目次
転校生
100均彼氏
撒き餌
チカとピカロ
あの子
ミシン目
餃子
マネキン
ノックの音が
チューブ
コビー
野良猫
通信
睡眠
バニラ
Air
パンダ
夏休み
BJ
機種変
ボーイ・ミーツ・ガール
ノックの音が
初めて同士
ママ
探偵社
カレログ
よお
枕返し
浮遊少女
台風の目
台風一家
ノックの音が
コロッケ
輪っか
未来
煙草
職業
濡れ鼠
太郎
インタビューズ
サドル
少年
月夜
冷菓
小説工房
サメ屋
ロゼッタストーン
お漬物
単芝
あれ
びっくり鈍器
世界の終わり 1
世界の終わり 2
締め切り
意識の高い学生
世界の終わり 3
お姫様抱っこ
世界の終わり 4
あたし
いじめ
世界
カナ
入る
世界の終わり 5
キス
味噌汁
世界の終わり 6
世界の終わり 7
カムアウト
ボケて
スポンサー
恐竜のえさ
中折れ
おでん
キャッチボール
オニンギョウ
手紙
炊き出し
サメ
世界の終わり 8
告白
ばらばら
キス
ジミ
egg
金木犀
半月
dis屋
月の夜
童貞回収
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先生
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ねじ
強盗
かまいたち
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遅刻
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記憶
星の欠片

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濡れ鼠

 線路の陰から濡れ鼠が顔を出した。ここは地下鉄の構内だ。雨が降り込むわけでもないのになぜあの濡れ鼠は濡れているのだろう? 濡れ鼠は濡れた目で私をじっと見つめてくる。一歩前へ出て近付こうとすると車両が滑り込んできて私と濡れ鼠を繋いだ透明の糸はぷつりと切り落とされる。

太郎

 太郎は毎日毎日小舟から釣り糸を垂らしていた。それが先祖代々の言い伝えだったからだ。理由は知らん。時が来れば分かる。父は死の床でそう呟いた。急にアタリがきた。竿を引くと海面から長ーーーい銀色の魚が現れた。「お待たせ致しました」「何者だ?」「リュウグウノツカイです」

インタビューズ

 インタビューズを始めた。すぐに質問が来た。自分の事を語るのは快感だった。質問はどんどん寄せられた。嬉々として答えた。「好きな本は何ですか?」「彼女はいますか?」「好きな女性のタイプは?」「今日は何をしてましたか?」「何してるの?」「答えろよ」「家にいるんだろ?」 

サドル

 男は唖然とした。自転車のサドルが盗まれていた。やむを得ず男は隣の自転車のサドルを盗んだ。二人目の男が来た。自転車のサドルが盗まれていた。男は隣の自転車のサドルを盗んだ。三人目の男が来た。サドルが盗まれていた。他に自転車はなかった。男は隣の畑のブロッコリーを盗んだ。

少年

 煙草を咥えた少年に男が声をかけた。「煙草なんか吸っちゃ駄目だろう」「なぜ?」「体を悪くするよ」「おじさんは吸わないの?」「吸うよ」「体を悪くするよ」男の顔色が変わる。「家はどこだ。親に直接言ってやる」「家はないし親もいないんだ」少年は男の顔にふうっと煙を吐きかけた。



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