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レポート 5

青少年育成計画資料の提示。


資料:大分県青少年健全育成基本計画

http://www.pref.oita.jp/13255/plan/data/gaiyou.pdf

閲覧できるページ

http://www.pref.oita.jp/13255/plan/mokuji.html


大きな目標

ニート、引きこもり、発達障害の社会参加を推進する。社会全体の総合的支援を推進する。

主な目標は2つ。

1.全ての子どもの育成支援

2.特に困難を有する青少年の支援


参考資料 大分県青少年自律支援センターのチラシ。ワンストップで相談窓口。大分県ではアイネス(男女共同参画プラザ)にある。

筆者注:相談電話は月曜~土曜10001800のみ。メール非対応の様子。相談の内容に応じて、若者やその家族の支援を行なう県内のNPO団体・関連機関を紹介するところ。


マツダ会長 今回資料が当日提示されたので、まだ意見といってもすぐには出てこない。が、学校、とくに地域、家庭との連携大事。教師はもっと把握を。


オカダ委員 目標2は評価する。間違ったことは書いてないが、書いてあることは推進すべき項目なのか、スローガン(親に読んでもらいたい内容)なのか?行政のすべきこと、PTAや地域のすべきことか、分担が見えない。全て盛り込めなくてもいいのだが、なんとも言いがたい。


事務局より補足説明あり。今回審議会は資料提示と現状の説明なので、意見等は後日承りたいとのこと。


レポート 6

『審議会だより』の説明

審議委員の情報交換に。


事務局より、フィルタリングについて再度説明。「ケータイだけでなく、PCもフィルタリングを視野に入れていただきたい。保護者に対する意識付け。管理できないならフィルタリング。管理できるなら、青少年のネット利用の確実な把握を。」

ホワイトリスト、ブラックリストという用語も出す。が、細かい説明なし。


フリートーク

カジ委員より 立ち入り調査は誰がどのように行ったのか質問。

事務局「高校の生徒指導教師、警察官、大分県職員が行いました。また、7月15日に全県下でいっせいにおこなっています」


オノ委員より 青少年非行には、家庭環境、両親の問題がより強く影響している。情報環境は影響小さい。震災のように、「今のさまざまな事案は、誰のうえにも起こり得る」という認識。不審者事例、「バス停で不審者」など、警察との連携とって行かねばならないと考えている。


ツツミ委員 単に引きこもりというか、色々な問題抱えた青少年、成人と、その家族と接している。若者がずーっと家にいる。親はどうしたらいいかわからない事例多数。県はこれを把握しているのか。両親高齢化。社会性皆無なので、「我々もどう支援したらいいか」。県民あげてのネットワーク作りで取り組んでいって欲しい。「どうしてあげたらいいか分からない」「国を支える人材がもったいない」

A:ナガマツ生徒指導室長補佐 ガッコウでは、卒業後の状況は把握できない。社会にでるとき、出て数年の空白がある。


マツダ会長のスクールカウンセラー経験談。「ガッコウに来て楽しいと思わせる」「集団生活の中で、部活動とか、できてると、社会に溶け込みやすい」外に出てからは民生委員や児童委員がサポート。支援センターが利用できない、利用しようとしない親の問題はこれから追及していく。


サトウ委員。問題のある子、弱い子について。

「イイ子を育てなきゃダメなんですよ」

「5千人近い留学生が大分に来る。卒業後、大分に職を求める。留学生、自分がどういう者になりたいか明白にイメージある。地元の子、パワーが弱い、職も無い。」

「衣食住足りてる、優しい大人に囲まれて育ってる、使い物にならない子どもを育ててもしようがないんじゃないか。私は心痛めています」


ヨシノ委員 警察から地域ボランティアへなった経験談。叱り方、褒め方について。JR車内で、老女にすぐ座席を譲った女子高校生に、「是非どこの学校か、おしえてください。」→断られる→「恥ずかしいことしたわけじゃないんだから、校名教えて」→教えてもらう。翌朝830に該当高校に電話、教頭「叱る電話は沢山貰うが、褒められる電話は極めて稀。有難うございます」と嬉しい様子。

