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用語(か段)

・加圧水型軽水炉

 軽水を加圧して容器に入れることで沸騰を抑え、蒸気発生器を介して蒸発させた水蒸気をタービンに送り込んで発電するタイプの原子炉。 制御棒の炉心への抜き差しによる出力制御と、一次冷却材中のB(ホウ素)濃度を変化させる出力制御が行われる。

 

・海洋投入 

 放射性廃棄物を海へ沈めて処分すること、海洋投棄ともいう。 

 ロンドン条約の1996年議定書において、海洋投棄が禁止された。 

 1972年にロンドン条約の採択(日本は翌年署名、1980年批准) 

 バーゼル条約により、有害な廃棄物の輸出入は厳しく制限されている。 

 

・核子

 原子の中心核(原子核)を構成する陽子と中性子。

 

・核種 

 原子核の中の陽子数、中性子数、エネルギー準位によって規定される原子の種類。

 

・核反応

 核分裂反応と、核融合反応がある。

 

 

・核分裂性物質

 熱中性子を吸収して核分裂を起こす物質。

 233U、235U、239Pu、241Pu

 23392Uは中性子を吸収して23692Uとなる。そのうちの約16%のの23692Uがγ線を放射して安定な23692Uとなり、残りの約84%の23692Uは核分裂を起こしてエネルギーを発生し、核分裂生成物と中性子となる。

 

 

・核分裂生成物

 核分裂により生成される、300種類以上の物質。

 

・可燃性毒物 

 核燃料の燃焼に伴って燃料の燃焼や核分裂生成物の蓄積による反応度が低下することを補償する中性子吸収性毒物。ホウ素、サマリウム、ハフニウム、ガドリニウムがある。  

 

 

・ガラス固化体 

 

 高レベル放射性廃棄物ホウケイガラスとともに融解し、ステンレスキャニスター(容器)へ注入して固化させた固体物。 

 

・γ線

 X線よりも波長の短い、高エネルギーの電磁波。

 

・γ崩壊

 原子がγ線を放射して、エネルギーの低い状態に変化すること。原子番号と質量数は変わらない。

 

・グレイ(Gy)

 吸収線量の単位。放射線および物質の種類に関係なく吸収されたエネルギーで放射線の量を表す。

 1グレイは1kg当たり1J(ジュール)エネルギーを与える量である。

 

・軽水

 1酸化2水素のことで、水素の燃えカス。

 

 

・減速材

 核分裂によって生じた高速中性子を熱中性子へと減速させるために用いられる材料。

 質量数が小さく、中性子を散乱しやすく(散乱断面積が大きく)、吸収しにくい(吸収断面積が小さい)物質として、軽水や重水、黒鉛、Be(ベリリウム)が使用される。

 

・原子番号

 原子核中の陽子の数であり、慣習上、元素記号の左下に表記される。

 


用語(さ段)

・質量数

  原子核を構成する核子の数であり、慣習上、元素記号の左上に表記される。

  寿命が長い元素には、metastable(準安定状態)を意味する文字"m"が質量数付記される。 核異性体(原子核のエネルギー状態が異なる元素が3つ以上あるときは、寿命が短いものから順にm1、m2、m3、・・・と表記される。  

 

・使用済燃料貯蔵プール 

 使用済燃料を貯蔵、保管するための水槽。

 

・シーベルト(Sv)

 等価線量の単位であり、放射線の種類やエネルギーにより人体組織にどの程度影響を与えるかで放射線の量を表す。

 実効線量の単位としても使われ、個人線量管理では各人が受ける総合的な影響の度合いを表す。

 

・重水

 1酸化2重水素。

 重水素は1個の陽子と1個の中性子、1個の電子から構成される。

 

 

・ATR(新型転換炉)

 238Uを239Puに変換しながら運転される、重水素減速で軽水冷却の原子炉。

 

 

・制御材

 核反応を低下させる材料。

 中性子の吸収が大きい物質として、Cd(カドミウム)、B(ホウ素)、Hf(ハフニウム)が使用される。

 

・制御棒

 円柱形状の制御材。

 

