閉じる


入社前後で知っておきたい仕事の原理原則

若い人たちが仕事をしていくうえで最初に学んでおいたほうがよいのは経営の全体像

でしょうか。

理由は、どのような形で仕事をしていくとしても起業を別とすれば、多くの人は、必ず仕

事の一部分からはじめることになるからです。

仕事の全体観がもてるようになるまでには、長い時間軸が必要となりますが、自分が

おこなっている仕事の位置づけがみえてこないと、なんのためにこの仕事をやってい

るのかわからなくなり、仕事に対する熱意が一気に失われていきます。

 

私自身、入社から半年間は、20件のノルマを与えられ毎日薬局を徒歩で訪問する仕

事をしました。

もともと営業自体がやりたい仕事でなかったのですから熱い夏の日に背広を着て歩き

まわる営業は、地獄のような日々だったでしょうか。

本当に仕事が嫌になりやめようと思っていました。

 

当時、上司のアドバイスは、やっていけばそのうち理解できる、といったものでしたか

ら益々仕事に対する嫌悪感が増していくようでした。

やめなかったのは、ひとりの先輩社員の的確なアドバイスと実践力をまじかにみたか

らです。

もっとも中身は、「成果の出し方と適切なサボり方」実戦セミナーでしたが。。。

 

しかし、このような先輩との出会いは「運」以外にありません。

このような出会いがない入社して間もない人たちが仕事を理解していくためには、あ

えて「経営の全体像」を知ることをお勧めします。

仕事とは、やはり一定期間の習熟が必要になり、定型業務からはじまってだんだんと

非定型業務へ移行していきます。

仕事の中でも営業など個人で成果が出せる仕事は、比較的年齢に関係なく成果をだ

すことができますが、次のステージで部下をもつようになると、担当したチームの成果

はそれほど簡単にだせるわけではありません。

人間は一人ひとり違いますから、またお客様も当然ですが一人ひとり違います。

自分の経験を伝えても後輩が自分と同じように成果が出せるわけではありません。

自分の活かした切り口を自分で作らなければならないところが、学校の勉強とはまっ

たく違うところでしょうか。

そこに仕事自体やマネジメントそのものの課題が立ちふさがります。

 

 

 

 

 

 

 

【参考資料】

 

 

先ずは企業活動の全体像や経営の全体像をイメージしながら日常業務に取り組んで

いくことが大事です。

また、日常業務だけに埋没することなく、時間があれば経営マネジメントの本を読みか

えしておくことです。

多くの人間は、つまらい仕事に意味を見いだせないと精神的に不安定になり、あらゆ

るものがつまらなく感じていきます。

しかも今いる企業より他によい環境があると思いがちですが、とくにパワハラやセクハ

ラなどの特殊な問題があるようなところは別として、優秀な企業といわれるところを含

めて多くの企業は似通った状況にあるのではないでしょうか。

日本人は同じような情報を得ながら、良いか悪いかは別として同質的な企業活動を

進めているのですから似通ってくるのが普通だと思われます。

 

本来、若い人たちの成長をささえてくれる上司や先輩がいればよいのですが、近時、

厳しい経営環境の中では、このような人間は非常に少なくなっているように感じます。

日本企業の中における人的な能力は、徐々に低下してきているのかもわかりません。

このような環境だからこそ、日々自ら学んでおくことで就業環境の中における仕事に

対する不安を解消しておく理由があります。

 

経営全般を理解するために、とくにわかりやすく読みやすものとしてコカ・コーラ元社長

ドナルド・R・キーオ氏が自分の経験をまとめた「ビジネスで失敗する人の10の法則」を

お勧めします。

経営マネジメントの原理原則をコカ・コーラ社の実際の仕事を通して描いています。

なといっても経営マネジメントについて平易な言葉と現場における現実でつづられてい

るのが非常によいと思います。

 

 

 

ここに書かれていることだけを忠実に実践できれば、ビジネスで成功することは間違

いないでしょう。

 

「ビジネスで失敗する人の10の法則」

 

 

それでもできない経営者が多いのは、なぜでしょうか。

ビジネスでも、その他のことでもいえることですが、原理原則ほど簡単なことはない

のですが、人間は、原理原則にもとづいてシンプルに仕事をすることがなかなかで

きません。

人には、自分の考えがあり、欲があるからでしょうか。

あるいは自分のことだけを考えれば、原理原則を離れて自分の感覚でいろいろなこ

とをおこなうことのほうがメリットがある場合も多いものです。

 

本書では、経営職やマネジメント職の仕事を知ることで、本来の仕事のダイナミックさ

と人間の愚かさの両方を知ることができます。

世の中は、それほどむずかしくないのですが、物事にいろいろな理屈をつけてむずか

しく変えていくのも人間でしょうか。

そうさせるのは、人間の欲なのかもわかりません。

 

今般の都知事選の中にみるように、候補者がリーダーを目指すために常日頃から

それぞれの原理原則(?)を学んでいたのはあきらかでしょう。

言葉や行動には、その人が生きてきたプロセスのすべてが反映するのではないで

しょか。

 

 

 

 

都知事になるという欲は、それぞれの候補者にあるのでしょうが、その欲の中身に

は大きな違いがあるように感じるのは、私だけでしょうか。

その違いに着目して人をみていくと、大いに勉強になるのものです。

 

枝葉末節に流されることなく、物事の本質としての原理原則を習得するためには、

自己研鑽とともに身近な仕事における実戦を通して、長い時間軸(10年単位)を

心の中にもち仕事と生活に多少強弱をつけながら進めていくことが大事ではない

かと考えています。

 

 

 


1
最終更新日 : 2016-08-08 10:02:08

この本の内容は以上です。


読者登録

長野修二さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について