「叱るときは叱る理由を、褒めるときは褒める理由をつけて、と地域の親に指導している」


生活指導の話。

マツダ会長 「子ども達の情報環境。ココロが育つには自然の中で、人との触れ合い通じて」


ソガ委員 「有害図書指定して、この後どうなるのか?手の届くところにあるのどうなのか?コンビにではとんと見なくなったが」

1.別団体における、小5-6年とのキャンプ経験談。ちょいませた子、特に女の子はどっから情報得てるのか。

2.地元の高校生がバス停で煙草吸ってる現場に遭遇。そういうとき、如何対応したらいいのか、一人のオトナとして。直接何か言って、さて加害者/被害者関係になったらどうしよう、刺されたりしないか、と思うと、一歩踏み出せない。ただの一市民として何ができるのか。


マツダ会長 近所の制服は覚えておく。制服は名前が刺繍されてるので、即生徒指導に連絡する。

ゲーセンやスーパーなど、もっと目を配ってほしい。


マツダ会長の経験談。米国(何州か、は触れず)に訪問した際、『大人が変われば子どもも変わる』ではなかった。チュウガクセイには、「君たちが小学生を育てる」、高校生には「君たちが中学、小学生に責任ある態度で」と。子どもが子どもを育てていく視点が必要なのでは。


フクハラ委員 問題有する青少年との対話。親がシングル多い。親が変われば、青少年も変わる。よい条例を望む。


イトウ委員 高校に入ってくる、問題や発達障害のある子、不登校経験者。家庭とは連携するが、先生達のネットワーク情報がもっと入ってこないものか。情報発信がお互いに必要。就労は支援難しい。地域社会、企業からの支援が必要。


以上でレポートは終了です。

私学振興・青少年課の職員の皆様、お世話になりました。有難うございます。


【感想】 切身魚の6視点について

ここから、切身魚としての感想や意見を述べます。

まず、私の6つの視点を説明します。相互矛盾があっても気にしない方向で一つ。


1.行政の中の人及び審議会に参加するような人の、「条例や法律があるから、やりたくなくても、無意味だと思っていても、やらないと成り立たない」責務を知っている視点。

「そうだからといっても、手続き無視や税金無駄の新規団体創設には、厳しい視線を向けますよ」


2.「青少年やマイノリティを、とくに『自然を通した、人との触れ合い至上主義』から、はみ出し者=『救済対象』としか見ないパターナリズムには反発するよ」という、オタク青少年時代を経験した者の視点。

「彼らこそ、自然を通さなくても、人との直接対話を通さなくても、人生を楽しんでいるオタク趣味人たちの多様性を尊重するべきではないでしょうか」


3.親と教師にばっかり苦労を押し付けるのはお止めになって。社会全体の問題じゃないのでしょうか? 国際労働機関(英語: International Labour Organization、略称:ILO)の労働者保護に関わる重要な条約に批准してない日本の労働問題を無視して、何をもって「イイ子」=「いい労働者」ですか。

「国内に就労できて、国内で異性婚して子どもは自然分娩で3名以上産み、子どもを犯罪者に育てることなく、親の介護をきちんとする者、のことですか?」


4.日本のPTAは、ワーク・ライフバランスの点から見ても異形。シオマネキ状態。学校行事多すぎ、懸案事項多すぎ、情報伝達は相変わらず紙中心。「保護者は今のPTAに悲鳴を上げている」形態のPTAがまかり通るなら、不要だと思っています。

参考情報:『PTA再活用論ー悩ましき現実を超えて』 ブログ版 著:川端裕人

http://minnanopta.seesaa.net/article/62748417.html


5.エロもグロも否定した、「全世界の誰に見せても当たり障りの無い」モノは、輸出競争力のないコンテンツ。まず国内で一番面白いものを愛好する人(青少年)に受けないから、話題にならない。そして、ちょっとでも国内で叩かれたらすぐい縮する。そんなコンテンツに、未来は無いですよ。

むしろ問題があるならあるで、他国の文化と議論ができる(論争ではない点に注意)、宗教勢力を懐柔できる(味方作りができる)、コンテンツメディアの伝達者を育成すべきでは?


