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 すぐさま ババールは こえを かけます。
「ふむ、 こどもたち これは なにごとかね?」
 ゼフィルは てがみのことを うちあけます。 すると ババールは このように いいまして。
「なに、 おへんじが ないのだろ? きってを はるの わすれたんじゃないか。」
「ううん、 それは ちゃんと アルチュールが。」
「となると、 サンタの おじさんは なかなか おへんじの じかんが とれないのさ。 まあ きばらしに あそんでなさい。 おかげで もっと いいことを おもいついたかもしれん。」
 パイプを ふかせながら さんぽする ババール。 いったりきたり あるきながら おもうのです。
「どうして もっと はやく きがつかなかった! こっちから サンタさんに たのみにいけば いいのだ。 ぞうの くにへ きてくれって。


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最終更新日 : 2011-12-19 22:09:45


こうなると いまから さがしにでるのが いちばん いいな。 じかに はなしを すれば むこうも むげには ことわるまい。」
 こころを きめた ババールは、 あわてて にづくりの おてつだいに セレストを よびまして。 おともしたいと いう セレストに、 ババールは さとします。 じぶんの るすのあいだ くにを まかせられるのは おまえだけだと、 それに むこうも しらない やつらが いちどに おおぜいで やってきたら やっぱり あいたがらないのでは ないかと。
 すんなりと たびは すすみ、 ヨーロッパに ついた ババールは れっしゃを おりまして。 おしのびなので かんむりは かぶっていません。
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最終更新日 : 2011-12-19 22:10:56


 ババールが あんないされたのは こぢんまりとした むかしながらの ホテル。 あてがられた へやも なかなかのもので。 うわぎと ぼうしを ぬいで、 さっそく からだを きれいにします。 ここで ちゃんとしておけば やっぱり すっきりしますからね。 とはいえ からだを ふきながら きになることも ありまして。
「それにしても かすかに きこえる このおと、 いったい なんなんだ?」
 てを とめて、 ぐるりと あたりを みまわしますと、 ふいに めに とびこんできたのが なんと 3びきの こねずみ。 そのうち 1ぴきが おじけづくことも なく こちらに はなしかけてきまして。
「どうも こんにちは、 おおきな おかた。


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最終更新日 : 2011-12-19 22:11:50


あの、 ここへは ながく おとまりですか?」
 おじけづくことも なく はなしかけてきたので、 ババールも へんじを します。
「いや、 まだ たびの とちゅうで。 ちょっと サンタの おじさんを さがしにな。」
「あなたさまは サンタさんを おさがしでしたか。 そのかたなら ここ、 このたてものに おりますよ。 よおく ぞんじております。」
 そして こねずみたちは こう いうのです。
「そのかたの おへやへ ごあんないしましょう。」
「ありがたい! ありがたい! ねがっても ないことだ! いま へやぎを はおるから、 きみらに ついてゆくよ。」
 ババールも びっくりして おおごえです。


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最終更新日 : 2011-12-19 22:12:17



「しかし いったい どこへ つれていこうと いうのだ、 この こねずみたちは。」
 かいだんの とちゅうで たちどまって いきつぎしながら ババールは ふしぎに おもいます。
「サンタの おじさんは、 どうも このたてものの てっぺんの へやに すんでるようだ。 すてきな ながめと ひろい おへやが おきにいりと いうわけか。」
 あれこれ ババールが かんがえているうち、 3びきの こねずみは やねうらに たどりつき、 その すみのあたりで なにやら ちょろちょろ うごきはじめます。
「いったい どこへ いった?」
 ババールが こえを かけると、 3びきの こねずみも へんじを しまして。
「こっちです、 はやく この やねうらへ。 サンタさんを ただいま とりはずしますから。」

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最終更新日 : 2011-12-19 22:12:49


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