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電子書籍版へのまえがき
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はじめに
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角栄逮捕の裏側
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田中叩きの波
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中曽根再選
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二階堂擁立劇
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角栄VS.金丸
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倒れた将軍
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角栄後の日本政治
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中曽根から竹下へ
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真の政治改革のために
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おわりに
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それからのこと
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 二OO一年四月、最大派閥の領袖(りょうしゅう)橋本龍太郎氏を破って小泉純一郎氏が自民党総裁に選ばれたとき、ロッキード事件以来四半世紀にわたって続いてきた日本の政治構造が初めて崩れる可能性が出てきたと思った。小泉総理が「自民党をぶっ壊す」と叫ぶとき、私には「自民党最大派閥をぶっ壊す」と言っているように聞こえる。野中広務元幹事長を中心とした「抵抗勢力」と小泉総理との間で繰り広げられた熾烈(しれつ)な権力闘争は、その構造変化を巡る闘いに他ならない。

 四半世紀にわたって作り上げられてきた支配の構造は、政治の世界のみならず、官界、経済界、学会、マスコミの世界にまで張り巡らされており容易に崩れるものではないが、我々は今、その構造変化の過程を目の当たりにしている。

 かつて田中角栄氏の支配に挑(いど)み、その権力を奪取しようとしたのは中曽根元総理であり、また田中派にあって世代交代を訴えた金丸信、竹下登の両氏である。今、当時の取材手帳を読み返してみると、田中角栄氏と中曽根、金丸、竹下氏らが繰り広げた壮絶な闘いの中に、実は現在の権力闘争を読み解くカギがあるように思う。

 本書では、ロッキード事件とは何であったか、刑事被告人である田中角栄氏がなぜ政界を支配できたのか、田中政治とはどのようなものか、田中角栄氏はいかにして倒れたか、その後の権力闘争から何が生み出されたか、そして五五年体制末期の政治がいかに惨憺(さんたん)たるものであったか、そうした実態を取材手帳の中からそのまま再現しようと思う。ここで語られている政治家の言葉は現実の言葉そのものであり、その素顔も見てきたままのものである。

 その上で、リクルート事件後に国民の政治不信を解消するために叫ばれた「政治改革」にどのような壁が立ちふさがったのかを、私自身が関わってきた国会テレビの動きを例に紹介しようと思う。日本という国の構造がわかるはずだ。

 本書が皆様にとって、政治とは何かを考え、現在の政治の混迷を読み解く上での一助になればと思っている。


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