目次
転校生
100均彼氏
撒き餌
チカとピカロ
あの子
ミシン目
餃子
マネキン
ノックの音が
チューブ
コビー
野良猫
通信
睡眠
バニラ
Air
パンダ
夏休み
BJ
機種変
ボーイ・ミーツ・ガール
ノックの音が
初めて同士
ママ
探偵社
カレログ
よお
枕返し
浮遊少女
台風の目
台風一家
ノックの音が
コロッケ
輪っか
未来
煙草
職業
濡れ鼠
太郎
インタビューズ
サドル
少年
月夜
冷菓
小説工房
サメ屋
ロゼッタストーン
お漬物
単芝
あれ
びっくり鈍器
世界の終わり 1
世界の終わり 2
締め切り
意識の高い学生
世界の終わり 3
お姫様抱っこ
世界の終わり 4
あたし
いじめ
世界
カナ
入る
世界の終わり 5
キス
味噌汁
世界の終わり 6
世界の終わり 7
カムアウト
ボケて
スポンサー
恐竜のえさ
中折れ
おでん
キャッチボール
オニンギョウ
手紙
炊き出し
サメ
世界の終わり 8
告白
ばらばら
キス
ジミ
egg
金木犀
半月
dis屋
月の夜
童貞回収
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Lpn-3rd
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廃線
ピッチャー
隕石
バットとグローブ
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おっさん
大きな手
笑わぬ姫
ペットボトル
ときめき
あまのじゃく
先生
記憶
ねじ
強盗
かまいたち
それ
遅刻
缶詰
今日はどこに行くの?
幼馴染
記憶
星の欠片

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小説工房

 私は頁を捲る。この村では有史以来ずっと工房制で小説を創り続けてきた。我々にとって小説は個人が創り上げるものではない。農業と同様、集団作業なのだ。仕事は大きく分けて五つある。物語を考える者、文章を書く者、装画や挿し絵を描く者、製本する者。そして、読む者。それがこの私だ。

サメ屋

 サメ屋をはじめた。カエル屋が商売として成り立つのならサメ屋だって十分に勝算はあるはずだ。むろんサメ屋と言っても生きているサメを売り物にする訳ではない。世界中から集めたサメグッズが主な商品だ。「な、ドッチー」私は水槽の中のドチザメに声をかける。そう。彼がうちの看板サメだ。

ロゼッタストーン

 事業に成功した私は大英博物館からロゼッタストーンを買い上げた。自宅に飾るのが夢だったのだ。今、石はローテーブルとしてリビングで使っている。ちょうど娘がそこで宿題のプリントをしているところだ。「パパ、もうこの机やだ」「なぜ?」「すぐプリントに穴があくもん」

お漬物

 今夜の献立は見事だった。あれほど料理下手だった彼女が本格的な和食を作れるようになったのだから大したものだ。それにしても漬物まで自分で漬けたと言っていたが漬物石はいったいどうしたのだろう? 戸棚に大事に仕舞い込んでいたロゼッタストーンの複製を見るのが怖かった。

単芝

 ずっと単芝を飼っていた。単芝は私が文章を記すたび、そのお尻にぺとりと張り付いてきた。いい加減にしなさいと何度叱っても単芝はまるで言う事を聞かなかった。その単芝が気づけばあと一匹しかいない。単芝ありきの文体に慣れていた私は果たして単芝なしでものが書けるのだろうかw

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