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 たちまち デュックは そのさきへ むかいはじめます。 「とらえた、 つかんだ、 このにおいだ!」と わんわん おおきく ほえるので、 もりじゅうに ひびきまして。 ところが そのとき だれも いない このもりで なにが うごいたと おもいます? なんと きの うしろに やまの こびとさんが かくれていたのです。 デュックは ちかよって たしかめようと おもったのですが、 こっちへ むかって かためた ゆきだまを ちからいっぱい なげつけてきます。 そいつを あたまに わきばらに くらってしまいまして。

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最終更新日 : 2011-12-19 22:36:17


 ほとんど いきも できず めも みえなくって、 しっぽも だらんと とにかく ひきかえすことにします。 もう ぜえはあ とぼとぼ。 もどってくるのを みて ババールは たちどまり わけを たずねます。
「おやおや! デュック、 いったい なにごとだい?」
 ですので デュックは ひげを はやした こびとたちとの できごとを はなしまして。 ババールの へんじは こうです。
「そうだったのか! だが なんとしても さきへ すすまねばなるまい。
ここは ぜひとも そのこびとたちと おちかづきに なりたいぞ。 そやつらの もとへ つれってってくれ。」
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最終更新日 : 2011-12-21 21:37:42



 そのあと すこしして こんどは ババールが こびとたちと はちあわせ。 あっちは こっちを こわがらせようと、 おそれず つっこんできて たまを なげてくるのですが、 ババールは へっちゃらと ばかりに はないきを ふきかけまして。 たちまち ぜんいん ひっくりかえって おりかさなって、 おきあがるや かけあしで にげだして おともなく きえてしまいます。
 ババールは どっと わらって、 また においを かぎつけた デュックのうしろから やまを のぼっていきます。

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最終更新日 : 2011-12-19 22:24:45


 こびとたちの むかったさきは サンタさんの まえ。 そこで まくしたてたのが、 ながい はなを もつ おおきな いきもののことに、 そいつに すごい いきおいで はないきを かけられ すってんころりん おいはらわれたこと。 サンタの おじさんは はなしに ききいります。 さらに こびとたちに よれば、 そのおおきな いきものに けちらされたところは ここから ほんのすぐそば、 ぶさいくな いぬころの あんないで まっすぐ このサンタの ひみつきちに むかっているとのこと。


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最終更新日 : 2011-12-19 22:25:25


 そのとおり どんどん せまってゆく ババールでしたが、 かたや ふぶきも これでもかと ひどくなっていきます。 あまりに かぜが つよいので、 ゆきも めや はだに つきささるみたいで。 もう なんにも まえが みえません。 ババールも ひっしで おいかぜに たちむかいますが、 もはや むりに あるくのも あぶないので あなを ほって しのぐことにします。


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最終更新日 : 2011-12-19 22:25:57


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