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秋です。仮面を作りましょう


 

こんにちは。イラストレーターの白ふくろう舎です。ちょっとレトロでキラキラした女の子やお姫様のイラストを描いています。先日、フリーランスの活動10周年を記念して個展を開催したのですが(個展の様子は こちらの本 でどうぞ:宣伝)、その時の展示用の「仮面作り」が思いのほか楽しくて、これでワークショップをやってみたいなと思いました。

 

ワークショップ。一日でできる、体験教室的なイメージです。

これまで実は、いろいろなイベントで自分が習うことはあっても、こちらから何かを教えたりすることはしていませんでした。なにしろイラスト描きですし、専門教育を受けているわけでもないので、何かひとに教えるようなものをもっていなかったのです。

 

でも、この仮面は、ちぎった紙をコーティング用のりでペタペタはって、あとは思い思いにデコレイトするだけ。

実は不器用な私でもなんとか形になったし、何より作っている最中がとても楽しかったのです。

 

これなら、みんなで楽しくできるんじゃないかな?

 

そう思って、いつもお世話になっている西荻窪のレンタルボックスの草分け、「ニヒル牛」のオーナーさんにお話をもちかけてみたところ、「せっかくだからうちの”宝石店”企画の時のイベントにしましょう」とご快諾いただきました。時期的にもハロウィン前だし、ちょうどいいかも!


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最終更新日 : 2010-10-19 12:29:33

白ふくろう舎的 仮面作りのお道具

お店と相談して日程や価格を決めて、チラシを作ってブログやツイッターでも告知して、と意外とやることは多かったのですが、初ワークショップというわりには意外と不安もなくやっていくことができました。私は結構な小心者なので、新しいことをはじめるときはなんでも心配して不安になるのですが、今回は自分で一度作っているし、その時に友達も一緒に手伝ってくれて、なんとなく「はじめてというわけではない」気がしていたからです。

 

材料は個展用に買い揃えたものがたくさんあります。あとは参加者が多くなった時に困らないように、筆やグルーなどの道具を買い足したりチェックするだけ。

そうそう、基本的な材料はこんな感じです。

 

☆もととなる白い仮面。今回はバリエーションがでるよう、事前に銀や金のラッカーをふきつけたものも用意しました。☆ベースとなる紙(私のイラストをテキスタイルっぽくプリントしたもの2種。あとはお客様が好きな紙を持ち込む)☆紙を接着し、コートするグルー(のり)。☆仮面そのものに絵を描いたりする画材。アクリル絵の具、ラメ、マニキュアなど。☆リボンやシール、造花、羽、ストーン、ビーズ、スパンコールなど、デコレイトする素材。

 

そして道具はこれくらい。

 

☆のり、絵の具用筆を人数分よりちょっと多く。☆筆洗がわりのプラカップ。☆キッチンペーパー、ウエットティッシュなど。☆ハサミ、カッター、セロハンテープ類。☆テグス、ワイヤー、ゴムなど。☆デザインが思いつかないというときのための見本の仮面と、写真をプリントしたカタログ。

 

ちなみに、実際にやってみて「もってくればよかった!」と思ったのは、せんたくばさみとアクセサリー用ペンチでした。

 

さて、これらをまとめたら結構な大荷物になりましたが、それでも自転車のカゴにつんで一人で持ち込み可能です。

なんだかこの荷物用に素敵な旅行用トランクかなにかをダンボールでこしらえたいという欲求ももちあがりましたが、なんとなく墓穴をほりそうなので今回は却下。

のりやはさみを入れる「お道具箱」だけ、イラストをはりつけた「姫仕様」にすることで自分的に折り合いをつけることにしました・・・。

そんなことをしているうちに、あっという間に当日です。はてさて、お客様は来てくださるのでしょうか。

 

 

 

 

 


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最終更新日 : 2010-10-19 12:29:49

いらっしゃいませ、お客様

ワークショップ当日。開店ちょっと前にお店に到着し、オーナーの「あるさん」と相談しながら机の配置を決めます。思ったより材料で場所をとってしまうし、宝石店や他の買い物をしにきてくださるお客様のじゃまにならないように、と思うと、思いのほか入れる人数は少なそうだけど、まあそんなに人が押しかけることもないでしょう。

