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 ゼロポイントフィールドというのは、あらゆる出来事がすべて終わってしまったあとであるとともに、どんな出来事も起きていない次元です。
 何もかもすっかり融けきってしまっているとともに、いまだ融けていて何も形になっていない状態です。
 空間(配置)も、時間(推移)も、いわばすっかり、そしてまだ折り畳まれた状態で、起動していません。
 そういう終極で始原の次元を、何度も繰り返し体験していると、常に完了であり、常に始動前というゼロポイントフィールドの時空感覚も、“融けてる感”として身近になってきて、計画、予定、条件といった制約に縛られなくなってきます。


 ゼロポイントフィールドのモードで動くようになってみるとわかりますが、“まともな”省察にもとづいて計画したり、予定を立てたり、段どりをつけたりするのは、かなり疲れることです。
 むろん、直感にしたがって動いた、または動かなかった結果でも、あとからふり返れば、論理的に筋道の立つ行いだった、ということは多々あります。
 筋道立った手順を踏むから疲れるのではなく、事前にあれこれシミュレーションを繰り返すから消耗してしまうのです。自動でできることを、手動でやっているようなものですから。


 といっても、ジクソーパズルを組み立てるとか、プラモデルをつくるとか、ロープウェイなどを使わずに山に登るといった場合の、プロセスをたどる楽しみがなくなってしまうわけではありません。
 早く到達しなければとか、何がなんでもコンプリートをめざすとか、そういうあせりやプレッシャーがなくなって、かえって楽しさは増すでしょう。
 私たちは、考えなくてもいいときに、考えなくてもいいことを、始終考えているために疲れてしまうのです。何度もゼロポイントフィールドにつながっていると、そうした思考の余計な動きが一掃されます。

 

 目的地に行くのに電車を使うか、タクシーにするか。ランチのお店をどこに、メニューを何にするか。打ち合わせの日時はいつがいいか。いくつかある仕事のうち、どれから手をつけるか。誰に、いつ連絡したらいいか、電話にするかメールにするか。この集まりに出席するか、欠席するか。今日のうちに洗濯をすませておくか、明日にするか。
 たいていの場合、変化は、そんな些細なことから現われてきます。
 それまで、ネットで情報を検索したり、メディアの評価や友人知人の評価を参考にしたり、過去の事例に照らし合わせたりして、ココロのなかで膨大な損益計算をして決めていたことが、直感でピンときてわかるようになり、ぐずぐず迷わずにその直感に“乗れる”ようになります。すると、タクシーで行くと決めたら、タクシー乗り場に向かう前に、目の前でタクシーがつかまったとか、最初にする仕事を直感で選んだら、あとの仕事は誰かが手伝ってくれることになったとか、タイミングや必要なことが全部、自然に整うようになります。


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最終更新日 : 2016-12-03 23:52:49

 反対に、すぐに答が出ないような状況では、答が出るまで待てるというか、半ば忘れた状態で保留しておけるようになります。
 仕事で取引先に送る企画書を作成し、期日よりずいぶん前に仕上がったけれども、一点、正誤がはっきりしないデータがあって、それが引っかかるのでまだ送らずにいて、別の仕事にかかっていると、締め切り前日に、銀行のロビーで手にとった新聞に正解情報が出ていたとか。
 一年くらい前に買った製品が壊れたので、粗大ゴミに出そうと思いながら、なんとなくそのままにしておいたら、二、三日して、失くしたと思っていた保証書が見つかり、まだ保証期間内で、交換もしてもらえることがわかるとか。

 

 あらゆる出来事がすでに完了してしまっていて、まだ何も起きていない、空間は終わって閉じていると同時に開いていない、時間も終わっていると同時にはじまっていない。
 そういうふうに終わりとはじまりがぴったり重なっているゼロポイントフィールドには、だんだん広がっていく空間とか、ある順序に則って移り変わっていく時間というものがありません。
 どこまで行っても“ここ”で、いつまでたっても“現在”です。
 なので、ゼロポイントフィールドにはタイムラグがありません。前倒しも、追い込みも、遅れもないのです。
 物理次元のこのとき、ここで、何をするか、しないか。ピッ、とサインのきたときがベストのタイミングです。

 

