目次
はじめに
読書カルテとは
カルテ一覧
「TOKYO NOBODY」 中野正貴
「BLOOMING YADA AKIKO 1999-2004」
「図書館の神様」 瀬尾まいこ
「きみに読む物語」 ニコラス スパークス
「本当はちがうんだ日記」 穂村弘
「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」 リリー・フランキー
「Presents」 小説 角田光代 絵 松尾たいこ
「陰日向に咲く」 劇団ひとり
「シールド(盾)」 村上龍
「幸福な食卓」 瀬尾まいこ
「人は思い出にのみ嫉妬する」 辻仁成
「ハリ系」 オイカワショータロー
「ひとり日和」 青山七恵
「イタリアでうっかりプロ野球選手になっちゃいました」 八木虎造
「天国はまだ遠く」 瀬尾まいこ
「RUN」 小宮良之
「ひとりずもう 下」 さくらももこ
「戸村飯店青春100連発」 瀬尾まいこ
「ひみつブック」 おーなり由子
「俺はその夜多くのことを学んだ」 三谷幸喜
「西の魔女が死んだ」 梨木香歩
「日曜日よりの使者の詩」 甲本ヒロト
「幸せな嘘」 きむらゆういち
「いつか、僕らの途中で」 柴崎友香・田雑芳一
「強運の持ち主」 瀬尾まいこ
「フレデリック」 レオ=レオニ
「スカートの中の秘密の生活」 田口ランディ
「さくら」 西 加奈子
「無意識はいつも君に語りかける」 須藤元気
「優しい音楽」 瀬尾まいこ
「ソラニン 全2巻」 浅野いにお
「風の谷のあの人と結婚する方法」 須藤元気
「ドーナッツ! マイボーゾウにのる」 100%ORANGE
「四国はどこまで入れ換え可能か」 佐藤雅彦
「余命1ヶ月の花嫁」 TBS「イブニング・ファイブ」
「SOKKI!-人生には役に立たない特技- 」 秦 建日子
「夏の庭」 湯本香樹実
「Number 704 in 266ゴールの男。」 吉崎エイジーニョ
「イージー・ゴーイング」 山川健一
「温室デイズ」 瀬尾まいこ
「あらしのよるに-恋愛論-」 きむらゆういち
「流星ワゴン」 重松清
「海がきこえる」 氷室冴子
「てのひら童話―さよならの魚」 おーなり由子
「二週間の休暇」 フジモトマサル
「Number 709・710 in キャプテン 宮本慎也」
「愛のシッタカブッタ」 小泉吉宏
「ダ・ヴィンチ」in ブンゲイダ・ヴィンチ「ドロー」 桜井鈴茂
「草食系男子の恋愛学」 森岡正博
「Separate Ways 君のいる場所 」 Jimmy Liao
「卵の緒」 瀬尾まいこ
「ひゃくはち」 早見和真
「ミタカくんと私」 銀色夏生
「絶叫委員会」 穂村弘
「僕のとてもわがままな奥さん」 銀色夏生
「百瀬、こっちをむいて。」 中田永一
「会うまでの時間」 俵万智
「かもめのジョナサン」 リチャード・バック
「野人伝」 岡野雅行
「だれかのいとしいひと」 角田光代
「ダカフェ日記」 森友治
「どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心」 益田ミリ
「週末のフール」 伊坂幸太郎
「走ル」 羽田圭介
「ありがとう、さようなら」 瀬尾まいこ
「All Small Things」 角田光代
「トリアングル」 俵万智
連載最終回「僕らのごはんは明日で待ってる」 瀬尾まいこ
「ぶらんこ乗り」 いしいしんじ
「それもまたちいさな光」 角田光代
「東京の街に出て来ました」 垣内ひろし
「あと少し、もう少し」 瀬尾まいこ
「ぼのぼの名言集」 いがらしみきお
「カラフル」 森絵都
「風が強く吹いている」 三浦しをん
「赤いカンナではじまる」 はらだみずき
「トリツカレ男」 いしいしんじ
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読書カルテとは

「説明する」ということが、得意ではありません。

たとえば、いま、自分がどこにいるかを説明するとき、
目の前に何が見えて、どこに何があるか、というのを、
なかなかうまく説明できません。

空は青くて、雲が少し浮いていて、
足もとにはアリがいて、アイスクリームをほうばる女の子が歩いている。

なんていうふうに、「場所」の説明ではなく、
「状況」や「状態」の説明をする思考になってしまいます。

それと同じように、読書感想文が得意ではありません。

物語のあらすじを追いつつ、
感想を連ねていくというのが、うまくないのです。

なので、レビューにもなっていないし、感想文になっていない、という自負があります。

書いているのは、本を読むことで、思い出したり、発見したり、
自分がどういう「状態」になったか、の記述です。

いうなれば、それは、レビューや読書感想文ではなく「カルテ」ではないか、と思います。

ということで、今まで書いてきたカルテを、まとめてみました。

処方箋は、ひとそれぞれ。

カルテが増えるたびに、追加していきたいと思います。





「TOKYO NOBODY」 中野正貴

  • ペーパーバック: 96ページ
  • 出版社: リトルモア (2000/08)
  • 言語 英語, 英語, 英語
  • ISBN-10: 4898150314
  • ISBN-13: 978-4898150313
  • 発売日: 2000/08
  • 商品の寸法: 26.9 x 21.1 cm



