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支援

 晶は余震で生じた火の手を攻撃魔法で吹き飛ばしている。回復魔法を使える俺と亘は特設テントで怪我人の治療に当たっていた。ところで猛は何してる? 戦士の奴は剣術こそ超一流だが魔法は使えない。夕方避難所へ戻ると朗々と絵本を読み聞かせる声。猛の周りに子供の輪ができていた。

アホ

 おまえはほんまにアホやなぁと言うとあいつは怒り出す。「アホとは何よアホとは。ふつう自分の彼女に向かってアホとか言う? 信じらんない」「いやいや、関西人の『アホ』っていうのは二種類あってな。さっきのアホは」「もういい!」ええい。面倒臭い。ぐいと抱き寄せて唇を塞ぐ。

小銭

「おい北村。小銭あるか?」「ああ」「両替してくれ」山本は千円札をぴらぴらとなびかせる。ポケットを見るとすでにパンパンに膨らんでいる。「小銭集めてどうするの?」「募金箱持って突っ立ってるアホ面学生を見ると苛々してしょうがねぇから小銭ぶっこんでクソ重くしてやんだよ」

摩擦

 膣でイケないとぼやく佐伯に俺が口で抜いてもらってるのならいいじゃないかと言うと彼女が傷ついた表情を見せるのがつらい。だと。要するに摩擦が少ないのが問題なんだろう? お前が小さいのか彼女が大きいのかは知らんが。スペーサーを噛ませばいいんだよ。てな訳で今3Pしてる。

語り部

 泣き声は止み、語り部の声だけが闇に響いている。すっかり話に飲まれる子供たち。いや大人も語り部の声にそっと耳を傾けている。不安な夜はひゅんひゅんと過ぎてゆく。やがて寝息を立てはじめる子に語り部はやさしく微笑む。それを見て月も心があたたまる。ではではこれにてお終い。

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