6.LGBTアライ(支援者)として、かつ自身は『非性愛』として。権利の保護というより、「マイノリティが生きやすい社会は、誰にとっても生きていきやすい寛容な社会ですよ」と主張します。


以上から、ことにツッコミを入れた部分をレポート用紙より抜粋します。


【感想】

以上から、ことにツッコミを入れた部分をレポート用紙より抜粋します。


1.事務局あいさつについて。一般論、行政サイド視点からの論であることは踏まえても、『PTAの負担増』につながる提案内容は疑問。とくにフィルタリングを規制条文化したいという誘導的な意図が見える議事進行のため。


2.個別指定の審議について。Twitterで行政ウォッチャーとして、いつも情報を頂いているueda hiroshi (@uedaeb26)さんのTweetより。

「普通、暴力団雑誌はエロ系と違って緊急指定はせず審議会に意見聞いてから指定するんですが、大分県はそういうのすっ飛ばして緊急指定して事後報告というのは、少し乱暴ですね。定期的に暴力団雑誌を(申し訳程度に)指定していくことで県警と話がついてるのかも。」

今回の審議会にて、上記の県報にあった雑誌が個別指定案件として審議されるもの、と期待していました。されなかったので、手続き上これは包括指定なのか?という疑問がでました。包括指定とすれば、それはどういう基準に該当するのか。後日の宿題とします。


3.今回の有害指定図書にと資料提出された2冊の妥当性に疑問。理由は3点。

1.価格。ムックの価格は高いので、青少年が気軽に買うでしょうか?

2.、どこの書店でどのように陳列されていたのか、他の書店での陳列はどのようであるのか、説明がなされていない。

3.『組長』の本は、「他の同種の本より文字多め」という。そんな文字だらけの本、たとえ手に取れるところにあったとして、さあ青少年が買うでしょうか?

私のこの電子書籍も、文字だらけで、青少年には興味深いテーマです。1995円の暴力団解説本よりはるかにお安いのですから、物凄いダウンロード数と寄付の受け取りがあると推定できますかね?(皮肉ですとも)


さらに、『ニューハーフ時代1』の提示はLGBTアライとして大変、悲しみを覚えます。惻隠の情を禁じ得ません。

いくら「性的少数者を差別するわけではない」と言われても、です。

何故なら、この指定それ自体が、

「性的少数者であるかどうかに関わらず、ニューハーフ(私としてはMtFMale to Female、男性から女性への性別変換希望者と思います。また、性的志向性ではなく、美的理由からの身体改造希望者も居るでしょう。)の身体には性的な商品価値があると見做す。

そして、その商品価値により、青少年を性的に興奮させることは有害なことである。」

というメッセージを発しています。

「性的少数者の権利保護は別の部署のお話なので我々には関係ない。我々は単に、調査員が見つけてきた資料を、条例文に従って審査した結果、性的に有害であるという結論に達した」というタテマエも分かります。

分かるが故に、看過できない論理です。

これ、ちゃんと表紙の左上に赤いマークが入ってる表示図書ですよね。

それなのに、区分陳列されていないからと、有害指定するんですか。


「性的少数者の反論は、その数自体が少数にとどまるから、声は小さくならざるを得ない」

この事実を踏まえて、「業界からの反論も少なかろうし、こういう本を好む青少年も少ないだろうし、つまり資料として指摘しても実績にはなりこそすれ、大きな問題にはなるまいよ」とされたのではないでしょうか。

