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電子書籍版へのまえがき
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はじめに
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角栄逮捕の裏側
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田中叩きの波
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中曽根再選
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二階堂擁立劇
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角栄VS.金丸
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倒れた将軍
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角栄後の日本政治
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中曽根から竹下へ
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真の政治改革のために
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おわりに
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それからのこと
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 しかしもう一人、それ以前に私の政治の見方に影響を与えた人物がいる。それが田中角栄元総理で、私の記者人生の節目節目で不思議な因縁があった。

 

 私は一九六九年にTBSに入社以来、一貫して報道の仕事をしてきたが、政治記者になったのは三十八歳のときだ。それまではドキュメンタリーのディレクターや社会部記者などの仕事をしてきた。政治記者としてはまったくの遅咲きだが、その政治記者生活のスタートの時点で、田中元総理の目白の私邸を月に一度訪れ、角栄氏の「話の聞き役」になるという、記者としては得難い機会に恵まれた。当時、田中元総理はロッキード事件の一審判決で有罪とされ、「自重自戒」と称して目白の私邸にこもったまま、対外的な活動を自粛(じしゅく)していた。

 私邸での田中角栄氏は、自重自戒とは思えない元気さで、日本政治の過ぎし日のことや日本の政治課題について毎回一方的にしゃべりまくった。顔を合わせると途端に自分の話をし始めるのだ。こちらが何を考えているのか、何者なのかなど、全く意に介していないようで、一人でしゃべり一時間余の時間が経つと「それじゃ又」と言って部屋から引き上げていった。政治記者のスタートを切ったばかりの私にとって、田中角栄氏が語る日本政治の姿は、これまでメディアを通して理解していた政治とはまったく異なるものだった。目からウロコというか、まさに私の政治を見る目を決定づけるものであった。

 

 これまでの取材から、私は現在の政治の混迷はロッキード事件が原点だと思っている。ロッキード事件で逮捕された田中角栄氏は、無罪を勝ち取るために自民党最大派閥を支配し、「闇将軍」として最高権力者であるべき総理大臣を意のままに操る仕組みを作り上げた。以来、田中角栄氏が倒れた後も日本の最高権力者は常に自民党最大派閥の手のひらの上にあった。「裏」が「表」を操る政治が続いてきたのである。

 


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 二OO一年四月、最大派閥の領袖(りょうしゅう)橋本龍太郎氏を破って小泉純一郎氏が自民党総裁に選ばれたとき、ロッキード事件以来四半世紀にわたって続いてきた日本の政治構造が初めて崩れる可能性が出てきたと思った。小泉総理が「自民党をぶっ壊す」と叫ぶとき、私には「自民党最大派閥をぶっ壊す」と言っているように聞こえる。野中広務元幹事長を中心とした「抵抗勢力」と小泉総理との間で繰り広げられた熾烈(しれつ)な権力闘争は、その構造変化を巡る闘いに他ならない。

 四半世紀にわたって作り上げられてきた支配の構造は、政治の世界のみならず、官界、経済界、学会、マスコミの世界にまで張り巡らされており容易に崩れるものではないが、我々は今、その構造変化の過程を目の当たりにしている。

 かつて田中角栄氏の支配に挑(いど)み、その権力を奪取しようとしたのは中曽根元総理であり、また田中派にあって世代交代を訴えた金丸信、竹下登の両氏である。今、当時の取材手帳を読み返してみると、田中角栄氏と中曽根、金丸、竹下氏らが繰り広げた壮絶な闘いの中に、実は現在の権力闘争を読み解くカギがあるように思う。

 本書では、ロッキード事件とは何であったか、刑事被告人である田中角栄氏がなぜ政界を支配できたのか、田中政治とはどのようなものか、田中角栄氏はいかにして倒れたか、その後の権力闘争から何が生み出されたか、そして五五年体制末期の政治がいかに惨憺(さんたん)たるものであったか、そうした実態を取材手帳の中からそのまま再現しようと思う。ここで語られている政治家の言葉は現実の言葉そのものであり、その素顔も見てきたままのものである。

 その上で、リクルート事件後に国民の政治不信を解消するために叫ばれた「政治改革」にどのような壁が立ちふさがったのかを、私自身が関わってきた国会テレビの動きを例に紹介しようと思う。日本という国の構造がわかるはずだ。

 本書が皆様にとって、政治とは何かを考え、現在の政治の混迷を読み解く上での一助になればと思っている。


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