心解脱、身解脱、そして慧解脱である。

 心解脱は、名称(nama)作用からの解脱を果たしたもので、通常、観(=止観)の完成によってもたらされる。心解脱を果たした人は、世間の束縛を断ち切っていて、輪廻を脱している。それで、不還と呼び、長老と称する。

 身解脱は、形態(rupa)作用からの解脱を果たしたもので、通常、三宝(仏法僧)への帰依によってもたらされる。身解脱を果たした人は、一切の束縛を断ち切っていて、識別作用を滅し、もちろん輪廻することがない。このような人を、阿羅漢(アルハット:応供)と呼び、尊者と称する。

 慧解脱は、名称と形態(nama-rupa)の両方からの解脱を果たしたもので、正法を知り、正法にしたがい、正法の通りに智慧を得て、智慧を領解し、智慧に入ったとき、それは起こる。慧解脱を果たした人は、一切智者であり、一切の束縛を離れ、識別作用を滅し尽くし、輪廻することがない。このような人を、目覚めた人、仏(ブッダ)と称する。

 聖求ある人が、徳行に篤く精励するならば、心解脱を果たす。さらに、一大事因縁を生じたならば慧解脱を生じ、仏となる。

 信仰篤き人は、ついには身解脱を果たす。さらに、真実を知ろうと精進するならば、一大事因縁をも生じ得るだろう。

 解脱の体が二つあるので、三つの解脱がある。しかし、修行者はどの解脱を得ても苦を滅し、輪廻を脱することができる。覚りの階梯にはこだわらず、修行に邁進すべきである。

 ところで、私自身の体験から言って、解脱の階梯は固定的なものではない。より高い階梯にさらに解脱することができるからである。そして、その逆は無いので心配はいらない。修行者は、辿り着いた解脱の階梯にこだわらず、さらに精進すればよいのである。すべての修行者は、仏になり得る。これが真実である。


試し読みできます

奥付



解脱


http://p.booklog.jp/book/44586


著者 : SRKWブッダ
著者プロフィール:http://p.booklog.jp/users/buddha1219/profile


感想はこちらのコメントへ
http://p.booklog.jp/book/44586

ブクログのパブー本棚へ入れる
http://booklog.jp/puboo/book/44586



電子書籍プラットフォーム : ブクログのパブー(http://p.booklog.jp/
運営会社:株式会社paperboy&co.



試し読みはここまでです。続きは購入後にお読みいただけます。

この本は有料です。閲覧するには購入する必要があります。
購入するにはしてください。
有料本の購入に関しては、こちらのマニュアルをご確認ください。
販売価格1,500円(税込)
『覚りの境地』 』 『 『感興句』 』 『 『観』 』 『 『功徳』 』 『 『一円の公案』 』 『 『信仰』 』 『 『仏道の真実』 』 『 覚りの境地(2019改訂版) 』 を購入した方は 1,000円(税込)

読者登録

SRKWブッダさんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について