推測にすぎないことですが、私は悲しみを覚えます。


4.再非行率の話に突っ込みたいものを感じました。だって、自転車カッパライしようが万引きしようが、全部『再非行率』なの?それとも区分してお話してるの?という疑問が残るからです。私は警察用語には詳しくありません。ましてや新任の審議会委員にはどうなのでしょう?こういう部分を詳説しないまま数字だけ提示するのは、誘導的ではないでしょうか。


4.5 深夜徘徊の減少について。「皆さんニコニコ動画の生放送閲覧に忙しいと思います」


5.非・出会い系サイトが犯罪の温床、被害急増という意見について。コレがどういう議論になるのか、気をつけて見守りたいと思います。

フィルタリングやメール文章規制(GREEでは、年齢によって使用できる文字に制限がある。)したところで、それをすり抜ける知恵はいくらでもあります。たて読みやギャルモジ、日本語の暗号改変は『たぬき文字』始め、それこそ数字の羅列だったポケベル時代でも、色々できたんですからね。

そういう所を規制しようとして、技術開発や規制に社会資本をつぎ込むのは『無駄』、『使い方を間違っている』『保護される法益より、社会的弊害と不利益が大きい』と思います。


6.青少年育成計画についての意見交換雑感。有害環境の浄化という論理がここには見られないことからも、「青少年の健全な育成」は福祉の視点。風紀粛清の視点では成り立たない、論じられない、と感じました。


7.ガッコウに、つまりは教師に情報発信やネットワーク作りを要望する言葉について。

教師に過労死しろと仰るか。これ以上負担増加させないよう、まず紙メディアでの情報発信は止めさせるほうがよいと考えます。


8.子どもネットの利用を、0-18歳十把ひとからげに「親が把握しておくべき」という論は乱暴。せめて年代別の論議、親の裁量権への配慮、子どもの自律/自立の評価が必要。そうでなくとも「子どもの方が詳しい」のに、この上親の負担増加を強いる論調には疑問。過干渉のおそれを誰も指摘しないのはおかしい。


9.国を支える人材がもったいない、意見への根源的反発。ILO条約批准状況を知っているのか?と、上記の視点3から。


10.有害図書指定以後の実施評価への意見がでたことは評価する。一方、全ての委員から、「さて、この本は青少年が気軽に手に取れる場所に、全ての書店が陳列しているのか?また、青少年は実際にこれらの図書を(約2-3千円ですよ!)支払って購入し、影響されているのか?」という意見が全く、これっぽっちも出ないことは残念です。

青少年健全育成審議会に委員として参加する者は、こういう『当然の前提』を疑ってはいけないのでしょうか。


以上10点の感想でした。


今後も、休日の都合が許すなら、傍聴に参加して見ようと思います。3営業日前の告知でびっくりしました。

何らかのアクションを行うとしても、それは敵を作ったり、説き伏せて言うことを聞かせるためには行いません。人によっては、リアル対人で何もしないに等しい私の行動は、後ろ向きで消極的に過ぎる、とお思いになることでしょう。

『そう思う』内心の自由は、誰にでもあります。

『そう思う人』であったとしても、私は貴方を敵とは思いません。

貴方の居る環境の許す範囲内で、最善と思う一手を指してください。

この電子書籍情報が、ちょっとお役に立ったなら、この上なく幸せです。

旅行にはいけないから研究会や講演にもいけない。ネット上でも即時やり取りの必要な場、チャットとか生放送には参加しにくい。

それでも、「世の中全体が、『善意ある熱意』で息苦しいものになる」のは間違ってると思います。私の好きなもの、好きなこと(田亀源五郎作品と、氏賀Y太作品を筆頭に!)が、他の人の好きなもの同様に守られて欲しい。

非実在描写物は、ポルノであろうと芸術であろうと、法権力による規制を受けてはならないと思います。誰かさんに不快なものでも、触れようと思ったら触れられる機会を奪ってはいけません。

こらえようの無い悲しみと、深い深い無力感の淵に佇みながら、それでも、こう思うのです。

この『内心の自由』は、誰にも侵略させませんよ?



【おまけマンガ】



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