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愛の天秤

言葉と視線が錯綜し続ける

夢と希望に溢れたこの世界は

とにかく息継ぎがしづらくて

 

酸欠になりそうなときに

君のとなりに行くだけで

ちょっと呼吸が楽になるんだ

 

心身共に健康で桃色の

完璧に愛らしい乙女に

憧れたときもあるけれど

 

目を離すとすぐに弱る

縁日の金魚のような私は

どうしたって生き抜くのに必死で

志は贅沢品なんだから

もてあそぶ余裕なんて、ない

 

いつだって

愛の天秤は揺れ動く

 

ぬくもりや安らぎが

永遠ではないこの世界を

正しく受け止めて

たった一人で泳げたらなあ 

 

軽佻浮薄で意志薄弱な

愛と勇気を求めるこの世界で

生きていくしかないのだから

 

ありもしない水草に

すがって生きるのは

 

デンジャラスすぎるでしょう

 

 


この本の内容は以上です。


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