 ここに書かれていることを読んだだけで、すぐには納得できないかもしれません。
おそらく誰でも、直感にしたがって行動してみて、うまくいったこともあれば、うまくいかなかった経験もあるからです。
 直感でピンときて懸賞やコンテストに応募してみたけど落選したとか、お店でどの服にするか迷って、最終的に直感で決めたけど、その後、一、二回着ただけだったとか、直感で仕事のオファーを受けて、あとでひどく苦労した、などなど。

 

 直感が当たるのは偶然、だから必ず当たるとは限らない。これはもっともな、“まともな”省察です。
 しかし、いろいろな選択に迷って、論理的な判断や経験知によっても決められなかった結果、最終的に直感で選んだとか、はじめからどっちでもいいと思っていて、思いつきでパッと決めたというのは、うまくいってもいかなくても、本当の直感ではありません。


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最終更新日 : 2016-11-26 22:21:44

 本当の直感には、選択の余地はないのです。
 本当の直感とは、ゼロポイントフィールドから降りてくる、純粋な意思のことです。

 何度もゼロポイントフィールドにつながって、ゼロポイントフィールドが身近になり、寝ても覚めてもゼロポイントフィールドといっしょ、といった感じになると、本当の直感とは、考えるまでもなく「AだからAだ」というような、直截で、単純で、“タメ”がなく、そして大声で降ってくるものではない、穏やかなものであることがわかります。


 食事のときに調味料の壜を手にとったり、本棚から本をとったり、ほとんど意識せずにしている日常動作と同じようなノリで、直感のとおりに動いて、ものごとがスムーズに運ぶのがふつうになります。
 ゼロポイントフィールドにつながってなかったときは、偶然とか奇蹟とかラッキーとかシンクロニシティとか思っていたことが当たり前になるので、もうこれが直感だと意識しなくなるかもしれません。
 そのうち、ゼロポイントフィールドにつながっていなかったときがどんなふうだったかということも、忘れてしまうか、リアルには思い出せなくなるでしょう。

 

 ここに書かれていることが信用できなくてもかまいません。
 実際につながってみればわかります。
 私の言っていることは信じられなくても、ゼロポイントフィールドとのつながりのなかで起きてくることは信用せざるをえないでしょう。
 なぜなら、ゼロポイントフィールドとつながると、筋道だった推論とか、あのときはこうだったとか、権威者の意見とか、“まともな”省察がどんどん後退していって、薄い色彩で描かれた遠くの背景みたいになり、どうでもよくなっていってしまうからです。
 ゼロポイントフィールドにつながること自体が、ゼロポイントフィールドへの信頼を培います。


 私自身、ゼロポイントフィールドとつながるまでは、直感なんてさほどアテにはしていませんでしたし、高次存在からのメッセージの類も半信半疑な受けとめかたをしていたのですが、つながってみると、半月もたたないうちに“まともに”ものを考えられなくなってしまい、以前に比べると、ずいぶんうすらぼんやりしている感じがします。
 なんというか、心身のセンサーが、ゼロポイントフィールドのセンサーである心身へと変化した感じです。


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最終更新日 : 2016-12-03 23:54:02

第3章 「引き寄せられ」から「最適化」へ

 精神世界でよく知られている原則に、引き寄せの法則というものがあります。
 これは簡単にいうと、何かになりたいとか、何かがほしいといった欲求がある場合、先に非物理次元で、その欲求が充たされた状態になれば、つまりその状態の波動を先どりすれば、物理次元で実現するというものです。


 ゼロポイントフィールドにつながると、これとは逆向きのことが起きます。
 ゼロポイントフィールドがほしいものに自分が引き寄せられていき、ムクムクと興味が湧いてきて、見たり、聞いたり、動いてみる気になり、実際に動いてみると、必要な情報、ツール、人が集まってきます。それらを使ってみると、次に必要な情報、ツール、人が集まってきて、ワクワクの連鎖のなかで、だんだん形になっていきます。
 何らかの知識や技術を必要とする場合は、いくらか時間がかかるかもしれませんが、習得の動機が宇宙の根源のゼロポイントフィールドからの要請なので、興味が尽きず、気づきと驚きが次々と訪れ、面白くてしかたがなく、ちっとも努力している感じがしません。
 ゼロポイントフィールドの波に乗ることを知らない人からは、がんばっているとか、努力家だとか見られることがあるかもしれませんが。

 

