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 確かに、アジア人は白人と簡単にセックスする、というネット記事を目にしたことがあった。美緒も、その部類の軽い女子なのだろうか?白人とセックスするのが、自慢になるのか?名誉にでもなるのか?ハクがつくというのか?有頂天の美緒に尋ねた。「え~~、白人がそんなにいいの?日本人のほうがいいと思うけど」意外なことを言う女子だと思ったのか、美緒は眉間にしわを寄せ答えた。「イスラエル人って、やさしくて、上手なのよ。記事で読んだだけ、なんだけど。なんだか、あこがれちゃうのよね~~甘いマスクに」美緒の頭には、セックスのことしかないように思えた。

 

 ゆう子は、嫌味を言ってやった。「美緒は、おじさん好みだったんじゃなかったの?今度は、白人。まったく、節操というものがないんだから」顔を引きつらせた美緒は、反撃した。「節操がないって、どういうこと?セックス上手が好みって、言ってるだけじゃない。若いのは、やさしさも、ムードも、全くないんだから。その点、おじさんはいいのよね。イスラエル人の甘いセックスも味わいたいな~~、シンデレラになれるかも~」話を打ち切ろうと思ったが、ガツンとショックを与えることにした。「噂ってのは、嘘が多いっていうから、ガッカリするかもね。見掛け倒しかも」急に、マジな顔つきになった美緒が、言い放った。「だから、自分の体で確かめたいの」

 

 ゆう子は、言ってる意味がさっぱり分からなかった。イスラエル人がセックス上手かどうか、確認して、どうなるというのか?ヤコブのセックスが、美緒が思っているほど上手でなかったら、だれに、何と言うつもりなのだろうか?”あんたは、セックス評論家?セックス体験記でも書くつもり?イスラエル人の次は、フランス人とでもセックスする気?”と言ってやりたかったが、アホらしくなった。ゆう子は、美緒がモテるのは巨乳だからと思っていた。「美緒、恋愛というのは、セックスだけじゃないと思うけど」美緒は、目を丸くした。「いつ、セックスだけって言った。セックス上手が、好きだって、言ってるだけよ。先輩は、一度も経験がないから、わからないだけ。経験すれば、わかるって」

 


 

 セックスのことを言われると、今までの恋愛は何だったのだろうと思い始めた。セックスできなかった勇樹への片想いは、いったい、なんだったのか?無駄な時間を過ごしたに過ぎないというのか?イサクに対して好感を持っているが、これは恋愛感情といえるのか?イサクとセックスすれば、それは、恋愛なのか?ゆう子には、納得がいかなかった。イラッと来たゆう子は、顔をしかめ、頭をガシャガシャガシャとかきむしった。シャワーを浴びて、頭をスッキリさせることにした。「久しぶりに、シャワー、浴びようか?」美緒は、笑顔で答えた。「来るまでに、汗びっしょり。シャワー浴びた~~い」二人は、1階のバスルームに向かった。

 


この本の内容は以上です。


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