もいない東京の街の写真集。



新宿にも渋谷にも銀座にも人がいません。
お正月に撮ったものが多いらしいのです。

誰もいない東京は、不思議です。
いるものだと錯覚してた僕には衝撃的ですらありました。

東京の街は人のためにあるんだなぁ。

人がいないと街のぬくもりを感じない。
東京の街はそういう感じ。それはたぶん、人工的に造られた街だからだろうな。
でも、空にだけ、自然のぬくもりを感じたのでした。




「BLOOMING YADA AKIKO 1999-2004」

  • 大型本: 288ページ
  • 出版社: 集英社 (2005/3/29)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4089070023
  • ISBN-13: 978-4089070024
  • 発売日: 2005/3/29
  • 商品の寸法: 21.4 x 15.4 x 3.2 cm



田亜希子写真集。


ためらわず買っちゃう自分にやや驚きだ(笑)

女優さんに限ったことじゃなく、
女のひとはカメラを向けられても、
かしこまったりしないなぁって思ったりした。

恋人も好きな人も友達も。
僕がカメラや携帯を向けたりしても、
とても自然な表情を見せる。
それは僕にはけっこう不思議。
僕はうまく自然な表情になれないから。

恋人や好きな人や友達を撮る瞬間、その空間が素敵なんだよなぁって、
僕はひそかに思っているのだ。



March 29, 2005


「図書館の神様」 瀬尾まいこ


  • 単行本: 165ページ
  • 出版社: マガジンハウス (2003/12/18)
  • ISBN-10: 4838714467
  • ISBN-13: 978-4838714469
  • 発売日: 2003/12/18
  • 商品の寸法: 19.3 x 13.4 x 1.8 cm

思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。…「垣内君って、どうして文芸部なの?」「文学が好きだからです」「まさか」!…清く正しくまっすぐな青春を送ってきた“私”には、思いがけないことばかり。不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。




いなもの。



自分は偉大なのだということを必要以上に誇示するような喋り方。
そんな雰囲気を醸し出す大人。

そんな男にはなりたくないと思う。

そんな男が好きな女もけっこういるし、
そういう雰囲気を欲しがるひともいるので、
それがダメだということはないけれど。

でも僕がほしい幸せの方向とは違う。

この小説の主人公は高校で講師をしている女性。
ケーキ教室の先生と不倫をしている。
その先生の雰囲気が、その好きではない感じだ。

僕が帰りの電車の中、そんなところを読んでると、
不倫のにおいがするおっさんと若い女のカップルが乗ってきた。
おっさんはその好きではない喋り方をした。
若い女は、そんな感じがいいらしく、甘えた声で喋っていた。

それが小説とリンクして、とても心地悪い。
読んでいてリズムが悪くなってしまった。

しばらくしてその二人は降りたので、
僕は小説に戻ることができた。

前半は歯切れ悪く読んでいたのだが、
不倫相手と別れてからは、なんとも心地よく読めた。

主人公は文芸部の顧問をしている。
たったひとりの部員との毎日の会話が素敵だ。

自分が大切に思うものが何かをわかっていて、
そのことを誇りに思えること。
自分が自分であるというだけで、幸せだと感じられること。


それを知っている自分でいたいと、強く思ったのだ。




March 31, 2005


「きみに読む物語」 ニコラス スパークス


  • 単行本: 253ページ
  • 出版社: アーティストハウスパブリッシャーズ (2004/12)
  • ISBN-10: 4902088584
  • ISBN-13: 978-4902088588
  • 発売日: 2004/12
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.2 cm

わたしは、ありふれた男だ。でも、わたしには全身全霊をかたむけて愛する女性がいる。いつでも、それだけで十分だった。10代の夏にアリーと恋に落ちたときから、彼女と離れて暮らしていた辛い日々も、その後の長く幸福な結婚生活の間も、いつでも彼女だけを愛しつづけてきた。その気持ちは、彼女が病気になって記憶を失ってしまった今でも変わることはない。だから、二人の愛をアリーが思いだすまで、毎日わたしは、その軌跡を綴ったノートを彼女に読みきかせる…永遠に一人の女性を愛する男性の姿を、詩的な筆致で綴った究極の純愛小説。



とえばわかったふりをして、現実を生きていくことは正しい。


でも正しいことが幸せかはわからないのだ。

愛はあるのだろうかとふと思うとき、あるよって、言ってほしい。
ためらいなく、ほらここにって教えてほしい。

僕は信じていたいのだ。
複雑になった心でも、ちゃんと人を愛せるということを。



April 21, 2005



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