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歓びの色

カラフルで騒がしい

充実したスケジュールを

効率よく消費することに

ようやっと慣れてきた

 

最早あいまいでしかない

記憶からこぼれ落ちていく

愛おしかった空を見上げたら

そこには宵の明星がある

 

不思議なことに

金星の自転は

地球と逆になる

 

情熱的でひねくれものの

魅惑的なヴィーナスの涙は

硫酸でできているに違いない

 

見上げた空の色こそが

あなたの願った歓びの色

耳に馴染んだ音楽が

脳の中でリフレインしている

 

宵の明星は何も示さない

 

誰も彼もが望んだ未来を

勝手に投影して願うだけさ

 

 

 

 


この本の内容は以上です。


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