目次

閉じる


本文

 

 あ、豆電球にするの?

 

その顔してる時ちょっと怖い。

 

なんていうか、野生動物に狙われた感じっていうか、逃げなきゃって思う。いつもと違うなる。

 

いいっていうまで何もしないから目をそらさなければいいのね?

 

圧がすごい。分かってる。見てるよ。

 

さわるのとさわられるならさわるかな。

 

じゃあ、いくよ?

 

薄明りの中でギラギラ光る黒い瞳を見詰めて手をつないでいると獣になった気がする。

 

手が目になったみたい。体にそわせていくと存在がすごい分かる。交代する?

 

指にふれてるだけなのに、お腹の下の方が熱くなってきた。なんかムズムズする。

 

うん、わかった。してほしいことを思い浮かべるのね?

 

わたしの瞳も獣みたいにギラギラしてる?

 

やだ、なんか恥ずかしい。

 

にゃあ?

 

ん?

 

獣になり切ってるの?

 

猫って獣?

 

ペットじゃないの?

 

にゃ?

 

にゃん。

 

にゃ、にゃ、にゃ、にゃ。

 

にゃぁぁああん。

 

うん、幸せだよ。

 


この本の内容は以上です。


読者登録

エリーさんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について