詩集 陽光のかほり・・・ 第24篇 「尊徳勘定」
貴方が 見返りや期待で身を焼いているなら
思い出して欲しい
その損得は、金銭で賄えてしまえる事を
目先の事象に関して 損得にて振り回され
苦悶しているのなら 尚更・・
そんな時 ハートにゆっくり説いてあげて・・
本当に大切な事は
自分自身が 損得から 開放され尊徳に準じて生きていく事・・・・
尊は 心を豊かに
徳は 心を深くする
貴方が今 損得の渦の中でもがいているのなら
真理に一番遠い場所に居る事を思い出して・・
大地も空も 緑も海も 悠久の時を 尊び
徳を忘れぬ人の為に
物言わず 祈りと共に
存在し続けている事を・・
詩集 陽光のかほり・・・ 第34篇「目を凝らして・・・」
雪舞い落ちる 朝陽の中に
真っ黒な 手袋をつけて 両手を広げる
貴方の 両手には
その一粒 一粒の異なる形状
自然のみが 創り出す 造形美の結晶が集まってくる
対価を必要としない 美しさは
何もこの結晶だけではない・・
貴方が目を凝らせば
都会の雑踏にある 生垣で 咲き誇ろうとする
花々からも 同じ質の 美しさを 見出すことが出来る
春には芽吹き
夏には 成長
秋には実り
冬には 舞い落ちる・・
貴方がただ目を凝らすだけで
生きとし生けるもの 美しさが
貴方の魂を ゆっくり 清らかに 満たしてくれる・・・・
詩集 陽光のかほり・・・ 第46篇「GOD」
盲人が幾ら 真摯に道案内したとしても
光を知らぬ故 闇中を 輪廻し続けて行く
盲人は 人に 神を説き
盲人は 更なる盲人を 群集として従え
想像の世界を ただただ 彷徨わせ 共に朽ち果てていく
想像の神を 崇めさせ
人為的な 幸福を 分かち合いながら・・・
覚めた人は 神など この世に居ないと 言い切る
神として 擬人化させ 崇めさせる 愚かさから 遠く離れ
恐れ多くも
眼前に 広がり 純然と佇む 森羅に 申し訳ない・・と 詫びながら・・
神
即ち 全ての生きとし生けるものの臨在
盲人は想像 捻出し
覚めた人は 体感し 共鳴し 共に在り続ける
貴方も 想像から解き放たれる事が 出来る
盲人の眠りの世界から 覚めるだけ
ただただ
それだけ・・・
詩集 陽光のかほり・・・ 第55篇 「溶け合う 二人」
拒絶し 否定し
けれど 心は 何時も あの人へ・・
疑心し 不信し
けれど 心は あの人を 求め続けてる
して欲しい事を してもらえない
言って欲しい 言葉を 言ってもらえない・・
些細な 自己欲求を 日々日々 くみ上げ
ぶつけて・・
自分とは? 実は 互いに 知っていない身なのに
「自分を」「自分を」と 繰り返す事により
どれほど 二人が 愛から遠い場所に 運ばれていくのか?知らず
相手を 知るために 自分を手放す
相手と 溶け合うために 自分を 全て 賭す
ハートの底から 先ず 相手の 願いの 真意を感じ
行動し終えた時
「何故」も消え
「願い」も消え
純然たる 愛と その先を 感じ始める
神は愛である
先人が 経験則として言葉を 残してくれているように・・
貴方が 感じているのは 自己達成の為の 愛?
それとも 相手意識と 自分が溶け合う 永遠性の愛??
詩集 陽光のかほり・・・ 第66篇「光と踊る者」
与えられた空間で
与えられた音源で 踊る者
今居る場所で 今奏でられて音に 耳を澄ます者
踊りは 陶酔
踊りは 祝祭
決められた ステップで 踊るのではなく
内側から 生の躍動が溢れ出して ステップを踏む
樹々や 星々の 波長を
自らの光と 融合させる者
彼こそ 光と踊る者
それは 何時でも 貴方にも 湧き上がる 踊り
既製品を手放し
模倣者から 距離を置き
自らの光と 天地神明の光を
内側にて 錬金させる者
その時 光と踊る者になりえる
その踊りは 祝祭と共に 永遠性に溶け込んでいく
手垢の付いた物を 手放すもの
光に誘われる者
詩集 陽光のかほり・・・ 第72篇「尊徳無勘定」
貴方は 様々な 嘘や 言い訳と共に
生きている
自分を守るために
社会の一員である為に
けれど 身体には 嘘など存在せず
嘘や言い訳を 練り上げる 脳機能にも 嘘などは存在しない
身体は 正直だ
そして 神聖であり 真正だ
主の氣が 他方向に 飛び交っている中でも
主が 損得勘定にて 生き続けている中でも
無言で
尊徳無勘定で
主の乗り物 身体を 日々 動かし続けてくれている
真っ白な牛乳を 真っ赤な血に変えてくれながら・・
本当の奇跡を 体験したいのなら?