そうそう、あるさんはデコレーション用の素材の量にびっくりしていました。「こんなにいろいろ揃えてくれるところはなかなかないよ!」と。そうでしょうそうでしょう、なにしろ一世一代の個展用に気持ちが大きくなっていろいろ買い込んでしまいましたから・・・そして今しまい場所に困っているわけですから・・・。そんなわけで、今回参加されるお客様は少しだけラッキーなのではないか、と内容ではない部分で自分を安心させます。

 

ラッキーといえば、時期も時期なので、参加者用に「白ふくろうスペシャル」として、ハロウィンの小さいお菓子を用意しました。これは、お店でワークをする都合上、カフェでワンオーダーしてもらうことも参加の条件になるので、そのお茶にそえてもらおうという魂胆です。お菓子で何とかしようとか、アメで「餌付け」しようとか、こういう女性って年配になるほど多い気がするわ・・・。自分がもう「そういう領域」かと思うと複雑ですが、でも仮面作りなどしてくれるロマンチックなお客様はお菓子だってきっと好きなはず。

 

なんだかんだといってもやはり不安な気持ちをそんなことでごまかしていると、最初のお客様がいらっしゃいました!

 

長い前書きになりましたが、いよいよワークショップの実況へはいります。


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最終更新日 : 2010-10-19 12:30:04

仮面作り心得之条

    最初のお客様は、なんと大学で「仮面サークル」というものをつくっているというすじがね入り!?の仮面愛好家でした・・・。「いえいえ、洒落で作ったんで、別に活動とかはしていないんです!」そうですか。でも普通の人は洒落で「仮面サークル」などつくりませんからね。そんなに恥ずかしがらなくてもいいんですよ。と早々にうちとけた雰囲気になったまま、ワークショップに突入です。

 紙をちぎってのりではるだけ、とはいえ最初のひとちぎり、ひと張りはちょっと緊張するもの。

「やりなおしはいくらでもききますし、むしろ最初にやった部分は隠れちゃいますから、安心してやってください。唯一気をつけなければいけないのは」「いけないのは?」

「・・・自暴自棄にならないことです!」

 

 そうなのです。ものをつくっていると、大抵いちどは「ああっ、うまくいかない。どうしていいかわからない。もういいや、どうなってもいいや!」と、がっかりついでにすべてのものを台無しにしてしまいたい、という瞬間が必ず1度はおとずれるのです(・・・私だけですか?)。

でも、完成させるためには、そこを乗り切らなくてはいけません。よく言うではありませんか、陶芸家が失敗作を「ガチャーン!」などというのは、テレビドラマ的な演出であって、普通はそんなことをしないと。

とにかく失敗したと思っても、そこでいったん休憩したり、はなれてみたりして、それ以上自分から壊そうとしないこと。意外とこれが、作品づくりには大事なことかもしれません。


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最終更新日 : 2010-10-19 12:30:18

いよいよ仮面を作りましょう

作業は、和気藹々としつつも程よい緊張感のうちにすすみます。最初はすこしとまどったお客様も、少し紙を張り重ねていくと、すぐコツがわかって、安心してどんどん続けていけるようになります。

「これ、楽しい~!没頭しますね」

そうでしょうそうでしょう。しかしここで痛恨のミスが発覚!

アクリル絵の具の黒を、持ってくるのを忘れてしまったのです・・・!

よりにもよって黒、一番需要の高そうな色。大きなチューブを用意したのに。でも、お店のマジックをかりてぬっていただいたところ、コーティング剤がかえって色ののりをよくしたらしく、きれいに塗れるということで一安心。臨機応変に、そしてイライラすることなく受け入れてくださったお客様に感謝です。

 

さて、もうおひとかた、予約してくださったお客様もいらっしゃいました。

予約までして来てくださるなんて、もう本当にうれしいのです。デザインがきまらない、どうしよう…とカタログをめくっていらっしゃいましたが、ブルーのほうのイラストを手に取り、いよいよ着手。

これがおもしろいほど、前のお客様とは対照的な色使いになっていって、みているだけでも楽しいです。

「こちらがアラビア風なら、こちらはフランス風みたい」

買い物にきたお客様まで、楽しげにのぞきこんでは感想をあれこれいっていかれます。

そう、人がものをつくっているところって、みているだけでも楽しいんですよね!

 

 


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最終更新日 : 2010-10-19 12:30:29


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