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てのひら

今日も私は

つまずかないように

下を向いて歩く

 

人生という

大いなる旅の

恥を

書き捨てる大人に

育てられた子どもを

見るにつけて

ため息を一つ

 

あなたのてのひらを

きゅって握ったら

とてもあたたかくて

ギュって握りしめた

 

 

それはそうなんというか

不本意な勘違いなんだよ

 

てのひらを繋ぐ行為に

即物的な体温を

求めただけであって

もっともっとって

あなたの心を

求めたわけじゃない

 

右足を出してから

左足を出して歩くように

梅干しを思い出したら

唾液が出るように

 

ただ、それだけのこと

ただ、それだけだったんだ

 

てのひらで物語を紡がないで

理想を夢見て愛してくれるな

 


この本の内容は以上です。


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