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15 【潜と光】

 

白黒 いぬたち こたつのなか

あったかせなかに 案内放送?

きいているうち 変化のあと

 

こたつのなか 操舵室に

 

こぽこぽ ごぶごぶ やみのみずを

照らしながら ふね もぐる

 

みたことのない やわらかな いきものが

うねうね びっくり 泳いでいった

 

 

うみは ほしの 表面だという

それでも ふかく ふかく そこしれぬ

どんないきもの まだまだいるかな?

流れ ぐるうり みたし つなぎ 

ほかのほしの うみ どんなだろう

 

太古の大雨ふりしきり そのはてに 海が出来た日

うみから いきもののもと うまれた日

 

そのなか白黒 ふしぎな いぬたち

ぷるぷる震えて へんな音を出す なぞの石版 みつけたよ

 

・ ・ ・

 犬先生:おほっこれは…昔 私が作った粘土の工作ジャないか。

 

 ラクシャさん:君は色々つくるねぇ。


16 【ぼくときみ】

 

あまいにおいだけ ただよっていて

ふしぎなこたつ そのまま そのとき

赤い きれの 奥から 呼び声

くぐってみたら 変化のあと

 

くぐったはずが 中にも こたつ

呼んでた黒犬 不思議犬仕様の おやつを がぶり

 

ここは異なる こたつじげん

ここでの一日 そちらでは 数分

まさに冬日の こがらな おあしす さ

 

なんだか そわそわ しながらも

白犬のしっぽ ふわふわふれる

 

君は何して いたんだい?

きいてみると

 

不思議に気づき はしゃいで駆け回り

寒くなっては こたつにあたり

わが腹宇宙で作りし おやつを食い

へんな生物 出現させつつ

白い犬でもあたりにこんかと かにとたわむれておった と言った

 

君は何をしておったかね?

きかれたので

 

窓が出現していたので 窓を拭き

そろそろおやつかな と思ったところだよ と言った

 

どこかでは、時を延々 こえる 対極の犬ず へんてこコンビ

どこかでは、まったくの まぼろし

 

わん!とそろって わらってみた こたつじげんのそとで だれかも

おや たのしげに ほえました

 

・ ・ ・

 犬先生:やぁ!ぼく犬先生。君も一緒に渦巻き尻尾になろうよ!…どう?

 

 ラクシャさん:…いや、僕そんなじゃないと思う……のであるが、いかがかな?

 


17 【機と怪】

 

黒い 白い へんてこ仔犬

こたつから すっとび出て

ふわりと跳んで こたつの天板

みまわすと 変化のあと

 

鋼鉄のこたつに なっていた

 

黄色いボタンに寝転がる 白

ごろごろ ぽちっと むしのおもちゃ たれてきた

 

ぴりぴり あんてな かじる 黒

キケンデス と機械音声 テルミンのような 音になり

 

おやおや けむりも でてきたので

白と黒 こくびをかしげ 顔をみあわせ

好きなボタンに 同時に座った

 

じどうで はやく きれいに いっぱい

できるように なってきた そのなかの、いろいろ

 

ふしぎで あこがれ まほうと いけい

まだまだ あれこれ そのなかの、いろいろ

 

それらは変化で たたかいで ゆめで

どちらも こころに やどる粒たち

 

幾つもの地の 幾つもの それぞれのこたつ

その一つ ボタンをおした 魔法仔犬ず

 

どんなことに なったかな?

 

・ ・ ・

 犬先生:おぉっ変なボタン押したら、わが銀河渦巻き尾 が 直毛にっ…

 

 ラクシャさん:きっとすぐ戻るよ。はい、お茶…が 星吹いてる…


18 【小と大】

 

けなみ ふおふお

おはようの まぶたが まだ おねむ

でももうすでに 変化のあと

 

こたつが 背も あげた手も 届かぬほどに 

2ひきが 縮んだ?けしきが 伸びた?

 

白黒 くんくん 探検してみた

小さくなると ふとんのうねり 山や谷

てーぶるまうんてんこたつ 頂上 よっこら

きゅうすに湯のみ みかんや新聞 異郷の動植物 そこ ここに

 

ちいさいとみえるものも あるんだね

おおきいとみえるものも あったんだね

 

では ぼくらはいったい なんだろう

 

 

後足 ぺん と伸ばして 前足を ぺろぺろ ミクロの黒犬

空の天井見て 巨大物体に驚き 吠える ミクロの白犬

 

風が渦巻き すうっと止み 

巨大なみかんと ほかほかお皿

賑わう天板に 着陸しました

 

・ ・ ・

 犬先生:幾多のうちの一つでは、私はもしかすると 昆布煮なのかもしれぬ。または星。

 

 ラクシャさん:味のしみこみ具合が要なんだ。 これがナカナカ…えっ煮物の話じゃない?


19 【花と子】

 

くんくんする鼻に 土のにおい

ぐうっと伸びして あくびして

こたつをみれば 変化のあと

 

天板のうえに 植わった おおきな 花

 

爪の先で触れたら のんびり よけた

ゆっくり呼吸をするように 光る花粉を放っては

また のんびり しずかに戻り

なんのためにか なにをおもうか

 

植物と動物 まざったでざいん その意

ひとがもし 草木だったら?

虫をたべる花 生体電位でうたをうたう木

古代の種が だんだん育って 咲いたという

化石の森 水の森 旅する蝶 憩うところ

 

多いものは1000年以上 佇んでいきる 思いはどんな ものだろう

 

 

また花をみると しぼんでいた

静かな呼吸ごと かすかになっていく姿

 

はたしてそれは みにくいだろうか

 

 

あおい あかい 瞳の先 天板の上 ころん

ぼんやり光る まんまる いのちの もと

 

・ ・ ・

 犬先生:わが腹宇宙に 種を 植えてみたのである。

 

 ラクシャさん:なんだか芳香がするね、君のおなか。

 

 



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