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乳房

「俺はガキのころ婆さんに育てられてな。腕の悪い婆さんは俺が悪さするたびに垂れた乳房でビンタしやがるんだ。高速で飛んでくる皺々乳房の怖さが分かるか? そのせいで俺は巨乳がだめなんだ。勃たないんだよ」「巨乳だって垂れてなければいいんでしょ」「みないつかは垂れるんだよ。いつかはね」

交渉人

「残っている人はあなただけなんですよ。あなたが首を縦に振って下さらないと我々の計画はままなりません。このままこの場に一人居残っていても仕方がないでしょう? お願いです。どうか我々の仲間に」「一晩考えさせてくれ」「いいお返事を期待していますよ」ゾンビの代表は部屋をあとにした。

面倒臭い奴

 世の中面倒臭い奴が増えてきたので片っ端から殺してやろう。そんな事を考えている時、広告が目に入った。「面倒臭い奴殺します@死神」渡りに舟だ。早速電話をかけた。殺すのは一人ずつになるが順番はどうする? そうだな。一番面倒臭い奴から頼むよ。了解した。ノックの音がした。

帰省中

「帰省中なんだ」「分かってるよ。だからこうして電話してるんじゃないか」南米から日本に帰ってきた本村に電話をするとどうも様子がおかしい。「帰省中なんだ」うわごとのように奴は同じ言葉を繰り返す。そこで電話は切れてしまった。数日後。自宅で腹を喰い破られた本村の遺体が見つかった。

人を呪わば穴二つ

 憎くてしょうがない上司がいた。死ねばいいのに。気がつくと呪詛の言葉が自然と口からこぼれていた。良くないというのは分かっていた。それでも止めることは出来なかった。おれは同じ言葉を何度も何度も布団の中で繰り返した。あくる日目覚めたらおれの身体は女になっていた。

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