 ゼロポイントフィールドからの提案やお知らせは、ゼロポイントフィールドと物理次元の間にある高次ゾーンを経由して伝えられますが、天使や精霊といった高次存在の波動をとらえるのでも、直感でとらえるのでも、どちらも同じです。
 高次ゾーンからの情報が、人の話やメディアのニュースといった、物理次元の情報を介して伝えられることもあります。

 

 過去に、思いつきでいろんなことに手を出して投げ出してしまった経験のある人は、何かに心惹かれても、また同じことを繰り返してしまうのではないかという懸念があるかもしれません。
 ゼロポイントフィールドの波に乗るときは、向こうからきた波に、ただ、ふっと乗るだけなので、そんな昔のことを引っ張り出したり、検討したりする余地はないというか、そういうモードではないのですが、もし不安があるなら、見送ってしまいましょう。
 その場の思いつきなら、憑きものがとれたようにどうでもよくなって、二度とめぐってはきません。
 しかしこれがゼロポイントフィールドからの提案だった場合には、ネットで見た情報を友人からも聞かされるとか、クーポン券つきのダイレクトメールが送られてくるとか、必要な道具を無料で譲ってくれる人が現れるといったように、同じ案件がアプローチを替えて何度もやってきます。


 二度目、三度目のお知らせは、一時間後にくるかもしれないし、五年後になるかもしれません。

 ゼロポイントフィールドから高次ゾーンを通してくるお知らせのベストタイミングは、物理次元のタイムラインに則ってはいないので、物理次元の順序や通念で予測する時機と一致するとは限らないのです。
 でも、ゼロポイントフィールドで実現されていることは必ず物理次元にも反映するので、「いつ」ということは気にせず、サインがきたときに乗ればOKです。


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最終更新日 : 2016-11-27 11:56:46

 投げ出して忘れてしまった案件がブーメランのように戻ってきた実例を、ひとつ紹介しておきます。
 以下の一連の出来事があった当時、私は、ゼロポイントフィールドというものがあることは知っていましたが、たまに「これがそうかもしれない?」というくらいの感触がある程度で、それほど意識していませんでした。その程度でも、“例のあの件のさし戻し”は起きるのです。


 私は、2016年の11月に、『トランジット』(筆名:田辺ケンジュ/文芸社)という小説を、文庫本で出版しました。この話の主人公は、ゼロ年代に他界したセクシュアル・マイノリティの友人が原型になっていて、彼女の魂の覚醒と、そのサポートがテーマになっています。
 セクシュアル・マイノリティとは、性的指向が同性に向けられる人や、性自認が身体にもとづく性別と一致しない人などのことです。
 話のもとになる情報がチャネリングで降りてきたのは(当時はチャネリングということを意識していませんでしたが)ゼロ年代の終わりくらいです。これを、四百字の原稿用紙に換算すると百枚くらいの文章にまとめてみたものの、何が言いたいのかさっぱりわからないシロモノになりはてて、ボツにしました。このとき書いたものは、ファイルごと削除したので、手もとには残っていません。


 そしてそれきり忘れていたら、2011年になって、今度は小説や戯曲のようなストーリー性をもつプロットという形式になって、情報がもう一回、降りてきました。全部が並列していて、時間も場所も、高次元でいっしょくたになっていて特定できなかった情報が、順序や遠近関係をもつ形に整理されていたということです。
 それで、もう一度書きはじめたのですが、また百枚くらいのところで止まってしまいました。前半の主人公の低次アストラル波動(思いや感情や気分になる波)が非常にネガティブで、しかも幾度も同じパターンを繰り返すループ構造をもっており、それを中立に観察して言語化するだけの力量がまだなくて、自分がもちこたえられなかったためです。
 ちなみに、この人のネガティブ波は、ドロドロと沈没するのではなく、メラメラ炎上して延焼していくラテン的な(?)波で、あとを引かないかわりに、表出のしかたが烈しいものです。


 ところが、三年後の2014年になって、ふと放置しておいたファイルを開いてみたら、さしたる理由もないのに、なぜかネガティブな波動が平気になっていました。
「(中立を0度とすると)すごく鋭角な波だけど、ただの波じゃん」
 と、観察者の視点がぶれないようになっていたのです。
 そのことに驚いて、ためしに最初から書き直しはじめてみると、言葉にする作業にも余裕ができていて、淡々と進んでいきます。そうして、前半のネガティブな波動がコヒーレントになる(整う)と、着地点以外は茫漠としていた後半も、クリアに見通せるようになりました。


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最終更新日 : 2016-12-04 22:13:21


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