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賃金センサスを楽しむ

賃金センサスには、賃金を取り巻く各種情報が網羅されていますが、そこにあるの
はあくまで集約されたデータです。
ちなみに、賃金センサスは、『賃金構造基本統計調査』と呼ばれ、厚生労働省所管
で年1回調査が行われます。
さまざまな分析項目によってわが国企業の賃金構造をみるための基礎資料となり
ます。
さらに、日本経済団体連合日本労働組合総連合会などからも賃金関係の分析デ
ータが出されます。
これらの賃金データに基づいて自社の賃金ポジションを把握することになります。
もっとも、大手企業では事業計画の策定時から賃金水準を算出しており、毎年の賃
上げは、一般職は労働組合との交渉により実施されますが、管理職については個
企業における独自の賃金体系によって処遇がなされていくようです。
 
現実の賃金は、多くの人達が複雑な要素の中で織りなす偶然的な出来事の積み上
でもあります。
まして集約されたデータから将来を見通すことはできません。
データは過去の出来事(賃金)を企業規模、学歴、男女といった項目別に集計した
結果にほかなりません。
 
これらのデータは、あくまで自社のポジションを把握するための参考資料として利用
するだけです。
自社を客観化し、自社の課題に対してどのようなアプローチをしていくか、という課題
解決のための資料のほんの一部にすぎません。
 
データの中には、産業別や学歴別賃金、あるいは男女別賃金などに区分されていま
すが、こちらも統計データですから全体的な傾向を把握するために活用することにな
ります。
当然、個別企業におけるそれぞれのデータ項目の分布は大きく異なります。
経験してきた数十社の企業ですら、それぞれの分布にはかなりの差異があるもので
た。
 
【参考】
 
とくにこれらのデータは、過去の一定の賃金に関する構成を示しているだけであり、
将来の賃金構成を予測するものではありません。
とくに生涯賃金や平均年収などは、産業ごとに就業者数が大きく異なりますから注意
が必要でしょうか。
また、現在は高い水準であっても将来の産業構造は流動的であり、産業の盛衰の歴
をみれば明らかです。
 
就職、結婚、あるいは企業における仕事に関しても多くは偶然の出来事の連続です。
よいこともあれば、不運なこともあります。
人それぞれに違いがあり、よいことも、不運なことも結構あるのかもわかりません。
よい出会いに恵まれれば、勉強や仕事において充実した生活が送れるものです。
そのような出会いがくるような自らの日々の姿勢と行動が大切なのかもわかりません。
 
 
 
 
現在の状況は、経済活動がデフレ化しており成長が見込まれないことが、大きな社会
問題になっていますが、デフレにするか、インフレ(成長)にするかは、所詮人間次第
なのです。
人間の行動を成長行動に結びつけられないのは、「政治」のデフレが原因でしょうか。
「信頼」がないところに人が行動を起こすことはありません。
企業では、日々社員が行動していると反論されそうですが、経営者や管理職が信頼
されない企業の中は、社員が動いているだけで、あるいは会社へ出社しているだけ
のところが意外と多いものです。
政治に限った現象ではありません。
 
もっとも、人とのよき出会いもデフレ化しているようにも思えます。
インフレ(成長)には、多少の遊び心も必要でしょうか。
遊びばかりだった私が言うには、問題ですが。。。
人生は、すべからくよき出会いからはじまると思っていますが、そう思うのは私だけで
しょうか。
信頼もそのような出会いの中から生まれてくるのかもわかりません。
よき家族、友、先生、上司、先輩、仕事、企業と、どれも偶然の出会いだったでしょうか。
人生において賃金も大切な要素ですが、同時に人との出会いを楽しむ余裕(遊び心)も
必要なのではないでしょうか。
 
就職活動も終盤に差し掛かっているようですが、よき出会いはあったでしょうか。
過去の名声や自分のイメージだけの就職よりは、よき出会いとなるような就職活動を
してほしいものです。
就職などは、企業と学生のよき誤解からはじまるものなのではないでしょうか。
ミクロにみると一喜一憂しますが、マクロ(長期的)にみれば、案外、予定調和してい
るものでしょうか。
 
そもそも、そんなところからよき人生もはじまるのかもわかりません。
 
 
 

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最終更新日 : 2016-06-15 09:49:31

この本の内容は以上です。


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