真の幸福を 心から 願うのなら?
神社仏閣にて 額づく前に
尊徳無勘定で 日々 貴方を 生かしてくれている身体に
敬意と 労いを・・ これだけで
世の大半の奇跡を 体感していくだろう
詩集 陽光のかほり・・・ 第92篇 「本当の I LOVE YOU」
言葉で 幾ら積み重ねてみても
ハートが 響かない限り
大いなる 虚無
そんな 巷に溢れる 「I LOVE YOU」
モノを送り 思い出を作っていけば
伝わるの??
そんな 即物的な 「I Love you」
全ての生き物の DNAに 刷り込まれているもの
それは 「愛」
「愛」の波動なく 受粉もありえず 繁栄の為の生殖活動もありえない
けれど 意識ある人間は 全ての 奇跡を 取り逃がし 続けている
本当の I LOVE YOU
儚い命も 魂も 全て 貴方に 預けます
貴方の 命も 魂も 私の 内側で 脈打つエネルギーとなってます
本当の I LOVE YOU
五感を司るモノと 五感を活性してくれているエネルギーが
繋がって 初めて 口にする事を 許される
神聖なる 言葉・・・・
詩集 陽光のかほり・・・ 第107篇「聞こえてるよ!」
遠くから 呼ぶ声
近くから ささやく声
どれも これも 聞こえてるよ
あの子の 心の声
あの人の 心の声
誰のも 彼のも 聞こえてるよ
けれど ハートが 歌い 紡ぐ声が
しっかり 聞こえない
もっと 自分の声を 大きく
もっと 自分の伝えたい事を 明確に
聞こえてくれる事を 祈って 想いを紡ぐ
聞こえてくれなくても ハートが感じてくれる 想いを紡ぐ
愛している
有難う
言葉で 装飾する前に
言葉を 紡ぎだす場所から
ひとつ ひとつ
大切なものだけを 紡いで行こう
聞こえているよ
小さな 一歩
聞こえているよ
踏み出す前の 深呼吸
詩集 陽光のかほり・・・ 第154篇「夢見の時 君は?」
一日 お疲れ様
歩いてくれた 足に
運んでくれた 手に
消化してくれた 内臓に
呼吸をやめなかった 肺や心臓に
ハートを込めて労いの声を掛け 眠りこける
何処からが 眠りで
何処からが 覚醒か?
夢見の中で 自己問答しつつ
観た事のない 場所
会った事のない 人たちと
体験した事のない モノガタリを 綴り 参加し 感情の波を感じている
そんな 夢見の中で
主人が 別の場所に居る時に 身
体は 誰の 命令を受けず
呼吸を続け
心臓は鼓動し
血流は 全身くまなく脈動している
夢見の中で 疑似体験する 奇跡など
この 身体が主人なしで行い続けている奇跡に比べれば
ただの 幻覚
目を覚まそう 夢見より 身体に
目を覚まそう 幻覚的 思い込みから
奇跡は
常に内に既にあり・・・
詩集 陽光のかほり・・・第162篇「神を何処で見る?」
貴方は 事ある度に
大抵は 不運 不幸に見舞われると
神仏に すがる
神を 欲望から 求めているから・・・
その欲望は 根が深く
不運 不幸など
実は 自分の想念が 現実を創造し
ただただ 自ら 受け取っているだけの事
そんな 真理と 対面する事を
恐れ 逃げ回り 神に 辿り着く
なんと 哀れで 惨めな 事だろう
神が 居るとするなら
それは 貴方の 心臓を 日々鼓動させてくれている 臨在
眠りこけている時にさえ 呼吸を紡いでくれている 臨在
至極簡単で
至極身近に 所謂 神と共に 生きて在らしてもらえている事を忘れ
神社仏閣にて 何を 願うのか??
神は 内にあり
古から 伝えられている この真理に 耳を澄ませば
神への冒涜は 消え去る
そして 不幸も 不運も
瞬時に 消え去る
さぁ 内へ
さぁ 心音の鼓動や 深い呼吸に 意識を合わせて・・