 ボロンステンレス鋼、ボロンカーバイド、Ag(銀)-In(インジウム)-Cd(カドミウム)合金などをステンレス鋼で被覆した棒状部材として使用される。


用語(た段)

・地層処分 

 

 地下深部の地層(地下300mより深い地層に高レベル放射性廃棄物を埋設し、人間の生活環境に影響を及ぼさないように長期にわたって隔離すること。 

 

 

 

・中性子

 原子核を構成する核子で電荷をもたない。

 

 

・電子

 原子を構成し、負電荷を有する軽粒子(レプトン)。

 

・同位体 

 同一の原子番号をもち、中性子数が異なる核種の関係。同位元素とも呼ばれる。 

 放射性同位体は、放射能を有する同位体。 

 

 安定同位体は、放射能をもたない同位体。

 

・TRU(Trans-uranium)核種 

  ウラン(原子番号92)よりも原子番号が大きい核種の総称。 

  ネプツニウム(Np)、プル トニウム(Pu)など。 

 

  TRU廃棄物には、α核種濃度が高、浅地中コンクリートピット 処分、余裕深度処分を適用できない物質が存在する。 

 

・トリチウム

 陽子1つ、中性子2つ、電子1つからなる、水素の放射性同位体であり、半減期12.32年で3Heへβ崩壊する。

 

 


用語(な段)

・熱中性子

 エネルギーが減速材の原子核の熱運動エネルギーと平衡した状態の中性子。

 

 

・濃縮ウラン

 233Uの含有率を天然ウランよりも高くしたウラン。

 高濃縮ウラン:濃縮度90%以上

 

 低濃縮ウラン:濃縮度2~4%


用語(は段)

・半減期

 放射性原子核が時間経過につれて崩壊し、その量Nが初期値Nの2分の1にまで減少するときの時間T。

 Nの単位時間dtあたりの減少量である、-dN/dtはNに比例し、比例係数(崩壊定数)をλとして、dN/dt=-λN より N=N・exp(-λt)

 N/N=1/2=exp(-λT)  よってT=ln2/λ≒0.693/λ

 

・半数致死量  

 物質の急性毒性の指標であり、投与した動物の半数が死亡する用量。  
 LD50  : Lethal Dose, 50%  

 

ベクレル(Bq) 

   放射性物質の量の単位であり、放射性物質が放射線を出す能力を表す。

 1ベクレルは1秒間に1回の壊変。 

 

・β線

 電子(electron)からなる放射線。

 

・β崩壊(壊変)

 原子番号Z、質量数Aの原子がβ線を放出し、原子番号Z+1、質量数Aの原子に変化すること。

 

・反射材

 炉心の外側に設けられ、炉心から漏れてくる中性子を炉内へ戻すために用いられる材料。

 中性子の吸収断面積が小さく、散乱断面積の大きな物質として、軽水、重水、黒鉛、Be(ベリリウム)が使用される。

 

・沸騰水型軽水炉

 炉心で発生する熱によって蒸発した水蒸気をタービンに送り込んで発電するタイプの、軽水減速および冷却の原子炉。 制御棒の炉心への抜き差しによる出力制御と、軽水の流量を再循環ポンプによって変化させる出力制御が行われる。

 

・放出エネルギー

 核分裂の際に放出されるエネルギーE(単位:ジュール)は、質量減少分(質量欠損)をΔmに比例する。

 E=Δm・c^2    :光速cは約30万km/

 

・放射性廃棄物 

  使用済みの放射性物質及び放射性物質で汚染された物質であり、以後の使用の予定が無く廃棄される。 

  高レベル放射性廃棄物 

  使用済み核燃料の再処理廃液及びそのガラス固化体。 

 

  低レベル放射性廃棄物 

  原子力発電所の運転などに伴って発生する放射能レベルの低い物質。 

 

・放射能 

 物質が放射線を放出する能力。 

 

・放射線 

 粒子線(α線、β線、中性子線、陽子線、重イオン線、中間子線など)と、高エネルギーの電磁放射線(γ線とX線)の総称。 

 

 



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