あとがきにかえて
寡作とはいえ10年近い歳月は決して短くはなかったし、その間の作品を纏めるのは楽なことではなかった。
1冊の本にするにあたり、統一感のようなものを多少は意識したつもりだ。
そのため、気に入った作品でも外したものがある。逆に、以前出版した電書本の歌と一部ダブるものもある。
また、幾つかのジャンルの歌は、別の機会に独立したテーマの歌集として出すつもりで意図的に外した。
自分の過去の歌と向き合う作業は、案外エネルギーと根気の要るものだった。
候補作を絞り込み構成を考え、表紙や章の写真を加工する…といった作業より、よほど骨が折れた。
高揚と消沈をくり返しながら、なんとかまとめた。
まとめたことで見えてきたもの、分かってきたことがある。自分の中にいま、確かにある。
それがまた新たに、自分自身をひしゃげた缶かんみたいにさせもしているのだけれど。
でも、歌に対する新しい気持ちが芽生え始めているのも事実。
それだけでも、まとめて良かったのだと思う。
この場を借りて、五行歌創始者で五行歌の会主宰の草壁焔太先生にお礼申し上げます。
いつも歌会で全ての歌に真摯に向き合い、熱いコメントを下さる九州歌会の皆様に尊敬と感謝を。
電子書籍を勧めてくれた井椎しづくさんと、電書仲間の海の空こさん、金沢詩乃さんにも、ありがとう。
そして。
数ある電子書籍の中からこの本を選んで読んで下さったあなたに、心から感謝します。
2011年9月 少し暑さの戻ってきた一日の終わりに 伊東柚月
追伸
もしこの本を印刷してやろうという素敵な方がいらっしゃいましたら、以下のプリンター設定もお勧めです。
☆用紙・・・A4、レイアウトで「割付」4ページを選択
印刷後、切って綴じていただくとA6サイズの小さな本になります。紙を沢山使わなくて済みますよ。
奥付
五行画素の情景
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