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コピー人間

そうきみは代替可能かもしれない。でも本当にそれでいいと思ってる? 壊れたら、失くしたら、誰が責任をとってくれるの。代替品をすぐに用意できないないモノに誰も用はないよ。さあ、僕にはさんで。そっくりそのまま――え、いや? きみは一体、いくらで売りつけるつもりなの?

乗り物

「体の返却期限が切れた」と、血を吐いた友人をショップまで背負うはめになった。「切れるとこうなるなんて知らなかったな。事前に交換してたから」「交換費用高いよ。しばらく飯抜きだ」「乗り物の飯なんて必要最低限でいいだろ」「だって血色がいい方がかっこいいじゃないか」

常若の国

労働力の減少とともに、人工子宮による生育技術が発達。人は約5歳まで人工子宮で過ごし、眠りながらにして基本的な学習を済ませた。世界に生まれ落ちたときから大人として扱われ、子供時代の消失が問題視された。世界の平均寿命は25歳であった。

どくやく

よろこんでください。私があなたのさつがいを決意したのは25のとき。あれから50年。自分を実験台にしてようやくどくやくが完成しました。あなたはもう82さい。じわじわしんでいくきょうふを味わってください。私はもう10さい。見届けられないのがざんねんです。82年後にしね。

「夢の中で私は知らない場所にいて、知らない人と知らない話をし、知らないことをしている。私は恐ろしい。幸せで満ち足りた彼女は一体誰なのか…」あなたは記憶喪失なのです。今は自分が空虚な金属の駆動体に思えるかもしれない。だがいずれわかります。あれが本当の人生なのです…

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