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日本酒と出会い

もともと酒は飲まなかったのですが、就職すると同時に同期の人間に教わったようなものでしょうか。

それでも家ではあまり飲みませんが、仕事の付き合いとして、酒との付き合いがあったように思え

ます。

当然、酒に飲まれることはありませんが、それでもたまに睡魔にやられました。

また、記憶が飛ばないため自分の言動を忘却することがなく、酒でストレスを発散させることにも無理

があるようです。

むしろ記憶が鮮明になり、翌日疲れることもあります。

 

それでも酒を飲んできたのは、人との話をするためのよき友としての存在だったでしょうか。

まさに楽しく飲む、という時の流れが好きだったようです。

随分、酒にはお世話になりました。

仕事をはじめ、いろいろなことを教わったのも酒という友と多くの人とのよき出会いからでした。

もっとも日本酒はまったく飲まない、飲めないタイプでしたからこれまで友としてきた酒達は、

ビールやウィスキー、あるいはワイン、焼酎などだったでしょうか。

 

あるとき、日本酒のおいしさに驚かされたのも偶然の出会いからです。

仕事で立ち寄った田舎道を歩いているとき、たまたま通りすがりに酒蔵があり、しかも2011年暮れ

の12月だったので、すぐに近づく正月にでも飲んでみようか、といったところだったでしょう。

このことが次のステージにつながるとは、そのときはまったく思ってもみませんでしたが、偶然が重

なって新たな出会いがはじまります。

 

そのときに出会った日本酒ですが、『秘蔵酒』というネーミングに誘われて買い求めただけでしたが、

正月に燗をして飲んでみると、これがまろやかな味でとても飲みやすく、しかもおいしい酒だったこ

とです。

 

特撰 秘蔵酒 吟醸純米 梅一輪

梅一輪酒造株式会社

 

 

 

 

 

 

その旨さは強く記憶に刻み込まれましたが、それでも2015年まで日本酒を飲むことはありまあせ

んでした。

もっぱら安ワインを飲んいたでしょうか。

 

やがて次の出会いが突然やってきます。

ある本屋をのぞいていると、『世界一旨い日本酒』古川 修(著)光文社という本と出会うのです。

古川氏は元ホンダ技研の技術者であり、発刊当時は芝浦工業大学の教授をされていますが、日本

酒と技術屋の異色の取り合わせが面白いと購入しました。

 

 

      世界一旨い日本酒

      熟成と燗で飲る本物の酒

               古川修/著 (光文社)

 

日本酒を取り巻く歴史や日本酒の醸造に関する知識、あるいは日本酒のあり方と、多くの日本酒を

飲んできた経験と蔵元や販売店との交流から日本酒のあるべき姿を語っています。

この本の中で、日本酒の長期熟成について述べていますが、まさに最初に購入した酒が、この長期

熟成、タイプであり、購入した秘伝酒は5年熟成したものだったのです。

 

古川氏は日本酒の長期熟成による美味しさを語っていますが、素人が飲んだ日本酒がこのタイプだ

ったわけですから、なるほど旨いはずだ、と美味しい味の記憶が蘇ってきました。

このような日本酒と本との出会いから日本酒を飲んでみようと、新たな旅がはじまるのです。

 

よき出会いは、なにも人だけではありません。

酒という出会いもあり、本という出会いもあります。

人生そのものが、あらゆる出会いの連続ではないでしょうか。

そこに人それぞれの人生の味がでてくるのかもわかりません。

 

 


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最終更新日 : 2016-06-16 11:08:49

この本の内容は以上です。


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